40A列車 終点
いろんな工場が見えてきたら東室蘭。東室蘭に停車して、今度は少し気長に停車。ふと駅の電光掲示板を見てみれば、洞爺で5分後に迫っていた「トワイライトエクスプレス」は8分差にひろがっている。こちらの停車駅が多い分「トワイライトエクスプレス」を抑え込むからだろう。いや、それなら8分差ではなく3分差とかに縮まるはずだが・・・。まぁ、それは「トワイライトエクスプレス」が「カシオペア」に比べ遅く運行されているからだろう。
さて、まだ海とはさようならを言わないで、海沿いを走る。苫小牧に停車して始めてこの先の風景が内陸になる。
「シャーク。さっきからずっとここにいない。」
レイが話しかけてきた。
「いいだろ。別にいても。」
「いちゃ悪いとは言ってないって。」
「で何。」
「ご飯まだだなぁって思って。」
「・・・。」
そう言われればそうだ。朝の分まで買っておくのを忘れていた。
「札幌でいいだろ。そこまではせわしないから。それにあと1時間待てば札幌に着く。」
「・・・。」
ということで札幌で遅い朝ご飯を食べるということになった。
苫小牧を発車すると次の停車駅は南千歳。南千歳に止まったら次が終点だ。列車の数が多くなり、「カシオペア」もせわしなく終点を目指す。終点が近づくと後ろから迫ってくる「特急スーパーとかち」がせかす。「スーパーとかち」にせかされて、札幌に到着した。
「どうだった。」
レイに感想を聞いてみた。
「シャークがほとんどかまってくれないからつまらなかった。」
「・・・。」
「でもありがとう。また乗ろうね。」
(またかぁ・・・。)
妄想で書くのが大変でしたという感想。




