2025年04月 私の絵・キャラをあなたの絵で見たい企画㉒ 卯-3931號計画 前編(コロンさまイラストアレンジ)
さあやってきました最後のお題。
このお題を俺が「難問」とした理由。それをチョイと話そうか。
このお絵かき企画に参加して最初に描いた「クマと少女」のアレンジイラスト。澳 加純さまのクマのぬいぐるみをロボ化したんだけど、そのロボクマに対して企画参加者のコロンさまが「欲しい」とコメントしてくれたんだよね。当然、商品になってもいないし、そんなこと分かった上での会話だよ。
で、それに対して「お題を出してくれたらロボ化しますよ」なんて返事をしたんだけど、そこで出てきたお題がこれなの。
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エントリー№31 仮名:ジャンピングマシーン
今からすんごいジャンプするうさぎメカ。
メカ改造希望です。
怖いくらいのメカ改造希望。
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えっ、待って待って。どこからツッコめばいいの?
「うさぎ」で「メカ」なんだよねこのお題。うさぎ要素はかろうじて入ってるけど、え、コレ、なにをどうすればいいの? 正解が見えないんだけど。
フツーに動物のイラストが来て、フツーにロボクマみたいなデザインにして、サラリと描けるって考えてたんだけど、考えてたのと全然違うのが来ちゃったよ。なにこのクセしかない絵。どーすりゃいいんだよぉ、これだから天才ってやつぁ困るんだよぉ。
こんな時は放置に限る。逃げじゃあないよ、頭の片隅に置きながら他のことをやっていると、突然アイデアが降ってくるもんでしょ? 神様待ちってこと。神頼みとも言うけれど。
でもさあ、リクエストしてくれたものを放置するのもイヤなので、本当は進行状況を活動報告で発表しようと思ってたのね。
それが「卯-3931號計画」の始まりなの。
ウサギ型ジャンピングマシーン開発計画。さすがに3931機描くのは無理だけど、その経緯をかいつまんで紹介出来たらな、なんて思ってた。
そもそもメカを表現するためには金属パーツで組み立てるのが1番だと思うんだよね。質感もメカ感も出せるでしょ? だから最初に頭にあったのは、バネだとかネジだとかそういった金属パーツを組み合わせてウサギロボができないかってことだった。だけどさあ、さすがにこれって難しいよ。部品は中古の家電でも買ってきてバラせばいいんだけど、金属加工が必要になるでしょ? 作れれば絶対にカッコイイのは分かってるんだけど手が出せないんだよなあ。
さすがに無理なのでイラストで描いていくことにする。そもそもイラストの企画だからね。粘土? 忘れてくれ。
【ウサギ型マシーン】
これは最初の頃に描いたやつだね。まだウサギマシーンという決まり事しかなくって、どうやってジャンプするかも不明瞭。そんなこと考える必要ないんだけど、このお題のキモって「すんごいジャンプ」と「怖いくらいのメカ化」じゃん。だからどうしても考えちゃうの。
結局他のイラスト描くだけで手いっぱいなので活動報告は書かなかったし、それどころかほとんど進展もしなかったんだけどね。でもその期間に描いたラフスケッチがいくつかあるから、それを交えて前後編で紹介していくよ。
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まず、すんごいジャンプってのをどう実現するかってのは置いといて、パイロットだけは決まっていた。パイロット? そう、だってマシーンだもの。遠隔操作なんてぬるいことはしない、当然搭乗型でしょう。パイロットの採用テストはないよ。だってそんなのもちろん出題者であるコロンさまの役目でしょう。身を粉にして働いてもらわなければ。
【テストパイロット】
実験台……いや、テストパイロットが決まったところでまず考えたのは「どういうイラストにするか」ではなくって「どういう仕組みでジャンプさせるか」ってことだった。
ジャンプだからね、当然ばねを使うでしょう。
【ばね式ジャンピングマシーン】
えっと、ただの椅子を打ち上げているように見えるかもしれないけれど、これ、テストだから。これってテストパイロット乗せる必要ないんじゃね? なんて思うかもしれないけどそれは心の内にしまっておいてね。
まず考えられる仕組みはこんなトコでしょう。遊具にある「ホッピング」のようなコイル型のバネを使った装置。この仕組みが基本なんだと思うんだけど、バネって考えれば考えるほど応用が利くよね。コイル型のバネだけじゃあなくって湾曲した板状のバネだってできるはずだし、それらを組み合わせることもできる。
でもバネを使ったジャンプにはどうしても限界がある。多段式にしてもたいして跳べないと思うんだけどそこはファンタジーだもの、跳べることにしよう。
でも実際にジャンプとなると飛行部分は軽い方がいい。1段目の足は分離させて地上に残した方がいいかも。ならそれって足じゃあなくって打ち上げ台だよね。打ち上げ台の設置がオッケーなら大きく幅が広がるよ。シーソー式というか、投石器的なものでもいいってことだよね。それをジャンプと言っていいのかはともかくとして。
【投石器型ジャンピングマシーン】
これ、ジャンピングマシーンなのかなあ。ただの投石器に見えるんだけどそんなはずないよね。安全装置が何にもついてないようにも見えるけど、まあファンタジーだから大丈夫。
ってことは当然逆バンジー型もアリだよね。
【逆バンジー型ジャンピングマシーン】
これの初速、凄いことになりそう。逆バンジーってみんなやりたいのかなあ、遊園地でお金を払ってまでやるくらいだからやりたいんだよね。でもこの装置は遊具じゃなくってあくまでもジャンピングマシーン。
ホントに?
それにしてもテストパイロット、エンジョイしてるねぇ、うらやましい(?)。
でもこの方向性で行くとホントに何でもアリになっちゃう。それこそ爆発を利用したジャンプとかね。
ここは基本に立ち返って自身の力でジャンプするがいいのかな。制御できない力なんていいことないからね。補助的に板状のばねをつけてみようか。ドクター中松のジャンピングシューズ的なやつ。
【ばね式ジャンピングシューズ】
ちょっと跳びすぎた。ジャンピングシューズというより竹馬みたいな感じ。この高さでバランス取って歩くだけでも凄い技術が要りそう。しかも大して跳べないヤツ。
今更だけどパラシュートを背負わせるべきだったかな。いや、ファンタジーならパラソル持たせるだけでもいいかもしれない。
さて、本番では何を採用するべきか、ここにきて詰まってしまった。どうにも高く跳べそうにない。じゃあいっそ機能はファンタジーに任せてデザイン優先で考えてみる?
【卯號】
メカメカしいものではなく、あくまで元絵デザインがベースで。
でもやっぱりこういうのじゃなくって「怖いくらいのメカ」にしないといけないよね。ベースは人型? ウサギ型? ハイブリッド型?
ずーっとこのあたりでウロウロしていて進展しない。どんどん迫ってくる企画終了日。他のお題を全て描き終えて、いよいよ取り掛からなくてはいけなくなったので、とりあえず頭を空っぽにして描き始めることにしたよ。神様は降りてこなかった……!
ま、何とかなるでしょう。
【ウサギロボ 人型】
まずは人型のウサギロボ。(人型のウサギロボって何?)
これは1番元絵のスタイルに近いかな。まずはここからスタート。どう見たってロボには見えない。こうして見ると結局同じようなものばかり描いているなあ。ま、俺の中から出てくるものだから当然といえば当然か。
【ウサギロボ ウサギ型】
次にウサギ型のウサギロボ。
とにかくメカニックにしてみようということで描いてみた。飾り気も何もない箱型。これで描くにしても、もう少し丸みをつけて愛嬌のある姿にしたい。
【正規パイロット】
パイロットはやはりウサギだろうな。何回かウサギの写真を見ながらスケッチもしてみたけど、耳さえ長ければウサギと言い張れるのがウサギの強み。これはメカにしても同じだろう。個人的には前足が1番難しかったよ、だってポーズがとりにくいから。
そういえばテストパイロットはどこ行ったんだっけ。
【ウサギロボ ハイブリッド型】
人型をベースにウサギの要素を追加して、ウサギだと言い張れる準備だけはしておいた。もうちょっといろんな部分を詰めていきたいんだけど、こんなの描くよりちゃんとしたイラスト描かなくちゃ。
未だノープラン。切羽詰ってきたね~。
後編はこの後すぐ




