2025年02月 私の絵・キャラをあなたの絵で見たい企画⑤ ドラゴンでゾンビで女の子?(虹色冒険所さまイラストアレンジ)
さて、今度こそ脱筋肉、今度こそアホリアさまのプロレスを描かなければ。
えっ、プロレスって……筋肉じゃん!
アホリアさまのお題、イメージとラフスケッチはできているんだけど、何故か進められない。ということでまたもや先送りにして次は虹色冒険書さまのこのお題。
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エントリー№05 仮名:ドラゾン娘
違う構図OK・アレンジOK
希望事項……髪は紫味の入った赤、衣服はグレーという配色設定があることくらいでしょうか。自由配色でも大丈夫です!
コメント:ドラゴンゾンビの女の子です。クールビューティーな気質で愛煙家、非常に強い毒を操る能力を持っています。
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エントリー№06 仮名:魔法戦士
違う構図OK・アレンジOK
希望事項はせいぜい、髪は銀髪で服は水色系統、ブローチは虹色という設定がある程度です。
コメント:魔術に長けた戦う美人な女の子、というイメージです!
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このお題、両方とも綺麗な線で描かれてるんだよね。これはね、きっと描きやすい。キャラクターのイメージがしやすいんだよね。それが証拠にこの時点で既にいろんなアレンジイラストが出されていたよ。いろんな描き手がいると思うんだけど、やっぱり自分なりに「こういうキャラクターだよね」っていう解釈がないと描けないものなんだよ。
じゃあ、どんなキャラクターかイメージしていこう。
まずはドラゾン娘。
そもそもドラゴンゾンビの女の子、っていうのがよくわからない。ドラゴンゾンビなんだよね? ゾンビのドラゴン、またはドラゴンのゾンビ。それはいい。でも女の子って?
例えば虎の子供は虎じゃない? 例え女の子でも虎じゃない?(←何を当たり前のことを)
人に擬態してるってことでいいのかなあ、擬態が完璧すぎてドラゴンもゾンビも感じないほど「人」に見えるってことでいいのかなあ。それともドラゴンゾンビの幼生は人型で、大人になるにつれてドラゴンゾンビ型になるってことかなあ。普通逆だよね、幼生はドラゴンゾンビ形態で大人になって初めて変身できるようになる。
きっとこの個体はまだ若く、ようやく人への擬態を身につけたところなんだ。タバコ吸ってるけど。変身の下手なタヌキがシッポ丸出しのように、まだ慣れていないから顔の一部がドラゴンゾンビのままで、それであの仮面をつけて隠してるんだ。そうだそうに違いない。
そして何かの拍子に(例えばタバコが切れるとか)自己抑制が効かなくなり、身体にドラゴンゾンビの本性が現れる。これだ!
そうして描いたアイデアがこれ。
【ドラゴンゾンビな女の子】
いいんじゃないかな。じゃあ次は魔法戦士を考えてみよう。
この魔法戦士、「魔術に長けた」ってことは当然魔法で戦うのだと思いきや、剣を持ってるじゃないの。剣で戦うの? 魔法で戦うの? 魔術に長けているけど肉弾戦が好きってこと?
なんていろいろ考えながらフラフラと描いたのがこれ。
【魔法戦士?】
いやこれ何者でもないな、いかんいかん。
魔法を使うのに剣を持っているということは、魔力が切れた時の護身用か? それとも魔法は補助的なものであくまで攻撃の主体は剣なのか? じゃあこの剣には魔力が込められるってことだな。しかし剣に魔力を込めて切れ味が増したところで、結局肉弾戦だもんなあ、そんな戦い方するかなあ。じゃあ剣を魔法で飛ばすってのはどうだ。遠隔攻撃ができるなら魔法っぽいじゃあないか。
方向性は決まった。
【魔法剣!】
なんだか剣が多くなってしまった。こんなにどうやって持ち運んでるんだ、あるいはそこいらの街から徴収という名の窃盗をしているのか? などと考えてしまったが、派手なことはいいことだ。
両方ともなかなか面白そうではある。時間さえあれば両方描きたいところなんだけど今は無理かなあ。どっちを描くか悩む。
でもさ、この企画、まだこの時には誰も人外っぽい人外イラスト(?)を描いていなかったんだよね。ということでドラゾン娘を描いていこう。今回もラフスケッチがよく描けているから、それを元にして描いていくよ。
まずはいつものようにラフスケッチをなぞって下描きを描いていく。
【下描き】
次に下描きを元にきれいな線画を描いていくんだけど、手前側の髪が顔なんかにかかっちゃうのでそこだけ別レイヤーに移している。
【線画】
これもいつも通り線画の下にベタ塗レイヤーをつくって色を塗っていく。今回はいつもの黄色ベースの肌色ではなく赤色ベースの肌色にしてみた。ゾンビなので。髪は指定通り赤っぽく服はグレーで。
【ベタ塗り】
キャラに色を塗ったところでバランスを見ながら背景の色を決めておこうか。今回の背景はベタ塗りに決まっている。このイラストの場合、何かをしているシーンではなくキャラのイメージ画像だからね。
【背景色】
色は深緑。補色は赤というか赤茶色のようなんだけど、肌も髪も赤っぽいから補色になるのかな? その辺の知識は全くないんだけど、まあ、バランスが取れていればいい。
ここでちょっとお試し。
Procreateにはたくさんのブラシが標準装備されていて、中には「こんなもの何に使うんだ」っていうものもあるんだけど、まあ、便利な機能なんだ。ブラシが分からない? ブラシっていうのは筆の種類みたいなもので、線を引くだけで「鉛筆」「ペン」「筆」のように描けるだけでなく、「雲」「炎」「波」なんてのも描けちゃうの。
自分で作ることもできるんだけど、その中に「ゾンビスキン」ってのを見つけてしまった。
ゾンビスキン?
普通ならそんなもの使う機会なんてないんだけど、何しろ今描いているのはドラゴンゾンビ娘だ。ここで使わない手はないだろう。
ということで、赤色のゾンビスキンで塗ってみたよ。
【ゾンビスキン】
なんか違う! これ違う! 絶対に違う!!
えっと、ゾンビの肌ってこんななの? 拡大してみなければ分からないと思うけど、確かに「肌」っぽい質感になってはいる。でもこれがゾンビかって言われると違うかな。少なくとも俺のイラストには合わせられない。これはもっと写実的なイラストに使うやつ。
ってことであっさり諦め、陰影をつけていこう。
【陰影なじませ中】
別レイヤーに陰影部分を描き込んだら、髪以外の部分をぼかしツールで馴染ませていく。立体的になっていくのは描いていて楽しい。
髪はここにさらに赤色を加えてぼかしていく。
肌についても同じように赤色を加えてぼかしていく。足りないと思ったら色を足してさらにぼかす。肌に関しては赤だけではなく、紫(目の周りと脇・腕)、緑(目の周り)も塗っている。こうしていくつかの色を足すことで、単色では表現できない複雑な色味が出来上がる。
【陰影】
ここまで描いてきてなんだけど、これってどこにゾンビ要素があるの? いけないいけない、すっかり忘れていた。
ゾンビってことはさあ、体の一部が腐食して、ただれて、赤くなってるんじゃあないかなあ。じゃあウロコ模様に合わせてところどこと赤くしてやろうか。病気っぽいかな。でも、腐った一部のウロコが剥がれて中の柔らかい皮膚が見えたらこんな感じかなあ。
赤色を置いたら少しだけぼかして回りと馴染ませてやる。
【ゾンビっぽく】
後は足りない部分を描き足して、同じように陰影をつけた別レイヤーの髪を加えてやれば完成だ。
【ドラゾン娘 完成】
うん、カッコいい。(?)
クールビューティーかと言われると微妙なんだけど、そして胸の谷間とかタバコが髪に隠れてしまったのがなんか惜しいんだけど。どうかな。
さてみんなの反応は、ありがたいことに好評ですよ。元絵の作者である虹色冒険所さまも暖かく受け入れてくれたようで一安心。だって絶対にこんなイメージ持ってなかったハズだからね。みんな暖かい。
だけどね、やっぱり筋肉は描いてしまったよ。いやはや、脱筋肉の日はやって来るのだろうか。




