2023年04月 ウバ クロネ さまFA③
さて、4月までに予定していた作家特集を描ききって、ようやく続きが描ける時間がとれるようになったよ。
そこでようやく描きたかったプランでのイラスト制作を始めた。とはいえ、アイデアがまとまっているわけではないんだけどね。
プランは3つある。
①主役級の3組の夫婦、つまり「ゲルニカ&テュカチア」「ハーヴェン&ルシエル」「マモン&リッテル」の組み合わせでのイラスト3枚。
②各キャラのステータスを載せたカード形式のイラスト。但し作中にステータスが掲載されているのは悪魔と竜族の一部だけなので、全キャラ描くのは不可能。
③変身前と変身後の姿をセットにしたシリーズ。但しこれも全員が変身できるわけではないので、描けるキャラは限られる。
1番描きたいのは②のカードなんだけど、全員描けないのが中途半端に思えるんだよなあ。とりあえず物語の中心を担う夫婦3組は描きたい。今まで描いたラフスケッチでよさげなのがあったら見てみよう。
まずはゲルニカとテュカチア。
テュカチア(竜族 ♀)&ゲルニカ(竜族 ♂)
彼らは物語冒頭で倒れていたエルノアの両親で、圧倒的な力を持ち、ほとんど人前には姿を現さないという竜族の夫婦。平和な結婚をしているように見えて、その裏には竜族の性による事件もあったりする。
穏やかでインテリ系な本の虫、ゲルニカと、体が弱いが芯は強く、その言動でゲルニカを振り回すテュカチア。お互いにベタぼれな夫婦なんだけど、なんといってもテュカチアの妄想大爆発にゲルニカがたじたじになっている姿がすごくイイ。
そんな妄想を描いたのがコレ。
インテリ系男子ゲルニカ、妻のテュカチアに夜の生活を暴露されて焦るの巻
ほほえましい。代わってやると言われたらイヤだけど。
次にハーヴェンとルシエル。
ルシエル(天使 ♀)&ハーヴェン(悪魔 ♂)
この物語の主役は彼ら夫婦。料理好きな悪魔のハーヴェンと心を閉ざした天使のルシエル。そんなルシエルが、怖がりながらも、疑いながらも少しずつハーヴェンに心を開いていく姿がなんともかわいらしい。対するハーヴェンは「これ、惚れるなっちゅうのがムリでしょ」ってくらいのスーパーダーリンぶりで、天使たちの間に「悪魔の旦那をゲットしよう」ムーブを巻き起こしちゃう。
そんな彼らの妄想シーンはコレ。
ジェントル系男子ハーヴェン、妻のルシエルに「あ~ん」すると見せかけて鼻をつまむの巻
平和だねぇ~。この後どうなるかは知らないけど。
最後はマモンとリッテル。
マモン(悪魔 ♂)とリッテル(天使 ♀)
マモンは「真祖の悪魔」と呼ばれる魔界最強の悪魔。一度は手が付けられないほど凶悪な時代があって、天使のリッテルを拉致監禁・調教、とDVを繰り返してたんだけど、気が付けばリッテルと結婚して正気に戻り、あげく尻に敷かれまくっているというなんだか分からない男。というか、リッテルがすげぇ。
そのリッテルは、ハーヴェンに横恋慕して振られた挙句、腹いせに天界に混乱を巻き起こして逃亡、拉致された相手のマモンと結婚し、天使たちに羨ましがられるというこれも一筋縄ではいかない女。
お前ら一体どうなってんの?
そんな彼らの妄想シーンはコレ。
ワイルド系男子マモン、妻のリッテルに黒歴史である「怪盗紳士」のコスプレをせがまれ困惑するの巻
マモンはその昔「怪盗紳士グリード」を名乗って活動していた時期があって(悪魔なので何千年も生きてる)、その活躍は物語となって出版されているんだけど、本人にとっては黒歴史。そんな黒歴史を嬉々として引っ張り出してくるリッテルと、嫌がりながらも応じるマモン。
うん、リッテルが楽しそう。妻が幸せなら多少のことは飲み込もうか。
こういう日常のシーンを切り取るのもアリだけど、やっぱり尻に敷かれ気味の旦那たちのカッコイイ姿を描いてやりたくなってきた。俺は誰が何と言おうと旦那衆の味方をするぞ。
試しに3人の旦那の「仮の姿」と「真の姿」を描いてみようか。
ゲルニカ 仮+真
ゲルニカは「バハムート」っていう黒い竜で「デカい」「えらい」「ずごい」と3拍子揃った旦那さまだからね。とにかくかっこよく、尻に敷かれているなんて微塵も感じさせないようにしたい。
ハーヴェン 仮+真(1)
ハーヴェンは「エルダーウコバク」という悪魔なんだけど、これがよく分からない。公式イラストには犬系(狼系?)の獣人の姿で書かれているのでそれを参考に描いてみる。彼は前世と前々世持ちで真の姿を2つ持つというややこしさなんだけど、とりあえずそういう複雑な設定は無視で。
マモン 真+仮(?)
マモンかあ。彼も変身はするんだけど、どっちかっていうと普段の姿が真の姿なんだよね。じゃあ仮の姿って? といえば思い当たるのは「怪盗紳士グリード」だ。
怪盗紳士グリード
彼ら真祖の悪魔は人間界においては「マスク」をかぶらなくてはいけないというルールがあって、彼の場合は「虎のマスク」なんだけど、虎のマスク? インターネットで検索してみよう。
虎のマスク
……なんかさあ、オッサン臭が漂っているというか、かっこ悪くない? 間違っても「怪盗紳士」を名乗って欲しくはない。カッコイイマスクってこういうのだよね、顔が隠せているかどうかは別として。
紳士なマスク
紳士たるものこうでなくっちゃ! もっとスタイリッシュにいこう。でもさ、こんなマスクをかけて何時間も活動したら「マスクの跡」が付いちゃいそうじゃない?
グリード、マスクの跡で身バレするの巻
ということで虎のマスクをリ・デザイン。このシリーズをかっこよく描けそうなイメージがわいたので本格的に描くことにする。
まずはゲルニカからいこう。
ゲルニカ立ち姿
威厳を出すためにビシッと胸を張る。なんたってお父様はカッコイイところを見せなくてはならないのだ。けっして尻に敷かれている姿を娘に見られてはいけないのだ。手には希少本、そして肩に大鎌(斧?)。本当はこの鎌を描きたくなかったんだよね。だって背景がほとんど消えちゃうじゃない。その代わりに尻尾は消した。まあ、微々たるもんだけど。そして本性の姿がコレ。
ゲルニカ本性
ラフスケッチでは全体の構図を考えて横向きに描いたんだけど、横向きにするってことは空白部分に背景が入るってことで、他の2枚と雰囲気が違ってくるんじゃあないかな。と思ったので、画面全体を埋めるように正面から描いてみた。
次にハーヴェン。
ゲルニカと違って人好きのするハーヴェン。モテモテの彼には少年っぽさを残して、それでも笑顔はキリっとさせる。得物は幅広の刀なんだけど、料理人なんだし中華包丁みたいなデザインにしようか。ついでにコックコートも着せちゃおう。
ハーヴェン立ち姿
彼の本性は「エルダーウコバク」と呼ばれる犬系の大悪魔。個人的に犬の鼻の有機的なラインが大好き。優しく常識的な悪魔(悪魔って何だっけ?)なんだけど、ここは迫力重視で描きたい。なんたってかっこよくなければいけない。本当はここに「第2の本性」を入れてもいいんだけど、ややこしくなるので今回はカット。
ハーヴェン本性
そして最後は強欲の真祖、悪魔の中の悪魔、マモン。
彼は作中「女顔」で「小柄」で「ワイルド系」と表記されている。ワイルドなのは性格というか、行動なんだけど、ここは俺の趣味で印象を変えてしまおう。
マモン立ち姿
このマモンも本当は悪魔っぽい羽が生えてるんだけど、やっぱり背景の大部分が隠れちゃうのでナシにした。子供だと思われることも多いマモンだけど、そこはやっぱり真祖の悪魔、魔界最強の男。かっこよく描かねばならぬ。そしてバックは仮の姿、虎のマスクをかぶった怪盗紳士グリードだ。
マモン グリード
いいんじゃないかなあ。虎のマスクもこれならいいでしょう。なんだか気分がノッてきた。この3人はみんな妻の尻に敷かれているけれど、でもそれぞれがカッコイイ。そんな姿を描いていこう。
クロネさまが活動報告でこの3人の旦那を「ダンナーズ」と呼んでいたので、ユニット名はそれに決定。どうせなら「おヨメーズ」も描きたい気持ちはあるが、なんってったって俺は夫の味方だ。贔屓と言われたって構うものか。
じゃあここからPCに取り込んで作業を進めていこう。




