いきさつと用語説明(順次追加)
ふとしたキッカケでファンアート(以降「FA」)を描くようになった。
小さい頃から本を読んでは勝手にキャラクターデザインをしてたから、その延長みたいなもんだ。たぶん俺に限らず絵を描くのが好きな人は日常的に描いている。そのほとんどはそこいらの紙の切れっぱしに殴り描きしたものだが、たまには完成まで描いてみたくなる。そしてせっかく描いたんならちゃんと渡そう、と迷惑も顧みず送りつけるようになる。
そうしたFA作成の過程をメイキングとして見れるようにしよう、と思ったのは、名刺代わりのポートフォリオをつくって、イラストを描く人と交流したいという想いと、こんな風に描いてるっていうのが、イラスト初心者のガイドになるかもと思ったから。ホントにヒドイ絵、いっぱい描いてるからね。そういうの見ると「俺でも描けるかな」って思ってくれるかもしれないでしょ? 完成に至るまでのそんな殴り描きも交えながら「読んで面白いイラスト集」が書ければいいな、と思ってる。
基本的には絵を描かない人にも分かるように書いていくけど、分かりにくかったら直すので教えてほしい。
俺なりの描き方なので、他の人がどうかは知らないよ? 楽しく読めるものができるといいな。そしてイラストに興味を持ってくれたらいいな。
注、この作品に使われているイラストを使いたい方がいましたら御自由に使ってください。ただし、原作者がいるものについては原作者の許可を取ってください。
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用語説明(順次追加)
注、テキトーに書いてるので、間違っていたら教えてください。
◆【あ】◆
【RGB】
KGBではない。レッド(赤)、グリーン(緑)、ブルー(青)で構成される色表現。光の3原色で全部光らせると白になる。モニターはこの3原色でできている。だからディスプレイに映すイラストはRGB方式で作る。(参考:CMYK)
【イラストレーター】
PCでお絵描きするためのアプリケーション。ベクトルデータで絵を描く。円を描くとき「円の画像」ではなく「円の直径、位置情報」などを数式で記録する。そのため大きいサイズでもデータは軽くてきれい。でも絵画は描けない。どちらかというと画面レイアウトやロゴの作成に向いている。みんながデザインするようになったからか価格は10分の1くらいになっている。なんということだ。
【ウバ クロネ】
イラスト仲間。紙に色鉛筆で独特の画風のイラストを、しかも素早く描きあげる。なんともいえないやわらかいラインとアーティスティックな色遣いが魅力。人も、ふわふわもふもふ生物も、バキバキゴリゴリ生物も描くが、どれを見たって「ウバクロネ」と分かるその個性が素晴らしい。しかし色鉛筆の消費量がすごいことになっていそうだな。
【俺】
20年前のPCで絵を描く。画面がヒビ割れていようとも、くすんでいようともなんのその。弘法筆を選ばす、腕でカバーしてやるぜ、と、意気込みだけはイッチョマエ。
◆【か】◆
【解像度】
デジタル画像(ビットマップ形式)の奇麗さの指標。一般的にWebで使うなら72dpi、印刷用なら350~400dpi(dpi=dot per inch。1インチ(=25.4mm)あたりのdot(点)数で、大きいほど奇麗だけどデータは重くなる)が必要。(参考:フォトショップ)
【割烹】
活動報告の略。活報→割烹。よく今日の食事が紹介されたりしているのを見かけるが、それが本来の割烹だろうか。
【カレンダー】
職場の取引会社が年末になると持ってくる貢物。裏がつるつるじゃない方が高級品。だって鉛筆で描けるからね。
【公序良俗】
「公の秩序又は善良の風俗」のこと。簡単に言えばモラルとか道徳のことなんだけど、犬がお尻を晒してもいいのなら獣人はみんな晒してもオッケーな気がする。もちろんドラゴンだって晒しまくりだ。でもタイガーなマスクは捕まるな、きっと。
【コーヒー】
絵を描くときのお供。猫舌なので淹れた後に少し冷めるのを待つのだが、絵を描くのに夢中ですっかり忘れてしまい、気が付けばHOTだったコーヒーとの仲は冷え切っており離婚することになる。気をつけねば。
◆【さ】◆
【CMYK】
YMCAではない。シアン(青)、マゼンダ(赤)、イエロー(黄)、キープレート(墨)からなる色表現。色料の3原色は全部混ぜると黒になる。なのにわざわざKを入れるのは「黒インクを使う」という指定。その方が発色が良い。印刷物は全部この4色(特色というのもあるが)でできている。だから印刷物を作るときはCMYK方式で作る。(参考:RGB)
【色調補正】
画面がひび割れたPCではやる意味もないと思いつつ、やらざるを得ない悲しき習性を確認する作業。
【視線】
紙に描くときはなるべく正面から見る。斜め下から見ると遠近法でバランスが変わるでしょ? 下から見たってパンツの中身は見えないしね。
【視線誘導】
画面を見るとき、最初にどこに目が行ってどう誘導するかを常に考えている。人がポスターを見るとき、既に製作者の術中にはまっているのだよ、ふっふっふ。
【室温】
少し寒いくらいが良い。一番の敵は湿度。紙が湿気って描き辛くなるから。暑くても手の熱気で紙がふやける。てぶくろすればいいって? 描き辛いよ、手の下に布のコースターを敷くことはある。
【しましまにゃんこ】
みんなの憧れ、速読の使い手。マンガにできそうな短編をいっぱい描いている。作風はコミカルでハッピー、その作品はイメージが頭の中に浮かびやすい。師匠との会話からもっと偉大なグランドマザー的存在だと思っていたら、やっぱりなろうの同期生だった。言うなれば天照大神がクラスの隣の席にいたようなもの。びっくり。
【獣人】
サンダーライガー。あれが獣人ならばタイガーマスクだって獣人だ。どうやら獣人は獣神と名乗り、プロレス界に多く住んでいるらしい。
【集中線】
ある1点から放射状に描いた線。マンガなどで動きやスピードを強調するために使われる技。
【少年漫画脳】
何でもかんでも少年漫画的なノリで考えてしまう者のこと。死んでも生き返れるし、手からビームも出しかねない。ちょっとでも油断すると「お遊びはこれまでだぁ!」などと叫んでしまいがちだが、そんな者に限ってお遊びではなかったことは誰もが知っている。
【食事】
集中すると10時間ほどは食べないで描き続けたい。食べなければトイレも行かずにすむ。お菓子は嫌い、手が汚れるし紙も汚れる。でも今は妻がいるのでしぶしぶ中断して食事の準備をする。
【シンメトリック】
シンメトリー(左右対称)なことで、決して新芽取りのことではない。
漢字で言えば「田」「中」「幸」「夫」などがシンメトリーだが、おお! 田中幸夫! お前がシンメトリーか!
【スキャナー】
エプソン GT-7200 20年前のモデル。ギイギイ音がするが一向に壊れる気配がない。A5サイズの紙をカラーで読み込むのに3分もかかる。そろそろ博物館から寄贈の打診があってもいい頃か。
【スキャン】
スキャナーを使って紙に描いた絵をデジタルデータとしてPCに取り込むこと。
【寿々喜節句】
世の中のすべてを見通しているといわれる新興宗教節句教の教祖。その言葉は全て計算づくと思われているものの、たまにまったく意味のない言葉を吐き出し民衆の心を惑わせるトリックスター。職業、年齢、性別、種族すべてが謎に包まれている存在。やはりなろうの同期生。言うなれば玄奘三蔵がクラスの隣の席に座っていたようなもの。びっくり。
【スピード線】
ええ、最近私は手相に凝っておりましてね、少しあなたの手相を拝見……おお、スピード線が尖っていますね、これはスピード難の相です。あぶないあぶない、あなたが車でスピードを出しすぎたら警察に捕まってしまうかもしれません。ええ、私の手相は当りますよ?
【セーハ】
ギターなどの弦楽器において、一本の指で複数の弦を抑える奏法のこと。バレーコードともいう。セーハって制覇だと思ってたら「ceja」というスペイン語だったという恥ずかしい思い出。ちなみに「barre」は英語。
◆【た】◆
【タブレット】
コレステロール値を下げるため毎朝飲んでいるがいやそうじゃない。ワコム インティオス3 PTZ-930 20年前の液晶じゃないペンタブレット。でもA3サイズと大きい。大きいのは正義。
【たらこくちびる毛】
作品を書くのも読むのも、フツーの人の3倍は速い。赤くて3倍速いといえばアイツか。師匠に言わせると「たらこ」「くちびる」「毛」に分かれているとのことだが、なるほど3人なら3倍速いわけだ。モビルスーツ的なやつではなくゲッター的なやつか。「たらこくちびる毛」は個人名ではなくユニット名だったわけだ。赤い三連星というわけか。おそらく動力源はタラコニウムとかそういった未知の何かだろう。
【妻】
絵を描くときの最大の障害。うそです、愛してます。
【透明水彩】
下の色が残る水彩絵具。蛍光ペンで赤い線の上に黄色い線を引いても、赤い線は消えないで重なるでしょ?そういう絵具。(参考:不透明水彩)
【ドラゴン】
西洋に伝わる伝説の生物。おそらく爬虫類として描かれているのだろうが無茶なことに翼で飛んだり炎を吐いたりする。燃焼の3要素の内「点火源」が謎だがおそらく電気に違いない。デンキナマズが体内で発酵させたメタンガスを放出すれば、原理的にはナマズブレスの誕生だ! いや、ブーレスか。いやいや、レスになってないし。
【トレース】
手書きで原紙の線を写し取ること。トレーシングペーパー(半透明の薄い紙)を乗せて下の絵を写し取ったり、カーボン紙を敷いて写したり。カーボン紙がなかったら紙の裏を鉛筆で塗りつぶせばカーボン紙の代わりになるし、太陽のあたった窓ガラスに紙を2枚重ねて、透ける絵を写し取ってもいい。トレース台というのは太陽の代わりに蛍光灯などを使った道具。
【トレース台】
20年以上前に買った台湾製のトレース台。A4サイズらしいが実際使えるエリアはB5サイズ。だからA5サイズの紙に描いている。
◆【な】◆
【七海 糸】
純文学からホラーからファンタジーから恋愛から詩から童話から、と、何でも書けるのにイラストまで描いちゃって、しかもその影響力が大きい。何でもできる人っていうのはいるもんだなあ、と感心する。ギャル節句の生みの親。ギャル節句に限らず「キャラクターを育てる」のがとてもうまい。
【ネーム】
マンガ業界でしか使われない言葉で「コマ割りなどの漫画の設計図」のこと。
◆【は】◆
【パース】
遠近感を表す技法。遠くのものは小さく、近くのものは大きく描けばいいだけ。つまり見たまま描けばいいんだからわざわざ覚えるほどのことはない。多少狂ってたほうが絵として味が出るから、わざと狂わすこともある。なんて言ってるが腕がないだけだったりする。
【ハイライト】
画面の最も明るい部分、つまり白く描く部分。よく年配の女優さんが、顔のシワを見えなくするために強力なライトを当てているようだが、あれじゃあ全部がハイライトだよ。
【墓の裏の節句さん】
墓の裏に名前を刻みたい住職と、そこに住み着いた未確認生命体「節句さん」との頭脳戦。そこにやってきた近所のいとちゃんが悩みを抱えていて……。人外が織りなすハートフルホラー。今日も出るか、節句さんのポロリ。全12回。
【PC】
20年前のノートパソコン。iBook G3 CPU600MHz HD20GB メモリ384MB 12インチ液晶画面。以前A全(841×1189mm)サイズのポスターを作った時、保存に30分以上かかってた。それくらい遅い。そしてアルコールで液晶画面を拭いたらヒビが入って画面もくすんでしまった。そろそろ世界遺産に申請しようか。
【ひだまりのねこ】
師匠で巨匠。やわらかくコミカルな文体で物語を紡ぐそのスピードは、音速は超えないもののとにかく早い。生物に関する知識がハンパないが、おそらく持っている知識の0.1%くらいでエッセイを書いていると思われる。大先輩だと思っていたらなろうの同期生だった。言うならば憧れの大御所女優がクラスの隣の席にいたようなもの。びっくり。
【FA】
ファンアート。ファンレターのイラスト版。好きな漫画がアニメになった時「思ってた声と違うなぁ」と違和感を覚えるように「そうじゃないんだけどなあ」と作者をモヤモヤさせる俺のイラストのこと。
【FC】
全国あちこちにあるフットボールクラブの略、ではなくて、テレビゲーム業界を牽引した偉大なるファミリーコンピューターの略、でもなくて、ファンコミックの略。ファンレターのコミック版。
【FJ】
なんだかよく分からないがファンアートではなく、ファンコミックではなくファンCDジャケット。というかファンだからって作家にCDジャケット作って贈るヤツなんているのか。いや俺か。
【フォトショップ】
PCで絵を描くためのアプリケーション。ビットマップ形式で絵を描く。方眼紙のマスにドットで絵を描くようなもの。だから大きい絵はデータも重いし、方眼紙が細かくなればやっぱり重い。写真の画像編集なんかが得意。
【袋文字】
袋小路のブラ小路 パイポパイポパイポのシューリンガン シューリンガンのグーリンダイ グーリンダイのポンポコピー ってことで「ポンポコピー」のこと。え? 違う? 写真みたいにたくさんの色を使っている背景に特定の色の文字を重ねると、色が被っちゃって見えにくくなるでしょ? だから文字のまわりに太い枠線を書いて視認性を良くするためのもの。マンガなんかでもキャラクターのまわりを白枠で囲って見やすくしてるから良く見てみるといい。
【不透明水彩】
下の色が残らない水彩絵具。ペンキなんか赤で塗った後に黄色で塗ったら、下地の赤が消えちゃう。そういう絵具。(参考:透明水彩)
【フリーハンド】
不精者が定規を使わずに引いた線をかっこよく誤魔化すための言葉。
【プリンター】
必要のないもの。買ったインクをほとんどヘッドクリーニングで使っているのではないかとされる過去の過ち。必要のないもの。
【変態】
生物が体の形状を変えること。幼虫からさなぎを経て成虫になるのが「完全変態」。さなぎを経ないのが「不完全変態」。それらを見て性的興奮を得るのが「ただの変態」。俺は違うからな!
【ポートフォリオ】
自分を売り込むための作品集。それ自体が「セルフプロデュース作品」ともいえる。
【ボールペン】
ただそこにあるから使うというだけの文房具。言ってみれば庶民。しかし庶民を舐めてはいけない。たまにインクがダマになって反乱を起こす厄介なやつ。
【ホワイトスペース】
日本で一番有名な強襲揚陸艦。その形から木馬とも呼ばれ、3体の人型兵器を搭載するニュータイプ部隊。あれ? なんか間違ってる?
◆【ま】◆
【物語の始まり】
美少女が倒れていたり、空から降ってきたり、曲がり角でぶつかってきたりすると、どうやら物語は始まるらしい。
しかし残酷なことに、現実に倒れているのは中年男のアレだし、空から降ってくるのはハトの糞だし、曲がり角でぶつかってくるのは一時停止を無視した車だったりする。
あれ? 涙が。
◆【や】◆
【勇者】
正体不明の職業。というか職業なのだろうか。ニュースで犯罪者が「自称サーファー」とか紹介されたことがあったが、もし俺が捕まったら「勇者」を名乗ろうと心に決めている。ニュースで自称勇者の犯罪が報道されることがあったとしたら、それは俺だと思ってくれ。
◆【ら】◆
【レイヤー】
コスプレをする人ではない。デジタルイラストで絵の描かれた階層のこと。セルアニメって背景の上に人物のセルが乗って1枚の絵になっているでしょ? あれと同じ。透明のセル(レイヤー)がいっぱい重なっている。一番下が背景、その上に人物、その上に文字、とかね。モノにもよるけど俺の場合は5~50くらい重ねてる。
◆【わ】◆