第92話 奇跡の船出
魔王ゴアの大きさは、ケインがこれまでに見た限りにおいて、人間と比べても逸脱してはいない。
サラミ婆さんという規格外な存在がいたこともあってか、こと大きさに関してはケインの印象に残るようなことはなかった。
しかし、今ケインと相対し、ククの背後に立つゴアのそれは、明らかに常軌を逸していると言えた。
何せ、小柄とはいえククがまるまる胴体部にすっぽりと収まってしまえるほどに大きく変貌していたのだ。
そして、実際に胴体部にククは収まっており、全体の見た目はかつてドーズと相対した時と同じ、漆黒の肌に筋骨隆々の角ばった姿をしていた。
それがククの背の中心から彼女を囲って、腹と背で繋がって生えているような形で、歪な出現を果たしたのだ。
出現の仕方については、ケインは大して疑問を持たなかった。
出現できたこと自体も疑問には全く思わない。
何故出現したのか、それだけが疑問だった。
「ゴア……どうして……?」
反面、ククはそうではなかった。
ゴアを人格ごと完全に取り込んだつもりでいた彼女にとって、全く意図せずゴアが現れたのを驚かずにはいられない。
何故出現できるのかを疑問に思うのは当然のことだった。
「最初からわかってて取り込まれたように見せかけたんだろ?」
ゴアの口が動くより早く、ケインが答えた。
「俺たちが魔界に向かう前からおまえは起きていた。会話の内容、おまえが何故生まれたかも含めて、全部聞いてたはずだ。ククがどうしようとするのかも、予想できてたんじゃないのか?だから出て来られるように細工して、取り込まれたようにククに思い込ませたんだ」
「惜しいな」
ククの頭の上で、ゴアは低く笑った。
「細工はした、それに間違いはない。だが取り込まれたように見せかけたのは違う。実際に俺は取り込まれたのだ。今もなお、俺の魂はククとひとつだ」
「じゃあ、どうして……!」
ケインとククが同時に発した問いかけにゴアは答える。
「それが俺の細工だ。より純粋に混ざり合った魂だからこそ、限りなく分離に近い形でこうして姿を出すことができる。しかも、ひとつになることで高まる魔力を、双方共に余すことなく使うことができる。そう思ってククが俺の魂を取り込むのを一切抵抗せんかった。ククが俺の人格を完全に抹消するつもりで取り込んでおれば、話は違っただろうがな。分の悪い賭けではあったが、まあそれはいつものことだ」
「……出てきたのは……」
「ん?」
ゴアが見下ろすと、ククは後ろめたさからか俯いていた。
「出てきたのは、どうしてなの?あなたの存在が消えてしまっても構わなかった私を、そんな私を、助けるようにして、出てきたのは、一体どうして?私は、あなたを……」
「ククよ」
この時ばかりは、クク以上にケインが驚いていた。
ゴアの声色が、これまでに聞いたことがないほど穏やかで、柔らかかったのである。
「そう冷たくするな」
ゴアは両腕をククの前で交差させ、彼女を包む。
「俺はおまえのためだけに生まれたのだろう?おまえにとってこの上なく便利な存在、それが俺なのだろう?ならば、もっと頼れ。ケインを殺すのが心苦しいのなら、変に気負わず、俺に全て押しつけてしまえば良いのだ」
「……ゴア、くん」
ゴアの行動と言葉には、ククの意思は一切介入していない。
彼自身の確固たる意志によるものである。
生み出した創魔神ククの思惑すら飛び越えて、魔王ゴアは己の役目を果たそうとしていた。
即ち、眼前に在る勇者ケインは、魔王ゴアにとって今や『敵』なのであった。
「まあ、というわけだケイン。おまえには感謝しとるし、すまないとも思っておる。だが、ククを殺せんのなら、死んでくれ」
『敵』ではあるが『友』でもある、そんな面持ちでゴアはケインへと言葉を投げかける。
ケインの表情は、目は、変わらなかった。
彼にとってゴアは、今も変わらず『仲間』でしかないのだ。
「ありがとうな」
「ん?」
「ククの味方でいてくれて」
「どういう意味だ?」
「俺が言うのも変な話だけどさ、やっぱ、おまえはククの味方じゃないと駄目だ。俺より近くに居るおまえは、ククの味方じゃないと」
「フフ……そうだな」
ククを挟んで、勇者と魔王はそれぞれ戦闘態勢を取った。
「じゃあさっさと死んでくれ!!!」
「誰が死んでやるもんか!!!」
ケインの右拳、ゴアの左拳が激突する。
重い音が遥か彼方までこだまする中、拳を振り抜いて後退させられたのはケインだった。
ゴアが出現した直後から、ケインは劣勢になる覚悟ができていた。
魔王ゴアは、ククとは違い、戦闘経験が豊富にある。
基礎的な肉体及び魔力の操作方法から、咄嗟の判断力まで、ククとは比較にならない。
それがククと同じ魔力量を持ったのならば、先程までと同じようにはいくはずもない。
なるべく傷つけないような戦い方を心掛ける余裕は、微塵もなくなっていた。
「『バーリービーボ』!!!」
後ずさりながら放たれた雷撃魔法は、ゴアの右手に受け止められた。
「動きを止めるつもりならもっと全力でやらねばならんのは自覚しておるだろう!?今一度その身で確かめるか!」
そう言ってゴアは右手に魔力を込め、雷撃魔法を弾き返した。
ケインは体勢を立て直し、そのまま弾かれた雷撃へと直進する。
ゴアが指摘した通り、その威力はケインの動きを止めることもできない半端な威力でしかなかった。
故に、ケインは僅かも速度を落とすことなくゴアの懐へと飛び込むことができたわけなのだが。
「りゃああっ!!!」
左脚によるハイキックをまともに受け、ゴアは僅かに仰け反った。
だが、それと引き換えにケインの軸足を掴み取り、にやりと笑ってもいた。
「隙を見せたな」
ケインの眼前に、ゴアの右掌が置かれた。
「しまっ……!」
「『魔王ダークビーム』」
「『テテ……』!!」
瞬間移動魔法をケインは使おうとしたが、咄嗟に顔面の前で両手を交差させて防御に転じた。
「ぐっ!!」
瞬間移動魔法は、魔力の消費が激しい上に、恐らくゴアに簡単に読まれてしまう。
そう睨んだケインは、敢えて魔力の光線を防御することで反撃の機会を待つことにした。
しかし、そんな思惑を抱えたまま吹き飛ばされるケインに、更なる追撃をゴアは容赦なく見舞う。
「『魔王ジェノサイドバレット』」
黒い魔弾が、掌から何発も放たれた。
いずれも、まともに喰らえば致命傷になりかねない威力を有している。
背の剣を抜き、ケインは魔弾を辛うじて弾くが、ゴアは容赦なく撃ち続けた。
弾くだけで消耗させられ、いずれ凌ぎきれなくなる、ケインはそう直感した。
「反撃……させろよ!」
「すれば良いだろう」
笑みを崩さないゴアの下で、ククの顔が見えた。
彼女の前で格好悪い姿を見せられない、そんな感情も、ケインの原動力になる。
「『勇者二刀流』!!」
腰に差してある刀『八百輝璃虎』を抜き、両手にそれぞれ剣と刀を構えた。
だが、魔弾はなおも無数に迫る。
その内の一発が眼前まで来たところで、ケインは唱えた。
「『テテレポ』!!!」
直後、待ってましたとばかりにゴアは真後ろを向いた。
魔弾から逃れるため、そして己の隙を突くため、ケインは必ず瞬間移動魔法によって真後ろに回る。
そこを攻撃するのがゴアの狙いだった。
だが、振り返った先にケインはいない。
真下、真上と見たが、やはりいない。
まさかと思い、再び先程ケインがいた方向に向き直った。
いつもの咆哮が、そこから聞こえてきていた。
「オオオオオオオ!!!」
ケインの位置は、先程より少し遠ざかっていた。
瞬間、ゴアは全てを理解した。
ケインはゴアの目論見を全て看破し、瞬間移動魔法で後退したのだ。
勢いをつけ、魔弾をすり抜けるように躱し、接近してくる。
剣と刀を交差させた構えは、先日、女王ロレッタを破ったあの技だった。
「『正邪十字斬』!!!」
「くぅぅあ!!!」
両手を突き出し、ケインの攻撃を受け止める体勢をゴアが取ったその時。
全く同じ構えをククも取っていた。
だが、ゴアの構えが防御だったのに対し、彼女は違っていた。
「『プーカ・ゼロ』」
「うっ!!!」
ククが呪文を唱えた直後、ケインの動きが止まった。
両手を交差させたまま、ゴアに攻撃することなく、止まっていた。
剣も刀も振れず、動かせないどころか強く握ることもままならず、するりと手から抜け出て、海へと落ちていってしまった。
「ク、ク……!!」
僅かに動いた口で、その元凶へと声をかけた。
プーカ・ゼロ。
その魔法を、ケインもゴアも知っている。
浮遊魔法の応用で、相手の全身を包むように使うことで、行動を縛ることができる。
かつて、魔王ゴアへのとどめの一撃を放つ直前、勇者ドーズが使ったものだ。
浮遊魔法自体を使えなかったドーズが独自に発展させたこの魔法、間近で見たククならば操れるのは当然のことだった。
「ドーズは左手一本で使っておったな……両手でやれば効き目倍増、か。だが……クク……」
「駄目なんですよ、ゴアくん。あなただけにこの役目を背負わせちゃ」
肉体は繋がり、魂もひとつ、故に本来ならば言葉を交わす必要もない。
それでも、二人は言葉で互いの想いを伝え合う。
「ケインさんを殺すのだけは、私が愛したケインさんを殺すのだけは、あなただけに背負わせちゃ駄目なんですよ!」
「……そうだな。ではそうやってちゃんと押さえておれ!!」
ゴアは力任せに右手を振り下ろし、ケインの脳天へと炸裂させた。
「ぁ……っ!!!」
一瞬、視界が暗転したケインに、今度は腹部、次は心臓近くの胸元へと、次々に拳が叩き込まれる。
しかし、海面に叩きつけられることも、吹き飛ばされることも許されない。
ククの魔法によって、位置はそのまま保たれているのだ。
「『魔王パーディションデスサイズ』」
ゴアの右手に、赤黒い大鎌が握られた。
「無駄に嬲るのは気が乗らん。早く楽になってくれ」
そう言って鎌を振り上げ、ケインの首へと狙いを定めた。
「……やって……みろよ……!」
挑発的な言葉と目を向けるケインに、ゴアは眉ひとつ動かさないまま、鎌を振り下ろした。
「ふん!!!」
迷いはなかった。
確かにケインを殺すつもりで鎌を振った。
だが、それは阻まれた。
ケインの手から離れた、彼の剣によって。
「……『氣界念操・剣ノ陣』」
「……わかっておったが、しぶとい奴め」
動けないのならば、動かないなりに、ケインには戦い方が有る。
先程手から抜け落ちた剣に、ケインは殴られながら意識と魔力を飛ばし、操っていたのだ。
「なあ」
「なんだ」
「そんな辛いならやめろよ、二人とも」
「…………」
ゴアとクク、二人の顔は、涙に濡れていた。
ケインを殺すと決めた以上、それに躊躇いはない。
躊躇うことは、ケインに対して無礼だとさえ考えている。
だが、それで心が傷つかないわけがない。
ケインにつけた傷よりも、与えた痛みよりも、何より心が痛い。
それはククも、ゴアも、同じことだった。
ククは、この時ほどゴアに感謝したことはなかった。
自分がこれまでで最も辛いと感じていることを、ゴアは全て背負おうとしていたのだから。
そして、それはゴアにも最も辛いことであるのだから。
「……ウオォァ!!!」
心の痛みを振り切るように、ゴアはケインを再度殴りつけた。
彼の意識を途切れさせ、操っている剣からも力を奪うために。
だが、ケインも負けじと剣を操り、鎌をゴアの手から離すために振り回す。
何度殴ろうとも手を離れたまま振られる剣にゴアが焦りを感じ始めた頃、突如としてケインを縛っている浮遊魔法が解かれた。
ククが突き出した両手から、別の魔法を放つためであった。
「『魔神ダブルデスブラスター』!!」
全くの無防備のまま、ケインはククの光線を浴びてしまった。
あちこち骨折した状態で、更に全身を焼かれて吹き飛ばされるケインの後ろに回り込み、ゴアは両手で鎌を振るった。
「『魔王スクラッチスパイラル』!!!」
振り下ろされた鎌に斬りつけられながら、更に発生した斬撃の竜巻に捕らわれ、ケインは魔界まで飛ばされた。
竜巻は魔界の城を破壊しながら、ケインの痛々しく火傷で爛れた皮膚に、深く、より深く傷を刻み続ける。
更にその竜巻を消滅させたのは、ククとゴアが共に放った魔弾の雨だった。
「『魔神デススコール』」
この攻撃によって、城はついに影も形もなくなってしまった。
かつて魔獣たちに造らせ、長年住んだ、思い出の城。
しかし、そんなことはククとゴアにとってはどうでも良いことだった。
肝心なのは、城と共にケインの命も滅することができているかどうか、それだけだった。
廃墟と化した城の跡地に降り立った二人は、そこで確認を行った。
「……やはりな」
「……どうして……」
ケインは、死んでいなかった。
全身ズタズタにされながら、体内も骨と内臓を何カ所と破壊されながら、それでも死んではいなかった。
二本の足で立ち上がり、いつもと変わらぬ黄金の瞳で、二人をしっかりと見つめていた。
「どうして……どうして生きていられるんですか……立ち上がれるんですか……ケインさん!!!」
「君たちを、愛しているからさ」
その言葉が、ククとゴアの胸に、かつてない痛みを呼び起こした。
ククが蹲るのを尻目に、ゴアは彼女を包んだまま駆け出し、またしてもケインを殴り、蹴りつけた。
「俺たちを愛するから死なぬか!!」
右手で。
「だが『愛』だけで俺たちを止められるか!!」
左手で。
「おまえの愛する俺たちを!!」
右足で。
「おまえを愛する俺たちを!!!」
左足で。
「諦めろケイン!!!!!」
どれほどケインの肉体が血に塗れようとも、決して力を緩めることはなかった。
何度も攻撃を与えた後、蹴り上げたケインを追いかけ、両手をがっちり組んで打ち下ろし、海へと叩き落とした。
肉体の疲労からくるものではない息切れをゴアが起こしている中で、ククは右手に魔力を込め、呪文を唱えた。
「『ダダンズヴェリオ』」
「……おい……おい!!生きてンのかケイン!?オイ!!」
海中深くに沈みゆくケインの懐で、カウダーの声が轟く。
友を心配させたままにはしておけないと、ケインはマキシマムサンストーンを優しく握ることで応えた。
ケインはゴアとククに攻撃されながらも、どう反撃に出るか、どう戦うべきかという難問に、絶えず頭を悩ませていた。
殺すことなく止めるのならば、ケインは力か技量、せめてどちらかはゴアたちを上回る必要があるが、今はそれすらできていない。
どころか、体の状態はかなり深刻であった。
今のケインは生きているのが奇跡に等しい。
だが、彼の精神が死を拒絶しているため、力を衰えさせることもなく生き永らえている。
そのことを自覚し、今自分の居る海という場所に意識が向いた時、ある男のことが浮かんだ。
体がいくら死に向かおうとも心が向かわない限り死に至らなかった、ある男が。
直後、聞き覚えのある声が頭の中で響いた。
「よう、苦戦してんなァケイン」
一瞬、声の主はカウダーかと思ったが、すぐに違うとわかった。
何故その声が聞こえるのかはわからないが、疑問を持つより先に返答した。
「……今のあんたは、なんて呼べばいい?」
カウダーにはケインの声も聞こえてはいない。
ケインが頭の中だけで行っている会話に、介入できる者は、今は一人しかいなかった。
「ガハハハ、今の俺はおまえさんに都合のいいただの妄想だ。アドバイスしてやっから、好きなように呼びゃあいい」
「んじゃあ……キン=リブス」
「あー……その呼び方だと俺から言えることはだな、頑張れやケイン。そんだけだ」
「……じゃあ、キャプテン・オーロ」
「ガッハハハ。よし、そんじゃあおまえさんに海賊の心得をひとつ教えてやる」
「海賊の心得?」
「ケイン!上!!上!!!」
カウダーが慌てて叫んだ。
ケインたちが落ちてきた海面から、急速に海が凍りついていっているのだ。
しかもそれは海面に留まらず、一帯の海全てを凍らせんばかりの勢いである。
ククが使った氷結魔法の仕業であった。
あとほんの数秒程度で、氷結魔法はケインにも到達してしまうだろう。
にもかかわらず、ケインは頭の中で響く声との会話を続けていた。
「海賊の心得……『誰より強欲であれ。例え誰のものであろうと、てめえの手が届くなら、それは全ててめえのもの』……海賊になる時、最初に仲間に教わって、肝に銘じた言葉だ」
「……手が届くなら……」
ケインは、視線の先にある『それ』に気付き、大きく目を見開いた。
「あんた……だから……!!」
「やりてえようにやりな、ケイン。強いってのはそういうことだぜ」
「前に海から脱出した時って、どうだったっけ?」
「穴を掘って陸地から飛び出しおったんだ。あの後の攻防は見事だったな」
「今回もそうしてくるかな」
「どうかな。瞬間移動魔法を使えたり、あの時とは状況が違うのだ」
凍り付いた海の遥か上。
ククとゴアは、ケインが如何にして氷結魔法から逃れ、反撃に出るかで盛り上がっていた。
二人は既にわかっている。
ケインは、この戦いが終わるまでに自分たちを超えることを。
問題は、その上で彼が自分たちを殺せるのか否か、そこでしかない。
「……来た!」
目を輝かせながらククが言った。
ケインが氷結魔法を正面から突破するのを感じ取ったのだ。
氷塊と化した海全体が振動し、亀裂が走る。
だが、ゴアの方は少し違和感を持っていた。
「……デカくないか?」
「え?」
「いや、ケインにしては妙に……ケインの気配なのは間違いないが、何か大きな……何か……乗って、おるのか?」
ゴアが疑問を口にする最中も、ケインは絶えず突き進み、氷結魔法を破壊しながら浮上する。
海面をぶち破り、ケインが姿を現した時、ククとゴアは驚き叫んだ。
「あれって……!!!」
「海賊オーロの……!!」
ケインは、海賊キャプテン・オーロ至高の宝にして、彼らの熾烈を極めた戦いを経て海へと沈んだ、コンリード・バートン号に乗っていた。
氷結魔法の呪縛をものともせず突破した偉大なる船は、再び帆を張り、空に向けて出航した。
「待たせたなクク!!ゴア!!始めよう、こっから全部!!!」
傷だらけの勇者が、笑顔で吼えた。




