表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
これが僕の異世界転生⁈ 改訂中!  作者: ヒロちゃむ
僕の異世界奮闘 争乱編
67/67

追放。

 


 

「ん…。」


「おはようございます。」


 ユミルに呼ばれて顔を上げた。起きていたつもりだったがいつの間にか寝てしまっていたらしい。僕が少し身動ぎしたことで起きたと思ったんだろう。


「うん、おはよう。」


 昨日の抱き合った姿勢のまましばらくユミルと見つめ合うが顔が熱くなってくる。少し昨日のことを思い出してしまう、あれは精神的に歳上であるはずの僕からすれば失態だった。


 誤魔化すようにベットから降りて外へ出ようとするが慌ててユミルから止められる。


「シルフィ様⁈服!服を!」


 ユミルの声に自分を見下ろしてみると何も着ていなかった。そういえば昨日は全部脱いでしまっていたのを思い出す。流石にこれは不味い…。


「あぁ、ごめん。少し寝ぼけてたみたい。」

 

 ユミルから渡される服へとちゃんと着替えてから外へ出た。テントの側には昨日とは違う騎士さん達が待機しており、交代で見張りをしてくれていたんだろう。


 小さくお辞儀すると騎士さん達は軽くこちらへと頭を向けるが大した反応はしなかった。まぁ、便宜上は罪人が逃げ出さないように、とかそんな設定なんだろう。


 これからどうしようか考えていると昨日、僕らに罪状を突き付けて来た人だと思わしき騎士さん達が近付いて来る。


 何故曖昧なんだって?みんなフルフェイスしてるからわからないんだよ…。


 最初の騎士さん達はしばらく一緒に居たから人が変わって体格や得物が変わればわかるが、その騎士さんは長く一緒に居ないため鎧が同じようだし、たぶん同一人物なんだろう…。としかわならないのだ。鑑定も使ってなかったし…。


「これより罪人2人を追放します。私について来て下さ…ついて来なさい。」


 若干ボロが出たが騎士さんに案内されて陣内を移動する。テントは僕らが出た時点で他の人達によって畳まれてバックの中へと仕舞われた。


 そして僕らが案内されたのは追放するための陣の外ではなく多くの人が食事するための食事場だった。


「案内する前に我々は朝食を取ることを指示されています。貴方達も我々の目の届く範囲に居るのなら食事を取ることは止めませんのでお好きにどうぞ。」


 そう言って騎士さんは近くの椅子に座るとフルフェイスを脱がずに食事をとり始める。口近くの場所は開閉式らしく食べるのに問題はなさそうだが不便だし熱くないんだろうか…。


 とりあえず用意された食事を食べてまた騎士さん達に案内される。食事はやはりVIPメニューだったし、僕らが取りに行かなくても騎士さん達が持ってきてくれた。罪人なのか持て成す相手なのかハッキリして欲しいものだ…。


 次に案内されたのは所謂風呂場だった。


「埃だらけで追放されたと知られると王国の威厳に傷が付くかもしれません。短時間ですが身体を清める時間をとります、入って来なさい。」


 他の騎士さん達は案の定、タオルや石鹸などを準備していた。中でのことは特に言わない、ただ身体を洗っただけだ。他の騎士さん達は何人か鎧姿のまま風呂場に居たが本当に大丈夫だろうか…。


 長風呂はせずすぐに出てくると騎士さん達はまた僕らを案内しだす。流石に今度は寄り道することもなく陣の外へと向かっている。


 そこでは何人もの騎士さん達が忙しなく作業している。おそらく帝国の侵攻を止めるため移動する準備を進めているんだろう、時々怒鳴り声も聞こえてくる。


 僕らはここから追放される、この先の戦争に僕らが干渉するのは許されない。移動に多少日数がかかったとしても速やかに立ち去る必要がある。


「シルフィ様?どうかされましたか?」


 ユミルに話しかけてられて自分が立ち止まってしまっていたことに気付く。


「いや、何でもないよ。」


 また歩き出すがどうしても周りが気になってしまう。他の人が僕らをどう見ているのか、どう思うのか彼らの内一体どれだけの人が生き残れるのか…。


「シルフィ様…我々は…。」


「わかってる!わかってるよ…。」


 ユミルは僕を攫うと言ってくれた。僕は自分の意思とは関係なくここを出て行く。昨日…そう言われて僕は受け入れた。受け入れてしまった。なら僕はそう振る舞う必要がある。


 未練がましいと言われればそれまでだろう、だがそれでも尚割り切れない。全員は無理でも極一部なら連れ出して逃げる位なら出来る。それ位ならきっと出来る。


 だがもしそうなっても誰を連れて行くんだろう。孤児院の子供達?学園で知り合った学友達?セシルや使用人の皆?それとも父さま?


 多くを連れて行けないなら少数でも…それでも誰かを置いて行くのには変わらない。僕の自己満足で多少救える人が増えるだけだ。


 救われた方はいいだろう、だが、救われなかった方はどうだろう?それまでの人生だったと割り切るのか?それとも僕に恨み言を言うのだろうか?


 そして僕に救われた人達はどうだろう?きっと礼は言ってくれるだろう…。だが救えなかった中にその人の親類が居たら?きっと救えなかったことに罪悪感を抱くだろう。


 同じく救ってあげられなかった僕に何を思うだろうか?


 なら、最初から誰も救わない?


 ユミルや父さま達は別に救えないことに罪悪感を持つ必要は無いと考えているんだろう。力が足りなかった、相手の準備が良すぎた。別に攻められたことは僕が悪かったわけじゃない。


 それはそうだ、そんなこと僕の行動でどうにかなることじゃないだろう。だからって誰も救わないのは可哀想じゃないのか?

 

 この考えは傲慢なんだろうか?


 わからない。皆は心配いらないと言っているが心配しない方がおかしいんだ。


 いや、共に行くユミルも心配していないはずはない。ただ信じているんだろう、また生きて会えると…。


 なら、やはり信じて進むしかないのか…?僕よりも精神年齢がずっと下の筈のユミルでさえ、信じて振り返らないのだから僕もそれに倣うべきか。


 前を進むユミルを見る。彼女も時々周りに顔を向けている。その表情に不安さは見られない、まるでエールでも贈るように真剣な目をしている。


「さて、我々はここまでです。ここからは貴方達だけで行って下さい。くれぐれも戻って来ないように。」


 案内してくれていた騎士達はそう言い残すとそれ以上僕らに干渉して来なくなる。しかし、その場から去るわけでもなくただ待機している。


「シルフィ様、行きましょう。」


 ユミルは僕の手を握り歩き出す。僕はその後ろをただ付いていくだけだ。


 少し後ろを振り返りそして涙した。


 僕らがオークから助けた騎士団が整列していた。


 大地の牙がテントの影からこっそり手を振っていた。


 団長さんと壊滅しかけた騎士団が旗を振っていた。


 僕が小さい頃から働いていた騎士達が腕を振り上げていた。その中に1人特殊な鎧を着た者が1人号泣していた。


「うぅ…。」


 ユミルは何も言わなかった。ただ僕の手を引き歩き続けた。


 僕らは歩き続けた、もう振り返ることもなく。


「う…あ、あぁぁぁぁ……。」


 押し殺した泣き声だけが響いていた。

 少しスタンピードが長いとの評価が…。それになんかブラックでシルフィが辛そうだとも。


 他の皆さんはどうでしょうか?一応、登録していない人でも感想は書けるようにしてあるので是非意見を聞きたいです。


 小説の書き方を少し読んでみましたが確かに本題であるはずのシルフィの冒険が始まるまで長いような気もするかな?と思います。


 感想を書く価値なしと思われる方も多いかもしれませんが。是非ともご意見よろしくお願いします。ただの疑問質問でも構いません。ご意見お待ちしております。


 この作品はこれよりしばらく書き溜めるためとご意見や評価の把握のため一時投稿を停止します。


 再び投稿、もしくは何かしら行動を起こす時は活動報告?使ったことありませんがそれにてご報告したいと思います。コメントの内容によっては過去に投稿した物に手を加える必要もあるかもしれませんね。


 作品が止まることをエタる?と言うんですかね?そうなることはありませんのでもし楽しみにしていただいている方がいるのならご安心ください。


 様々なコメントお待ちしております。


 作品のバッシングは大丈夫ですが、作者本人への批判はご遠慮下さい死んでしまいます_(:3 」∠)_


 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言]  最後の4ページで評価が駄々下がりの珍しい作品です。
[一言] 作者さん、更新はお疲れ様です! 確かに知り合い達を皆連れて戦争から遠ざけるのは選択肢の一つですが、今回の場合は残って一緒に守って戦うの方がより適切だと思います。たとえ今迄に人殺しをしなかった…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ