再会
昨日一日のPV数が1000を超えました!ありがとうございます!これ実は作者の目標だったりしました!
尚且つ、ブクマ数も100を突破!嬉しいことが重なりますね!これからもよろしくお願いします!
オークキングが死亡したことを確認するとすぐさま次の行動へと移る。周りにはまだまだ魔獣が居るのだ休んでいられない。それに嬉しい誤算もある。
(うん、よく観える。前のジェネラル相手よりむしろ気楽に戦えた。)
格が上がりより強くなったことで戦闘が楽になっていた。魔力量もあまり気にせず使える。そのためそれが更に心に余裕を与えてくれる。
手近な魔物を蹴散らしながら騎士達の援護に努める。口は悪かったが彼らも遊撃隊に選抜されるだけありやはり精鋭だった。前に会った騎士さん達よりも強いかもしれない。
だがそれでも相手が悪い。前のオークジェネラルは数も二百前後な上、上位進化個体はそう多くなかった。だがこの部隊はほとんどが進化している。その上数も多い。およそ千程の部隊だ。騎士団はおよそ五百程。これでは分が悪過ぎる。
殺到して来たハイコボルトとライカンを殲滅しながら周りに目を向ける。僕が雑魚の数を減らしているため徐々に形勢が好転しつつあるがまだ余談は許さない。ユミルの方も気になるが過保護に庇い過ぎては彼女のためにもならない。
強敵は僕の方へと集まり始めているためユミルにジェネラルやキングが向かうことはないと思う。何かあればおそらく直感が仕事してくれるだろう。たぶん…。
やっぱり不安なためユミルが目の届く位置に居られるように方向転換する。終わってみたら討ち取られてました、とか冗談にしても悪過ぎる。
ユミルは他の騎士達と合流して隊列を組みながら冷静に対処していた。他の騎士達もユミルに負けじと奮っており士気は低そうには見えない。余程上位の魔獣が襲わない限りは大丈夫そうだ。
意識を切り替えて追って来たゴブリンと相対する。名前はゴブリンキング、それとその手勢のように周りに配したジェネラルが五体。相手は戦力を分散させずに来たようだ。
「オーク、やられた、こちらは油断せず、行かせてもらう。」
ゴブリンはオークよりは流暢に言葉を話す。ゴブリン達はシミターとバックラー、腰に棍棒を装備している。鎧も動きやすいハーフプレートだ。
「数増やしたところで君達じゃオーク以下じゃないかな?」
「攻撃、当てられないより、まし。捕らえて、後で、減った戦力、補充する。」
「どいつもこいつも下半身馬鹿しかいないのか!ファイアーウォール。」
ゴブリン達の下から火の壁を発生させるが全員に回避される。オークと違い動きが速い。ゴブリン達はシミターと棍棒を半数ずつ使い僕を前後から囲もうと動き出す。
「囲みたいならもっと考えて立ち回らないとダメだよ。」
一番僕に近付いたゴブリンに狙いを定めて接近する。片手で槍を持ち片手はフリーにしておく。魔法を撃つ時手が空いている方がやり易いのだ。
ゴブリンは自分が狙われていることに気付くが足を止めずに包囲するのに専念するようだ。
(足止めて待ち受けても一体じゃどうにもならないしね…。)
だが走ったところで僕の方が速い。結局追いついてしまう。ゴブリンは流石に迎え撃とうとするが走って踏ん張れない状態でどうしようというのか。
槍を突き出すとゴブリンは器用にバックラーで受け流す。思ったよりも盾の扱いが上手いようだ。リザードマンは受け止めようとして失敗していたがそれを活かしたのかもしれない。
だが流されたところで武器は槍だけじゃない。今や僕の身体そのものが凶器だ。流された体勢では流石に相手を消し飛ばすような強い一撃は無理だがそれでもジェネラル程度張り倒すには充分な威力はある。
ゴブリンは通常のゴブリンよりも大きい身体をしているが僕の左フックを顔面にまともに受けて転倒する。
「グギッ!」
そのまま追撃しようとするがそれを放っておく程彼らは甘くないようだ。
「ギギッ!」
背後から一瞬焦ったような声を聞き振り向きざまに槍を振るう。やはりカバーに来ていたようで二体のゴブリンを巻き込んで吹き飛ばす。
だがその間に転倒したゴブリンは起き上がって距離をとってしまう。ゴブリン達は一度集まって体勢を整えてなおす。
だがさっきの攻撃で一体は顔が潰れているし二体はなぎ払われた際に腕と腹を負傷したようだ。一体は腕はあらぬ方向を向き、もう一体は脇腹が凹んでいる。肋骨が何本か逝っていそうだ。緑色の顔が少し青くなっている。指揮下に居ても痛覚はあるようだ。それとも指揮下から外れているのか…。
「ファイアーウォール。」
集まっているなら一網打尽に出来る。また火の壁を作り出す。勿論避けられるが前より動きが遅いゴブリンが居る。勿論負傷したやつらだ。狙わない手はない。
「ウインドブレード。」
不可視の刃がゴブリンを襲う。咄嗟にバックラーを前に持って来るが盾では効果範囲を防ぎきれない。まず腕を負傷したゴブリンはまともに防ぐことも出来ずにズタズタになる。
残り二体も足や盾から出ている部分が傷つき動きが鈍る。キングはこれ以上攻撃されるのを嫌ってか残り二体と共に接近戦を挑んでくる。
だが連携はおざなりだ。ユミルと共に訓練を受けていたためよくわかる。ユミルの方が僕より訓練時間が多いため僕もユミルにダメ出しされることがあるが…。
切り込んで来たゴブリンの剣を槍で殴ってやる。それだけで指がイカれて取り落とす。キングは咄嗟に当たるのを避けたようだがジェネラルは二体とも同じ道を辿った。残った手で棍棒に手を伸ばすがキングだけで僕は抑えておけない。
視線が棍棒に向いた二体は僕の槍に顔面を叩かれ絶命する。キングはこの時点で僕の魔法で弱った残りのジェネラルの方へと移動するが背を向けるのはどうだろうか。
「所詮はゴブリンか…。ファイアージャベリン。」
僕の魔法はキングを貫きへたり込んでいたジェネラルを巻き込んで爆発する。考えて来たようだが残念ながらまだ色々足りなかったようだ。
周りを確認するとかなり魔獣の数は減って来ている。彼らも意地を見せているようだ。
そこから時間にしておよそ一時間程経つと魔獣達の数は二、三割まで減ってしまう。すると残っていたコボルトキングだろうか…デカイ二足歩行の犬は残りを連れて撤退してしまう。
騎士達はそれを見ると追撃には出ず、各自部隊を集め直し一か所に集合しだす。今の戦力を把握したいんだろう。
魔獣達は悠々と撤退して行くが普通に撤退出来るとは思わないでほしい。魔力を集めてまた魔法を構築する、充分離れたことを確認すると。
「インフェルノ。」
コボルトキング達の頭上に発生した小型の太陽は撤退していた残りの魔獣達を焼き殺し消滅する。こうして魔獣達は全滅した。
騎士達はしばらく唖然としていたが
「お前ら!ぼーっとしてないで早く集まれや!」
一人の大男の一喝で気を持ち直したようだ。空いている場所へと集合する。立っていられるのはおよそ二百人程だろうか…。
僕もユミルを探そうと歩きだすが誰かがこちらへと走り込んで来るのを見てすぐ歩みを止める。始めはユミルが来たのかと思ったがどうも違う。ユミルよりも背が低いし格好もユミルより軽装だ。それにユミルの髪は薄い栗色に対して相手は緑に近い金髪。そう思っていると相手は。
「見つけたーーーー!」
「おっと。」
僕に向かってダイブして来る。僕の目からすれば随分遅く感じるが常人からすれば神速のダイブ。回避すると怪我をするかもしれないと受け止める。
僕にダイブしてきた相手は顔を上げるとまるで憧れのスターにでも会った子供のようにキラキラした目で。
「ねぇ貴方!私と結婚しない⁈してくれるなら一生養うよ!」
「へ?」
唐突な物言いに戸惑っている僕と違い相手は興奮冷めやらない様子だ。
「凄い凄い!何その魔力量!素敵!あら?でも貴女女の子なの⁈あ!でもでも、私どっちもイケるし大丈夫!ねぇ、恋人からでもどうかな⁈私貴女の寿命尽きるまで尽くすよ!
どうやったらそんな魔力持てるようになるの⁈凄い!私達って魔術師の一族だから魔力が多い人って魅力的だと思ったけど貴女はピカイチ!本当に凄い!」
見た目だけなら14〜15歳程の少女。だがその耳は長く、髪の色といいエルフの特徴そのものだ。動きやすい革鎧に短弓を背負った少女。
「おーい!先行くなよ!どうしたんだ!」
背後から更に見知った大男が声をかける。獣人の青年や人種の二人も一緒だ。三年程前に会ったエルフの少女と大地の牙の面々だった。
ユミルはその後合流するがエルフの少女の行いを見て凄い形相をしていた。
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