星屑の洞窟攻略
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―最凶のギルドを打ち破れキャンペーン
・『最凶のギルドを打ち破れ』キャンペーンが開催されます。
・キャンペーン期間中は、取得経験値が2倍になります。
・この機会を利用して、一気にレベルを上げましょう。
―パーティー設定の見直し
・新たに、準々公平設定が新設されます。100レベル以下は30差、100レベル以上は最大レベルの3/10が設定可能範囲となります。完全に等しくはありませんが、分配設定よりは差が大きくありません。
―新規プレイヤーの追加
・新たに60000人のβ参加者が追加されます。
新規参加者は、開始から1ヶ月の間、経験値が更に2倍になります。
・今後も、順次プレイヤーの追加を計画しています。
―低レベル帯のレベル差調整
・クエストをクリアする事で得られる経験値を大幅に増加します。
・一部低レベル帯の敵の所持経験値を増加します。
・種族レベルや職業レベルの必要経験値の見直しを行います。
―新たなイベントの準備
・住民達の間で不安が広がっています。
不安を煽っている存在がいるようです。
正体を突き止めるのに成功するかどうかで、
今後開始するイベントの立場が決まります。
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経験値調整が色々入るらしい。俺達が無双しすぎたかぁ。と言うか、最凶のギルドってうちじゃないだろうな?
最後の奴はルシファーだろ?俺達は条件満たしてるって事だろうか。後は辿り着くとしたら六英雄は辿り着くだろうし、騎士団とかで共有すれば大手ギルドは全員ルシファーに敵対する側になるのかな?
ヒントがどの程度散らばってるかだけど。
〔ますたぁ、レベル上げ行きたい!〕
レイが後ろから抱きついてくる。
〔うん、構わないよ。レベル高い所行きたいし、俺が挑戦してた星屑の洞窟に行こうか〕
〔何それ!聞いた事無い!行きたい!〕
レイがぴょんっと跳ねる。可愛いなあ。
幸い、みんな参加できるようだ。ダンジョンゲートの前に整列する。
シルビア ニンゲン 男 Lv.2053 トレジャーハンター Lv.189
レイ ワーキャット 女 Lv.1304 戦巫女 Lv.31 守巫女 Lv.27
ユウタ 男 ワードッグ Lv.1008 ビショップ Lv.19 パラディン Lv.2
サクラ 女 ドラゴ Lv.1406 ダイミョウ Lv.62 プロフェッサー Lv.23
エレノア 男 エルフ Lv.1202 エルダーアルケミスト Lv.31 エルダーウォーロック Lv.16
トキ 女 魔族 Lv.1804 ニンジャ Lv.80 マジックマスター Lv.53
準々公平も範囲外か。まあ仕方ない。
《これから行く洞窟は、要塞ダンジョンよりはマシだと思う。ただ難易度は低くはないので、油断はしないように》
みんな、『グー』エモを出す。
ダンジョンに入る。前に来たときと同じだ。中は、星空のようになっている。光ゴケが、星のように見える。
《綺麗!!》
レイがはしゃぐ。他のメンバーにも好評なようだ。確かに綺麗だよね。
とりあえず踏破が目的なので、正解の道を選びつつ、歩く。みんな連携とれてきたなあと思う。上手く役割分担をこなし、速度を落とす事無く、最小限の敵を倒し、進む。
吸血鬼が出現した。以前も倒したボスだ。ドロップした靴は便利に使わせて貰っている。サクラとレイが接敵、タゲとりつつ、牽制。エレノアが魔法を詠唱。ユウタがバフと護衛。トキが背後から強攻撃。ボスは怯み、攻撃し損なっている。俺もかなり魔力を込めた混沌の剣[長剣]で参戦。そう時間も掛からず、崩れ去る吸血鬼。
<ボスドラキュラが討伐されました。MVPはサクラです>
おめー、おめー、みんながサクラに祝いの言葉をかける。ユウタがバフかけ直すのを待ち、再出発。入ってから1時間程で階段に辿り着いた。早いなあ。
2階。広い。空には夜空。地面は砂漠。肌寒い。
《凄い!》
レイがはしゃいでくるくる回る。
《ダンジョン内とは思えないですね。凄い》
エレノアもうんうん頷く。
俺の先導で、階段に向かう。このマップはかなり長い間狩ってたので、スキルを使う必要もなく場所が分かる。
敵はまばらなので、探して歩かなければそこまで敵とも遭遇しない。1時間程歩き、階段に辿り着いた。
3階層。クリスタルの壁に囲まれた通路、大部屋。特筆する事はない。正解の扉に行き、ボスを倒し、階段に進んだ。
4階層。恐らく最下層だろう。
《大陸ダンジョン最下層みたいな場所だにゃあ。狩りをするならここかにゃー》
トキが壁を蹴って駆け上がり、上空のトンボモドキに攻撃を仕掛ける。こちらに気づき向かってくる。数体引き連れて。エレノア、俺、トキで遠距離攻撃。2体は無事にこちらに向かって来る。レイとサクラで引き受け、エレノアがトドメを刺した。うん、このメンバーなら余裕で進めるな。
《ここからは、俺も未探索だ。ソロだとここまでが限界だった》
《だから、ダンジョンはソロで行く物じゃないのにゃあ・・・》
《行こう!》
ダンジョンを進む。罠はなさそうだが、一応俺が先頭に行く。武器は混沌の剣[長剣]だ。途中兎を倒した。みんなレベルが上がったのでびっくりしていた。美味しいなあ。
3時間程彷徨い、ようやくボス部屋を見つける。ボスは魔女のようだ。通してくれたらいいのだけど。
「ここまで辿り着くとは驚きだね。だが、通す訳にはいかない。大人しく引き返せばよし、そうでなければ此処で朽ち果てて貰おう」
「無論、無理にでも通して貰う」
剣の切っ先を向け、言う。
レイとサクラが斬り込んだ。トキが後ろに回る。
魔女が手を挙げると、マジックゴーレムが6体現れる。全部、青く光る武具を装備している。
マジックゴーレムが、ゴーレムとは思えない俊敏な動きで向かってくる。レイが1体蹴飛ばし、もう1体に当て・・・サクラが1体の足を切断、返す刀でもう一体の体を両断・・・強いな!
俺は月弓を取り出すと。
「力を貸せアルテミス!」
真名解放、チャージを行う。
魔女が魔法の詠唱を完了、光の柱が無数に降り注ぐ。が、ユウタのディスペルが魔法を無効化した。
エレノアが魔法を発動。光の柱が無数に出現、魔女を襲う。魔女が光の柱にアンチマジックを投げつつ転移。光の柱はアンチマジックに当たって爆発。デコイか。
空中を駆け、魔女に接敵。魔女が転移。転移先にサクラ、斬りかかる。再度転移。その先に俺。放つ。
「ルナティック・キャノン!!」
アルテミスと一緒に放った矢が、魔女を貫く。転移で効果を半減・・・転移した先にレイ、連続攻撃を加える。バランスを崩した魔女を、サクラが切り付ける。エレノアの魔法が炸裂。俺も魔力を大量に込めた混沌の剣[長剣]で連撃を加える。トキも強攻撃を加える。敵が怯んで行動に移れないので、手を休めず攻め続け・・・終に魔女が崩れ去った。
<ワールドガーディアン・ガンマが討伐されました。MVPはシルビアです>
<MVPボーナスは星見の水晶です>
《お疲れ様!おめでとう!》
《お疲れ様です。おめでとー》
レイ、ユウタ。
《お疲れ様にゃ!おめにゃ!》
《お疲れ様です。強かった》
トキ、エレノア。
《お疲れ様!》
サクラ。
PTドロップアイテムは、進化の種[LR]。ちょっと嬉しい。
星見の水晶[LR]
かつて魔女と迫害された巫女が使っていた水晶玉。
魔法の発動イメージを強力に補助する。
3つまで魔法イメージを保存しておける。
消費魔力を軽減する。
周囲のマナを利用して自己修復する。
強そうだが使わないなあ。
ダンジョンの奥には、クリア報酬の宝箱。開けると、各自に直接アイテムが付与される。
星渡りの舟[LR]
星の河を渡る為に使用されたと言われる木の船。
周囲のマナを利用して、空を飛んで移動できる。
フィールド移動に便利かなあ。というかLR大分増えてきたなあ。GRが本格実装したから、それよりレア度の低いLRは大量放出するとかそういう闇な話だろうか。
《さて、これでこの洞窟でも制限ダンジョンにできると思う。2000くらいまで設定できるんじゃないかな》
《凄いね!》
《と言うわけで、経験値アップ期間も来たので、リアルの仕事はしばらく休んで、耐久狩り祭をしようか》
《《《《《?!》》》》》
トキが泣きそうに言う。
《それは無理にゃあ・・・仕事があるにゃあ・・・》
《私もですね・・・仕事もあるし、大学もあるし》
《うう・・・やりたいけど・・・仕事は休めないよ!》
《僕もちょっと・・・大学は休めないです》
《私はできるぜ!》
ユウタ、レイ、エレノア、サクラ。ユウタとエレノアは大学生かあ。サクラは無職の可能性。
《・・・そうか、仕方ないなあ。じゃあ、なるべく時間作れる範囲で狩ろう》
みんな『ぐー』エモを出して答えた。




