こだわりと、強さと
《ここが大陸ダンジョンより上位の古代ダンジョン、要塞洞窟》
既に1階から推奨レベルが1000を超えていそうだ。レベル上げしながらじゃないと厳しいかも知れない。とりあえず、アジトに登録しておく。
《凄そうだね!》
レイがきゅっと腕にくっついてくる。
シルビア ニンゲン 男 Lv.1341 トレジャーハンター Lv.51
レイ ワーキャット 女 Lv.913 戦巫女 Lv.9 守巫女 Lv.8
レベルを表示する。公平は無理だな。大分上がってるけど。
《行こうか》
ダンジョンに入る。レイがパパパッとバフをかけていく。いっぱい有るなあ。
罠を探しつつ、進む。敵は機械系の敵が色々出て来る。やっぱり前衛同士組んで、ボコりながら進むのは楽しい。
敵は、強い。一撃では倒せず、躱しながら十数発攻撃を入れている。武器は無貌の神刀。擬似雷槌の方が属性有利そうだけど、こっちの方が一緒に殴ってる感が出て良い。
やっぱりレイの方が火力高いなあ。装備が強いのもあるけど、そもそも職スキルが強い。結構レベル差有るのだけど。
2時間程、敵を倒しつつ、仕掛けを解きつつ進み、2階への階段に着く。
《ふう、疲れたぁ。広いね!ますたぁいないと無理!》
《探索は専門だからなあ。代わりに戦闘ではかなり役立たずだ》
《そんな事ないよ!確かに私の方が合計ダメージ多いと思うけど、ますたぁもかなり与えてるよ!レンジャーの支援スキル、僧侶のバフとは別枠で乗るから、両方乗って強いし!》
ソロ向けなのか、PT向けなのか分からない職である。
地下2階に降りる。6足歩行の蜘蛛のような機械兵と、キャタピラで移動する銃を持った機械兵が来る。蜘蛛に、疑似雷槌で先制を仕掛ける。レイも、オーラを纏った蹴りを放つ。蜘蛛は怯まず、足を振り上げてこちらを弾き飛ばした。レイの回復が飛び、傷が癒される。機械兵が銃を放つ。散開し、躱す。銃が先かな。回り込みながら、壁を蹴って、キャタピラ機械兵に向かう。疑似雷槌で連撃を加えるが、効果が低いようだ。レイが力を貯めている。疑似雷槌で連撃し、時間を稼ぐ。蜘蛛が口を開け、光を集めている。何か撃つ気か。光の横を通るように、疑似鳥槍を投擲。爆発。たじろぐ蜘蛛。レイがチャージを終えたらしい。距離をとる。レイが光を集めた拳でキャタピラ機械兵を殴る。そのまま貫き、上半身が宙を舞った。
蜘蛛が体勢を整えたらしく、腕を振り上げつつこちらに高速で移動してくる。横を走って躱し、夢海月で引っかけバランスを崩させる。続けて、後方から魔力を強く込めて雷を纏わせた疑似雷槌で連撃を加える。レイが再びチャージを行っている。蜘蛛の攻撃を躱しつつ、邪魔をするように疑似雷槌で攻撃を続ける。再び距離をとると、レイの一撃が蜘蛛を沈黙させた。
《疲れたぁ》
レイが座り込む。横に座り、ビバークを使用。回復速度が上昇する。
《お疲れ様・・・かなりきついね、この階層は。みんな誘ってくるか、1階でレベル上げるか、かなあ。そろそろレンジャーの火力の限界を感じるよ》
《でもでも、時間稼いで貰わないと倒せなかったし!攪乱とか上手いと思う!》
《とりあえず1階に戻ろうか。今度はみんなと来よう》
《そうだね!》
その後、適当に1階でモンハウ潰しを行い、いい時間になったので解散した。ちゃんとレンジャー以外の職をとれば強くなるとは思うのだけど。とりあえずソロでもっとレベルを上げ、もう少し火力を上げないとなあ。もしくはPTでの立ち回り、か。




