新たなる旅立ち
朝ログインすると、告知が出ていた。
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バージョンアップのお知らせ
何時もNLJオンラインをプレイして頂き、ありがとうございます。この度、バージョンアップを実施しました。主な変更点は次の内容です。
―機工都市リュティカの実装
・霧の大陸ムーにある為、王都ルシファリスから出ている定期飛空艇を利用して移動可能です。
・ルシファリスには飛空艇工房があり、ギルドで飛空艇を所有する事が可能です。飛空艇は、宝箱やイベント景品等で入手したパーツを用いて、個性的にカスタマイズする事が可能です。
・ギルドアジトの出入り口が拡張され、登録済都市上空に、飛空艇に乗って出入りできる時空ゲートが開くようになりました。
・新たな種族、職業、スキルが開放され、新規装備が追加されました。
―パーティー設定の見直し
・経験値の公平設定が可能なレベル帯を、100レベル以上の場合で拡張しました。100レベル以上では、最大レベルの人の1/10が設定可能範囲となります。例えば、レベル2000の人と、1801の人は、公平設定可能です。
・新たに、準公平設定が新設されます。100レベル以下は20差、100レベル以上は2/10が設定可能範囲となります。完全に等しくはありませんが、分配設定よりは差が大きくありません。
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昨日、エレノアから揚陸艇が稼働可能になったと連絡を受け、今日は朝からみんなで乗る予定だったのだけど。そのタイミングに合わせたかのように、飛空艇の所有が解禁された。合わせたんだろうなあ。月花、なんか忙しそうにしてたし。パーティー設定の見直しも嬉しい。
〔おはよ~ますた。バージョンアップ来ましたね〕
エレノアは、わくわくしているようだ。自分達だけ所持する優越感、みたいなのは無さそうだ。目立ちたくないし。
〔おはよ~。もともと俺が収納して外に運ぶ手筈だったけど、乗ったまま出れそうだね〕
がっとレイが後ろから抱きつく。
〔ますたぁ、おはよう!!〕
朝から体温高いなあ。
〔おはよう、レイ〕
〔おはようますた。準備は出来てるぞ〜〕
サクラが揚陸艇から顔を出す。
〔後は・・・ユウタとトキかな〕
〔おはよう御座います〕
ユウタがひょこっと出て来る。
〔乗ってるにゃああ〕
トキは既に乗っていたらしい。
〔じゃあ、乗ろうか〕
レイを背中に引っ付けたままで、揚陸艇に乗り込む。メカメカしい感じが格好いい。
全員乗り込むと、扉が閉じる。各々、席に座り、シートベルトをつける。
エレノアが空中に出現したキーボードを操作すると、機体がゆっくり浮き上がった。振動もなく、外で風も感じないので、反重力かな?
〔目的地はリュティカで良さそうですね。あれに付いて行きましょう〕
上の方を、巨大な飛空艇が飛んで行く。定期便だろう。速度はこちらが早いので、追い抜かさないように速度調整をしつつ。
飛ぶドラゴン等も見える。残念ながら襲っては来ない。
特にトラブルもなく、1時間程でリュティカに到着した。飛空艇の発着場があるり、そこに着陸する。
今までいた王都とは違い、未来的な印象だ。地球の様な完全な物理機械ではなく、マナを併用した魔法機械なので、青い光がそこら中で光っている。美しい。
エアスクーターに乗った人が飛び交っている。後で乗ろう。
「ようこそリュティカにおいで下さいました」
係員が寄ってくる。身分証明は、既に上空で済ませている。
「お世話になります」
代表して挨拶する。とりあえず冒険者ギルドに行き、アジト認証をする必要がある。それが済めば、直接リュティカに移動出来るようになるし、アジトへのゲートも使える。
〔では早速〕
みんなの方を向くと、みんなこくり、と頷く。
〔知り合いが街の施設調査、治安維持のポイント、危険性とかを調査しているので、手伝って来るにゃ〕
〔トキさん達を手伝います〕
トキ、ユウタ。
〔ギルドにアジト認証、揚陸艇をしまった後、工房の見学に行きます〕
〔うむ〕
エレノア、サクラ。
〔やっぱり新しいダンジョンの捜索かな〕
〔ますたぁに付いてく!〕
俺、レイ。分かれてしまった。
〔じゃあ、解散して、各自行動かな。また後で〕
『グー』エモを出し、別れた。




