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魔道士ギルド

ログインすると、告知が出ていた。


+++++++++++++++++++++++++++++++

バージョンアップのお知らせ


何時もNLJオンラインをプレイして頂き、ありがとうございます。この度、第四次βテストプレイヤーの新規参入と同時に、バージョンアップを実施しました。主な変更点は次の内容です。


・デスペナルティの見直し

 ・神官魔法、リザレクションが廃止されます。また、それに伴い蘇生用のアイテムも消失します。

 ・プレイヤーが死亡した場合、カルマの値によりデスペナルティの大きさが変化します。1日〜1週間の範囲で変化し、カルマ値が高い状態で死亡すると、一定の割合でロストします。


第四次βテストプレイヤーの新規参入者は、60000人です。今後も、順次プレイヤーの追加を計画しています。


++++++++++++++++++++++++++++++


仕事が早いなあ。


〔こんばんは〜〕


挨拶する。


〔こんばんはマスター〕

〔こんばんにゃあ〕

〔こんばんは!〕

〔こんばんは〜〕

〔こんばんは〕


ユウタ、トキ、レイ、エレノア、サクラ。みんな揃っているようだ。


〔バージョンアップ来ましたね。まさか昨日言ってた通りになるなんて〕


ユウタが言う。


〔月花ちゃんが伝えてくれたのかな?〕


トキが言う。月花が伝えるも何も。


歩いていくと、揚陸艇の側でエレノアとサクラが話している。


「ここのロックは、ガンマシステムと領域を共有させる事でセキュリティを高めています。このシステムのこの経路をバイパスさせれば」


エレノアの言葉に、


「ソフトウェアレベルで、このパスにロックかかってるけど、他のやり方と差があるだろ?やっつけ仕事で後から上書きした感がある。とりあえず復元したら見えるものも見えてくると思うんだ」


サクラが指摘する。サクラも詳しいのかあ。


横目で見つつ通り過ぎる。ファーム、テイムしたモンスターをギルドファミリアとして飼っておく場所で、レイが駆け回っている。


「あ、マスタマスタマスタ〜」


こっちを見つけたレイがダッと駆け寄り、抱き付いてくる。体温高くて小動物みたい。


「マスタ〜私もファミリア欲しい。取りに行くの手伝って〜」


エレノアが使ってるファミリアとか見たのかな?プレイヤーは、一体までファミリアを連れて歩く事ができる。メイジのスキルとはまた別枠。コモンファミリア、メイジファミリア、と区別する。コモンファミリアは常に連れ歩き、メイジファミリアは召喚で出し入れ等、違いはある。


尚、コモンファミリアを複数連れ歩けるファミリアマスターや、複数メイジファミリアを扱えるサモナーといった職業もある。


「いいけど、どんなファミリアが欲しいの?」


「んー、可愛い方がいいかなあ?ウサギ?」


「強いウサギと言うと・・・霊山の月兎かな。回復と補助も使える。後は、モンクと相性良いとすれば、力が強い山兎とか、ブレス吐ける雪兎、火兎・・・」


候補を挙げるが、レイが首を振る。


「強さより可愛さが良いなあ。何処で聞けば良いんだろう?」


「何が可愛いか、か。街に行って酒場とか・・・後は魔道士ギルドならモンスターの情報も集めてるかも?」


「魔道士ギルド行こう!」


魔導王いないと良いけど。


アジトを出て、魔道士ギルドヘ向かう。レイは腕にペタッと抱きついている。彼女なりの親愛の表現らしい。最近ようやく慣れてきた。可愛いなあ。


魔道士ギルドに着くと、入り口で職員に呼び止められる。


「会員なら会員証の提示をお願いします。会員でない方は、こちらの書類に訪問目的の記入を。別途冒険者ギルド証の提示をお願いします」


冒険者ギルド証、冒険者ギルドに所属している証で、身分証明となる。登録者が一番多い。騎士団の人は騎士団証等でも身分証明が可能だ。


「魔物の情報が欲しいのですが、ここで情報を調べられますか?」


「資料室の閲覧か、研究者からの講義になりますね。どちらも、決まった額の寄付を頂きます。どちらか御記入下さい」


レイの方を向き、


「資料室の閲覧で良いかな?」


「うん、資料室で探そう!」


資料室の利用、と。書類の提出、ギルド証の提示、寄付の支払いを済ませる。


「破損の際には別途請求させて頂く可能性が有ります。ごゆっくりご利用下さい」


指し示された方向に向かい、歩き出す。


途中、ポラリスとすれ違うが、顔を背けつつ通る。資料室に入り、手分けして資料を漁っていると、


「シルビアさああああああん」


ポラリスが部屋に飛び込んできた。こちらに向かって来ようとするが、レイが押し止める。


「静かにして下さい」


壁に貼ってある、静かに利用する事、の貼り紙を指差す。


「あう・・・」


ポラリスは一呼吸すると、こちらにそっと近づいて・・・来ようとするが、やはりレイに止められる。


「貴女はどなたでしょう?」


ポラリスが首を傾げて問う。


「それはこちらの台詞です。マスターに何か用事ですか?」


「私は魔導王ポラリス、シルビアさんと私は親密な仲なのです」


「友人ではあるな」


「友人らしいですよ」


「そう、だから再会のハグをするのです」


「恋人でもない男女が身体接触を行ってはなりません。神に仕える身として、そのような行為は看過できません」


冷たく言い放つレイ。あれ?


「久しぶりだね、ポラリス。月夜の海岸亭はありがとう。良い物だね」


「はい!!気に入って貰えて良かったです!!今日はどうしてここに?」


「このレイが、可愛いウサギのモンスターをテイムしたいって言うからさ。資料を見せて貰おうと思って」


「それなら、私が案内しますよ!!」


「お忙しいのではないですか?場所さえ教えて頂けたら私達だけで行きますが」


「ほら、分かりにくい場所なんです!」


「地図で指指して頂くだけでいいですよ?」


レイとポラリスのやり取り。場所さえ分かれば良いんだけどなあ。


「ほら、ポタ出しますね」


ポラリスがポータルの魔法を行使しようとして・・・不発。施設から盗難等されないよう、移動魔法は発動が阻止される。


「ここでは出せないので、外行きますよ!」


「・・・行こうか」


「はい」


レイに呼びかける。レイがしぶしぶ資料を棚に戻すと、きゅっと腕に纏わりついてきた。


ポラリスがこちらを見て、固まる。


「え・・・何で・・・腕組んで・・・?」


「『兄妹で腕を組むのは別に不自然ではない』ですよ」


兄妹ではないけどな。


「あれ・・・それもそうか」


レイって、結構スキル使ってるよなあ。

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