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夏生詩集2

雪 降るでしょうか

作者: 夏生

雪 降るでしょうか

天気予報の雪だるまマーク

どんより雲に凍てついた空気


期待させるじゃないですか


雪 やっぱり降るでしょうか

もし 降ったら積もったら

真っ白な世界が広がって

ちょっと異世界な気分に

浸れるでしょう


雪の中に閉じ込められた

道を行かねばならない

現実が

うっとり気分を吹き飛ばして

しまうでしょう


ツルツル滑る

急に滑る

必死の足下

寒いのに冷や汗流れて


電車 バス 雪を食らって

動けなくなって

苛立ちため息真っ白で

雪を恨めしく思うでしょう


雪合戦に雪だるま

楽しいのはこどもだけ

こどもに返って遊んでしまいたい

と思うでしょう


北国の人々を深く尊敬するでしょう

軟弱な都会人は雪に泣くだけだと


雪 止んで 日差しが戻って

雪 溶けて 泥水になった頃


乾いた地面を安心して歩きながら

あっけなく消えてしまった

ちょっとの異世界を

物悲しく思うでしょう


雪のない冬は冬じゃない


散々な目に遇っても懲りないで

雪を夢見るでしょう


雪 降るでしょうか

私の予測 当たるかしら

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