僕の旅の終わり
死に行く人は・・・・・・何を想うのか・・・・・
川の流れのように、人生は過ぎていく。過ぎて行って、流れていく。
色々な人々がいた。色々な奴がいるのが、世の中なので、強いやつも、弱いやつも色々なのがいる。その中で、最も強い女と付き合っていこう。なぜなら僕の人生は不穏で、周りも危ないので、強い人でないと、耐えていけないのだ。
第一、ある程度強いやつだと、後で、狙われた時、負けてしまう。だから、もっとも強い女と付き合いたい。それが僕の希望だった。
「これも何かしら意味があることなのかな・・・・・」そう言い、僕は、彼女に鞘を渡す。
鞘は、鈍色に光っている。古代からの装飾のように、派手ではないが、きれいだ。
「何?これは・・・・・」
「なんでもないよ」
「またなにかのいたずらなの?」
「気分屋だから・・・・・僕は」
鞘は短刀の鞘なのだが、気に入った人に渡したかった。刀は抜き身だと、危ないのだが、鞘があれば、危険じゃなくなる。
「いい天気だね。」そう言う。
「・・・・・・・」彼女は何も答えない。ただ遠くの方をずっと見ている。
遠く。僕は彼女の父を連想した。彼女の強い父。きっと頼りになるお父さんだったのだろう・・・・・・
『会えば、また会いたくなる。会いたくなれば、また好きになる。好きになれば、殺したくなる。そこで殺さなければ、また会える。』そう言われた。
僕の旅は、ここで終わりらしい。終着点は、何も飾りがなくて、けれどきれいで、すっと通った竹を連想した。
季節はまた変わる。彼女も・・・・・




