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ただの幼馴染だけど!  作者: 雲花エマ
ブルーな女子
1/6

青いハート

 それは突然だった。

 藤白高校ふじしろこうこうの入学式の前々日、全然動いていなかった水雲保育園みずもほいくえんからの幼馴染のグループラインが動いた。

 青いクリスマスツリーのアイコンの隣には若旅来夢わかたびこゆめという文字がある。

(皆のクラス知りたい……ね)

 同じ高校に行くことになったメンバー達の顏を思い出せば、次に『いいよ、教えるよ』と少しお姉さんらしい忍谷咲実しのやえみるからの返事が来た。

 相変わらず、夢の国で買ったらしいピンクの風船のアイコンだ。

 懐かしい……と思っていれば、アイコン? あ~四葉はなかったから、その辺の三つ葉のクローバーで済ませたよ! と言っていた宮武采月みやたけあづきらしく、ぐっ! という無料の和み系動物スタンプだけの返事。

「俺は何で返そうか……」

 オレンジ色の柿のアイコンがこの三人の女子の中に入る隙はないかもしれない。

 けれど、何か残したくて大城晴弥おおしろはるやはオッケーという適当な無料スタンプを選んだ。

 そうして、誰が一番最初にそのクラスを教えるかと言えば、やはりここは真っ先に何かやりたい采月あづきからで『二組』という文字に『俺も』と晴弥はるやは続けた。

 それを見る前に咲実えみるは『三組』と返していたようで晴弥より早くそこに表示された。

 言い出しっぺの来夢こゆめはというと『四』という文字だけを送って来たかと思えば次に青いハートの絵文字が一つあるだけになった。

 要するに『悲しい』と解るのは保育園からの幼馴染だからだろう。

 それ以降またこのグループラインは動かなくなった。

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