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黒き女戦士とミノタウロスの迷宮

作者: takamitsu hamada

彼女は、すっぽりとフードを被り、黒いビキニのような服と短いスカートの出で立ちで、左腕を覆うぐらい物々しいガントレット、右肩に鉄仮面のような肩当てで武装していた。

肩からたすき掛けのようにかけているベルトには、いくつかの黒い刀身のダガーが装備されていた。

腰のベルトと左脚のベルト部分に、銃を2本装着している。

そして、黒い刀身の両手剣を背中に背負っていた。


彼女の名は、アリサ。フォルティア大陸の様々な所を旅する冒険者だ。


アリサは、フォルティア大陸の中央部の西の方にあるビルギアという街から南西に徒歩で1日ぐらいかかる場所にいた。

ここには遺跡があり、ちょっとした地下迷宮のようになっている。

アリサがビルギアのギルドで依頼書を見ていると、この遺跡に住み着いている魔物退治の依頼書を見つけた。そして、この依頼を受けて、地下迷宮の魔物討伐に赴いた。


アリサが地下迷宮に入って8階層下ってきた時に、魔物たちに遭遇した。アリサは、それらを倒して、現在地まで辿り着いた。

地下8階から地下9階に降りると、広々とした空間が広がっていた。

紛れもなく、人工的に作られた空間で、今までの場所とは雰囲気が全く違っていた。魔力が充満しているように感じられた。


奥の方から何者かが現れた。

それは、赤い瞳を持ち、巨大な角と牛のような顔、かなり発達した筋肉を持ち、体と同じように巨大な斧を右手に持っていた。一般的にミノタウロスと呼ばれる魔物だ。

しかし、アリサの目の前にいるミノタウロスは、明らかに魔力量が異常だった。この空間に長年いたせいで、体に魔力が充填されてきたのかもしれない。


アリサは、被っていたフードを脱ぐ。さらりと、彼女の長く美しい髪が流れた。

ハッとするような美しい顔立ちが顕になる。魅力的な紅い瞳がミノタウロスをジッと見つめる。

愛用している黒き両手剣を鞘から取り出し、構えた。両手剣の刀身が、黒い輝きを放つ。

ミノタウロスは、侵入者を撃退するかの如く、巨大な斧を構えてアリサに振り下ろしてきた。アリサは、その攻撃を交わす。ミノタウロスが振り下ろした斧は、地面に大きな穴を開けた。

アリサは、詠唱無しで魔法を放つ。


「ファイアーボール!」


アリサが突き出した左手から火の玉が生まれ、ミノタウロスの方へ飛んでいく。ミノタウロスは、巨大な斧で防ぐかの如く腕を交差させる。火の玉は、ミノタウロスの斧に当たった。ダメージは、それほど与えられなかったようだ。


アリサは、剣を構えて踏み込む。アリサとミノタウロスの激しい剣戟が始まった。魔力で力が増しているミノタウロスに、激しい攻撃を仕掛けていくアリサ。それは、黒い鎧を来た鬼神のようだった。

アリサの激しい剣筋に、ミノタウロスも負けじと対応していく。


アリサは、ミノタウロスとの間合いを開けると、ベルトに装着していたダガーを投げて牽制する。ダガーはミノタウロスに当たるが、ミノタウロスは怯まずに、アリサに突っ込んでくる。ミノタウロスは、巨大な戦斧を振り下ろす。アリサは、咄嗟にそれを避ける。


アリサは、一旦両手剣を背中の鞘に戻し、代わりに腰のベルトとブーツのベルトに装着している2丁の銃を取り出す。この銃は、魔力によって弾を作り出し、打ち出すという作りになっており、使用者の魔力量次第で、かなりたくさんの弾丸を発射する事が出来る。

アリサは、2丁の魔法銃でミノタウロスを射撃していく。魔法の弾丸は、ミノタウロスの体を突き抜けた。どうやら、効果はあるようだ。

ミノタウロスが痛みで怯んでいるスキに、魔法の弾丸を打ち込んでいくアリサ。


ところが、ミノタウロスは何やら詠唱を始めた。

ミノタウロスの力が急激に上がってきた。そして、ミノタウロスはアリサに再び攻撃をしかけてくる。

アリサは、ミノタウロスの戦斧を避け、2丁の魔法銃を収めると、無詠唱でファイアーボールの呪文を使った。火の玉は、ミノタウロスに直撃する。アリサは、火の玉を連発した。しかし、ミノタウロスは、火の玉の攻撃に慣れてきたのか、それを交わして突進してきた。

アリサは、瞬間的にミノタウロスが振り下ろす戦斧を避けたが、今までとは明らかに異なるスピードだった為、戦斧は左腕のガントレットに当たった。鈍い金属音が響く。

全体を覆うガントレットで無ければ、腕を切り落とされているところだった。


ミノタウロスの常軌を逸した攻撃を避けるアリサ。

アリサは両手剣を抜いて頭上の方に構え、剣に魔力を込める。アリサの魔力が黒き両手剣に集まり、黄金に輝き出す。

ミノタウロスは、アリサに突進してきて、とどめを刺そうとしていた。黒き両手剣に集まったエネルギー体を打ち出すように、アリサはミノタウロスに向けて振り下ろす。

両手剣から大地を切り裂くような光線が放たれた。突進してきたミノタウロスを光の帯が貫く。


「ぎゃああああああーーーーーーーっ!!!」


広い空間に、ミノタウロスの断末魔が響き、光の帯にその巨体は消し飛んだ。


「はあ、はあ、はあ。」

アリサは、両手剣を構えた状態で息が上がっていた。何とか勝つ事が出来た。黒き両手剣を鞘に戻し、他に魔物がいないか調査をしてから、地下迷宮を出る事にした。


依頼通りに、地下迷宮の魔物を討伐したアリサは、ビルギアの街に戻った。ギルド経由で依頼主からの多額の報酬を受け取る。

今回は、かなりの強敵だった。ミノタウロスをあそこまで強くした、あの迷宮の部屋の魔力は何の目的で作られたのかは分からなかったが、アリサは疲れていた。

アリサは宿に戻ると、ベッドに横たわり、そのまま眠った。


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