龍冒険【こえげき台本】
ドラゴンクエスト ~あの頃ぼく達は若かった~
オルテガ:♂
アルス:♂
オルテガ:はぁ…はぁ…はぁ…
オルテガ:マッシュ。もう少しだ。がんばれ。
この先に奴がいる。
ローラの分も、ぶんなぐってやんねぇとな。
奴を、バラモスを倒したら、一緒にうちに帰ろう。
帰ったら、うちに遊びに来い。
かみさんの手料理をふるまうぞ。
他はそれなりだが、シチューはいける。
。。。。マッシュ?。。。マッシュ。。。。
。。。。逝ったか
アルス:誰だ!?誰がそこにいる!!
オルテガ:あぁ、、、味方か。。。
アルス:人?こんな所に。
オルテガ:。。。。若いな。随分と若い
アルス:若くて悪かったな。
それならあんたは、おいぼれで…ぼろぼろだ
オルテガ:はは、、いや、悪い。そういう意味で言ったんじゃない。
気を悪くしたなら謝る。
その若さでここまで来るなんて、大したもんだ。
アルス:別に気にしてない。まさか、俺らより先に来てる奴がいるとは思わなかった。
、、、あんた大丈夫か?
オルテガ:ん?
アルス:その、、血が、、、
オルテガ:あぁ、、気にするな。
アルス:でも、、、
オルテガ:どのみち長く生きようってんじゃない。
あと少し持てばいい。
アルス:・・・酒は?
オルテガ:おぉ。貰えるか?痛みが和らぐ。。。
アルス:ん。
オルテガ:恩にきる。
アルス:お互い様さ
オルテガ:にしても、随分と若い。
どこの出だ?
アルス:アリアハン
オルテガ:何だ。同郷か。
アルス:あんたも?
オルテガ:私はオルテガ。
アリアハンの勇者オルテガ。
アルス:・・・・・・・
オルテガ:驚いたか?
アルス:あ、、、あぁ。。。
オルテガ:嬉しいな。まだこの名を覚えててくれる奴がいる。
アルス:そうだな。あんたは、、有名だ。。。
あんたに憧れてるものは多い。
オルテガ:だが、、、このざまだ。
アルス:なぁ、あんたは、なんでこんな事を?
オルテガ:・・・聞く様な事か?
アルス:駄目か?
オルテガ:バラモスは、あいつは倒さなくてはいけない。
倒す事で皆が幸せになれる。
誰かを救いたい。そこに理由などいらない。
アルス:死ぬ事になっても?
オルテガ:それは大した問題ではない。
大事なのはどう生きたかだ。
アルス:・・・家族は?
オルテガ:妻と、息子がいる。
もう長い事あってない。
大きくなったんだろうな。。。生きてたら、お前くらいに。。。
アルス:・・・・会いに帰らないのか?
オルテガ:この戦いで、みなそうだろう?
だれしもが愛するものを置いて来た。恋人。家族
お前だって、誰かを残してきたんだろう?
アルス:あぁ。。。かぁさんを
オルテガ:母親か。
元気か?おふくろさん
アルス:ずいぶん会っていない。
オルテガ:そうか。そうだったな。。。
父親は?
アルス:・・・・・知らない。小さい時にでってったきり。
オルテガ:そうか。
アルス:。。。あんたみたいだな。
オルテガ:はは。そうだな。
きっと顔も忘れてる
・・・・・・・・・・・・
では、そろそろ行く。
アルス:行くのか?
オルテガ:あぁ。
ありがとう。世話になった。
アルス:一緒に行こう!!一旦町に戻って、、
オルテガ:駄目だ!!
アルス:そんななりで何ができるってんだよ?
オルテガ:。。もう持たない。
ここで引き返したら、もう、次はない。
ここであきらめたら、死んでいった仲間に申し訳ない。
アルス:死にに行くようなもんだ
オルテガ:かまわない。
傷をおわせる事が出来たら、次につながる。
次に、奴と戦うモノの助けになる。
それが叶わなくとも……奴に人間の意地を見せてやれる
アルス:意地?
オルテガ:そうだ。
おとなしく殺されるのを待ってはいないと、
人間はそんなに弱くないと、奴に見せてやる
アルス:そんなものの為に死んで、何になるってんだよ
オルテガ:さぁな、、馬鹿なんだろ。。。
酒、ありがとな。。。
アルス:ふざけんなよ!!カッコつけんなよ!!
無理でも、帰ろうとしてやれよ!!奥さんに会ってやれよ!!
息子に、、息子に会ってやれよ!!!
オルテガ:駄目だ
アルス:なんでだよ!!
オルテガ:トマス、アスベル、ユリア、カイン。マッシュ。ローラ。
いい奴等だった。
…皆死んでしまった。
私の始めた戦いだ。けじめをつける。
アルス:そんな意地の為に、見捨てんのかよ!!
かぁさんを!!。。。俺を。。。。
オルテガ:。。。。。名前は?
アルス:…アルス。暁の勇者、オルテガとフローラの息子。アルス。
オルテガ:。。。。。そうか
アルス:・・・・・・・
オルテガ:でかくなったなぁ
アルス:。。。あんたは、ふけた
オルテガ:はははは。。。。。。うぉ!?(バランス崩して倒れる)
アルス:大丈夫!?
オルテガ:ててて。。。。
アルス:無理すんな。。。。
オルテガ:そうだな。やっぱり無茶だったのかもしれない。
私には大きすぎる夢だったのかも
アルス:。。。。旅先で、いろんな所で父さんの話を聞いたよ。
オルテガ:・・・・・
アルス:皆、言ってた。父さんは本物の勇者だって。
きっと世界を救ってくれるって。
助けられたって。
勇気をもらったって。
オルテガ:そうか
アルス:なぁ、もう良いだろ?
もう充分じゃないか
後は他の誰かに任せろよ
父さんはよくやったよ。。。
オルテガ:。。。。かぁさん、どうしてた?
アルス:笑ってた。
父さんなら大丈夫だ。すぐに帰って来るって。
でも、ホントは、
・・・一人で泣いてた。
オルテガ:。。。すまなかった。
アルス:あやまんなら、初めからすんじゃねぇ
オルテガ:そうだな。。。。
アルス:なぁ、どうしても駄目か?
オルテガ:駄目だ
アルス:かぁさんが、また泣く
オルテガ:あいつは、フローラはわかってくれる。
私の事を。
私の思いを。
あいつだけはわかってくれる。
アルス:意地はんなよ。あんただって、会いたいだろ?
オルテガ:あぁ。
アルス:だったら。。
オルテガ:でも駄目なんだよ。
13年前、私はルビスの神託を受けた。
バラモスの野望を知らされた。
世界を救わねばと思った。
そう思って呼びかけた。
世界中を旅した。
初めから仲間がいたわけじゃない。
でも、少しづつ協力してくれる奴らが現れた。
少しづつ、力をかしてくれる奴らがいた。
トマスは宿屋の息子だ。
カインは、流浪の騎士だった。
ユリアは、一座を抜けて、ついて来てくれた。
私がいなければ、彼らには彼らの幸せがあった。
私がその幸せを踏みにじった。
人生をつむぎ取ってしまった。
アルス:おやじ・・・
オルテガ:責任がある。
始めた者には、始めた者の責任が。
引き返すわけにいかない
アルス:・・・・・・・・・
オルテガ:アルス!!!伏せろ!!
アルス:え?
オルテガ:どけぇぇ!!ぐはぁ!!!
アルス:お、おやじ!!??
オルテガ:ぐぅぅぅ ぬぅぅぁぁああ!!!
アルス:大丈夫か!?親父!!
オルテガ:はぁ はぁ はぁ ケガはないか
アルス:畜生。畜生。油断した。油断してた
こんなの何度もくぐり抜けてきたのに
油断しちゃいけないって、わかってたのに
オルテガ:今のは斥候だ。きっと気付かれた。今に増援が来る
アルス:大丈夫だ。きっと助かる。帰ろう親父。帰るんだ
オルテガ:良く聞け。引き返すんだ。急げば間に合う。今ならまだ間に合う
アルス:しゃべるな。傷口が開く。どうすればいい、どうすれば。
オルテガ:アルス。。。聞きなさいアルス
アルス:止まらない。血が止まらない。しゃべるなって言ってるだろ!!!
オルテガ:アルス!!
アルス:!?
オルテガ:良いか。よく聞くんだ。
私はもう助からない。もう決まっていた事だ。
お前は悪くない。
アルス:助かるよ。助けるから、あんたがあきらめんじゃねぇよ。
オルテガ:いいから、早く逃げるんだ
アルス:嫌だ!!あんたを置いていくなんて
オルテガ:良いから聞くんだ。
戻ったら、みなに伝えろ。
バラモスはここにいると。
軍団の数。とおってきた道。罠の配置。
覚えているだろ?
アルス:だったら、一緒に
オルテガ:それじゃ間に合わない。
足手まといだ。
置いていくんだ。
私を、足手まといにするな。
アルス:嫌だ!!
オルテガ:わがままを言うんじゃない。
帰ってみなに伝えろ。
そして、必ず奴を倒せ。
アルス:やだよ。
オルテガ:泣いてるのか?
アルス:・・・泣いちゃ悪いかよ
オルテガ:まさか、死に際に息子に泣いて貰えるとはな。
思ってもみなかったが、、悪くない。
・・・・良い人生だ。
アルス:勝手だよ。いつもいつも。
勝手にいなくなって。勝手に死んで。
勝手すぎんだよ。
かぁさんおいて、俺の事も置いて。
ようやく会えたってのに。
あえて、すぐこれかよ。
オルテガ:お前、ほんっと、泣き虫だよなぁ。ちっさい頃からすーぐ泣いて。
ホントに俺の子か?
アルス:うるせぇ
オルテガ:はは。。。かぁさん。頼むな。
アルス:・・・・・・・・・・・・・
オルテガ:泣くぞ。ほら泣くぞ。絶対泣くぞ。すーぐ泣くぞ
アルス:大っきらいだ。
オルテガ:ほんっと、泣き虫だな。。。アルスは。。。。
・・・・・・・・・・・・・・・・・
アルス:うぐ。。えぐ。。。ひっく
オルテガ:・・・フローラ。。。フローラ、今帰ったぞ。
飯にしよう。。。坊主が。。。泣いてる。。。
アルス:うぐ。。えぐ。。。ひっく
馬鹿。。。馬鹿。。馬鹿野郎。。。。
戦うんじゃなかったのかよ。。。バラモスと。。
人の事かばって死んでんじゃねぇよ。。。。
散々ほおっておいて、、勝手に任せてんじゃねぇよ。。。
最後の最後まで迷惑かけんなよ。。。。勝手すぎんだろ。。。。
アルス:あー!!
俺はアルスだ!!!勇者アルスだ!!
アリアハンの勇者!!暁の勇者オルテガとフローラの息子だ!!
逃げねぇ!!俺はぜってぇ逃げねぇぞ!!
今!ここで!!終わらせる!!お前の物語を!!




