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ダアト
練習のつもりでやっているので、どうぞ気楽にお読みください。
――二十四年程前の事。工事作業中に東京の地下から謎の黒い石版が発見され、新聞とテレビで報道された。石版は縦の長さが約八m、横は約二m,厚みが20cmと大きく傷や破損が無い綺麗な状態で発見され、当初は一つの黒曜石から作り出された物だと考えられていた。しかし、それは当時の技術でも不可能なまでに精巧に作られていたため、当時のオカルトマニア達の間では「あれは宇宙人が作ったものではないのか?」と噂になり、映画『2001年宇宙の旅より』からモノリスと呼ばれるようになった。だが世間を大きく騒がせたモノリスも、やがて人々の記憶の中から薄れていき、半年も経つ頃には話題に上がることも無くなっていた。そしてモノリスは国立博物館に収められ、永遠の眠りについた。
・・・はずだった。あの忌々しい出来事が起きるまでは……。
月のモノリスって結局なんだったんだろう?