女子会??
昨日の投稿の時に予告するのを忘れてしまいました…。
申し訳ありません。
そこなのか?
そう思いながら、俺はティアにダンジョン内でリーシャに助けてもらった事を話した。
それから今までの事をザックリとだが話をした。
だがティアは、目の前にいるリーシャに緊張しているのか、基本的には話したことに空返事しか返ってこない。
「という事で、今はリーシャともう1人のルリィっていう子と冒険者として頑張っているんだ」
「ルリィ…さんですか?」
「あっ、そこには反応するのね」
俺がルリィの事を話すと、ルリィに思いっきり反応した。
「ルリィさんはどういう方なんですか?」
「ルリィって…簡単に言うと子犬みたいに感じますね」
「確かに…甘えん坊なところとかそうね」
「甘えん坊…どんな風に甘えてくるんですか?」
ルリィがどんな風に甘えてくる…か。
「例えば…抱き付いてくるとか」
「後、一緒に寝ようとするとかあったわね」
「一緒に!!寝る!!!」
リーシャの言葉にティアが大きな声を出して驚いている。
どうしたんだろう?
ティアって大きな声を出すような人には見えなかったんだが…。
俺がそう思いながらティアを見ていると、
「ッ!?大きな声を出してしまいすみません」
俺の視線に気づいて謝罪をしてくる。
「んん!取り乱したりしてしまい申し訳ありません。今は、ルリィさんの事ではありませんよね。リリアーナ様は300年も前のお方。どうしてこんなにも若々しいお姿なんですか?」
「私は魔神を倒した後、姿を消したのは知っているかしら?」
「はい!それでも凄く稀に様々な所で人々を救う話は本に書いてありました」
「そんな事もあったわね。その時にはもう、こんな感じだったけど」
その後、リーシャはどのようにして今の姿を維持しているか話をしている。
「そんな事が…。勇者様に頼り過ぎるのも考えものですね」
「でも勇者が人を超え、魔神に匹敵する程の力を持っているのも事実よ。それに頼ってしまうのは当たり前だと思うわ」
「…いえ、そうだとしても、全てを勇者様に任せるのはダメです。魔神の恐怖に打ち勝つためにも、我々も勇者様には劣りますが、強くならないといけませんね」
「私の時に貴女の様な人がいたら、未来は変わっていたのかしら…」
「それは神レクシシュ様のみが知っている事でしょう」
「あんなお馬鹿の幼女が知っているのも変な話よ…」
2人は意外にも仲が良くなるのが速い。
俺はふふふ…と笑い合っている2人を眺めていると、リーシャが俺がボーとしているのに気がついた。
「ごめんなさいシュウ。2人で盛り上がっちゃったわ」
「いいよ。リーシャが楽しそうにしているのを見ると、俺も嬉しいし」
俺がそう言うと、リーシャがモジモジする。
それを見ていたティアが、
「シュウもお母様と戦える程強くなったのですね」
「俺はまだまだです」
「そんな事言って…。お母様が自分と同格に戦える人に出会えて喜んでいます。勇者様方もいずれはそうなると思いますが、こんなにも早い段階で強者と出会えたと喜んでいましたよ」
エルミールさんもそんな事を言っていたな…。
「俺の場合は師匠が凄かったからですよ」
「師匠ですか?それはリリアーナ様ですか?」
「まぁ私も少しは教えたけど、ほとんど別の人がシュウに戦い方を教えていたわね」
「別のお方ですか?どんな人なんでしょう?」
ティアの質問に俺は考える。
世間では、リーシャが滅ぼしたと言い伝えられている魔神のアルの事を言ってしまっていいのか?
「私の知り合いよ」
俺が考えていると、リーシャがそう言う。
「リリアーナ様の知り合いの方?もしかして…女性の方ですか?」
「そうよ」
リーシャがそう言うと、ティアが俺の方を見てくる。
「シュウ?どういう女性でしたか?」
俺を見ながら質問してくるティア。
「強かったよ。あの人の本気はまだ見た事がない程だよ」
俺がそう言うと、
「いえ、強さではなくシュウから見てその方はどんな女性でしたか?」
ティアが俺に聞いてくる。
「綺麗な人だったよ」
「シュウ?」
俺がそう言うと、リーシャが睨んでくる…。
「違うよリーシャ!一般的な意見でアルは綺麗な女性だっていう事だよ!俺はリーシャが一番綺麗だって思ってるよ!」
「本当にそう思ってるの?」
「本当に決まってるよ!」
俺がリーシャに向かってそう言うと、
「シュウさん?」
今度はティアが俺の事をガン見してくる。
「な、なにティア?」
「リリアーナ様とはどこまでしたんですか?」
「「えっ!!」」
ティアがとんでもない事を言ってくる。
「その反応…もしや…」
「ま、まぁ」
「…」
俺が曖昧な返事をすると、ティアは黙ってしまう。
「どうしたのティア?」
俺がそう言うと、
「…何でもないです」
プイッと顔を背けるティア。
どうしたんだろう?
「シュウ、そろそろ部屋に帰らない?」
俺がティアの様子を気にしていると、リーシャが俺にそう言ってくる。
「そうだね。じゃあティア、情報ありがとう!全力を尽くすよ」
俺とリーシャが立ち上がると、ティアが慌てて立ち上がる。
「シュウ!リリアーナ様!今日は私の部屋にいませんか?」
部屋から出ようとした俺とリーシャがティアの発言に足を止める。
「流石にティアの部屋にいられないよ。俺はこれでも男だし」
「私も流石に遠慮するわ。シュウと一緒にいたいしね」
リーシャが俺を見ながらそう言った瞬間!
「だ、ダメです!お2人を一緒の部屋に入れるなんて!!」
ティアが大きな声で俺とリーシャを止めに来る。
「どうしたの?ティア?」
俺がそう言うと、ティアは顔を真っ赤に染めながら、
「2人きりになんかしたら、きききき!キスしてしまいそうじゃないですか!!」
「「キス??」」
ティアの大きな声で言った言葉を、俺とリーシャは聞き返す。
「そ、その、2人は部屋に戻ったらききき、キスする気ですよね?」
「まぁ、もしかしたら…」
「決まってるわ。たくさんする予定よ」
俺が曖昧に誤魔化そうと思ったら、リーシャがハッキリと言い放つ。
「そ…、そんな事したら…」
「「したら??」」
ティアの呟きに、俺とリーシャが聞き返す。
「子供ができちゃう可能性があるのですよ~!!!」
ティアが大絶叫でそう言った。
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