図書室
文字を書くのが慣れてきました
ティアリスさんに案内されながら一緒に城の中を歩く。
「やっぱり俺のステータスって低いんですかね?」
「低いというよりも戦闘向きでないだけで一般的ですよ」
「失礼ですけど、ティアリスのステータスを見せてもらえませんか?」
「恥ずかしいですけど…いいですよ、どうぞ」
少し顔を赤くしながらステータスカードを渡してくるティアリスさん。
それを受け取り見てみる。どれどれ
<ステータス>
名前:ティアリス・サンレアン
Lv:45
職業:サンレアン王国第一王女
年齢:17
MP:1350
スキル:火魔法Ⅱ、風魔法Ⅲ、加速魔法Ⅰ、王族の風格、聖槍の使用許可
うわっ…、俺と同い年なのに俺よりめっちゃ強い…
色々スキルもあるし凄い!加速魔法ってなんだ?
「ティアリスさん、王女様なのにレベルが高いんですね」
「はい…私は騎士団にも所属してますから、魔物の討伐とかもするので王族の中ではレベルは高い方ですよ」
「この加速魔法っていうのはどういう魔法なんですか?」
「加速魔法は名前の通り、自身の速さを上げることが出来る魔法です。この魔法を使って相手より早く動いて戦うことが出来ます」
「なるほど…この聖槍の使用許可ってスキルは?」
「それは…すみません。この国の秘密なのでそれは言えません」
「謝らないでください!不躾に聞いた俺が悪いんですから」
「…ありがとうございます。着きました、ここがサンレアン国の図書室です」
そうこう話しているうちに、目的地に着いたようだ。
ティアリスさんと一緒に中に入るとそこにはまさに図書室…いや図書館並みに本棚があり本が詰まっている。
「本の数、足りますかね?」
「いやいや、充分ですよ」
「よろしければ、私が良いと思うものをお持ちしましょうか?」
「え?良いんですか?でもここから探すのは大変だと思いますけど」
「大丈夫ですよ。表紙と内容を覚えているので持ってきますね」
そう言うとティアリスは本棚の森へ消えていく。
ティアリスも優秀すぎるでしょ?
とりあえず俺も自分で色々見て回ると絵本を見つける。
それを手に取り表紙を見てみるとそこには『勇者の伝説』と書かれていた。
勇者…昔から今みたいに魔神とかでごたごたしたんだろうか?
俺はその本を持ち読む場所を探すとこの図書室には合わない小さい机と椅子を見つけそこに座り本を開く。
……………………
読んでみた感想は、絵本というか伝記みたいだった。
読んだところ、この勇者はこの世界初めての勇者で1人で数々の戦争を勝利に導き、魔王や魔神を倒した最強の勇者であるということが書いてあった。
もしこれが本当ならこの勇者は凄いな
「シュウさん、何冊か持ってきましたよ。すみません、一冊だけ見つからなくて…」
本のページをペラペラとめくっているとティアリスが帰ってきた。
「ありがとうございます。ティアリスさんに持ってこさせるような事してすみませんでした」
「良いですよ、あれ?その本、シュウさんが持ってたのですか?」
そう言ってティアリスさんは俺が持っている本を指さす。
「少し気になったので読んでました」
「その本は私が小さい頃、父や母に読み聞かせてもらったお話なんですよ、初代勇者様の話は今でも好きです」
「初代ってことは2代目とかいるんですか?」
「初代勇者様の直系ではないですがいらしたそうですよ。ただ勇者の力は今は誰も引き継いでいません。だから皆様を巻き込んでしまったのです」
なるほど
「俺もこの初代勇者の話、読んで面白かったですよ」
「そうですか!!面白いと言って頂けて嬉しいです!私は特にユニオールの戦いのところがすごく好きです!」
ティアリスさんが凄い食いついてきた!ユニオールの戦いって確か人族と魔族の戦争で最後は魔王の1人と初代勇者が一騎打ちをした話だったはずだ。
確かにあれは手に汗握る話だった。
「俺もユニオールの戦いの話は興奮しますね、あとプロヴィル砦の防衛の話も良いと思いましたよ!」
「あの戦いも凄いですよね!私も何回も読んでしまいます!」
お互いにどの話が良かったかここに感動したと話しているうちに、
「シュウとは話が合いますね」
「俺もティアとここまで話が弾むとは思わなかったよ」
お互い呼び捨てや愛称で呼び合うまで仲良くなった。
そして、
「ティアリス様、夕食の用意が出来ました」
「「あ…」」
時間を忘れて話してしまったせいで、気がつくと外は暗くなりかけていた。
勇者の伝説の内容を詳しく見てみたいという方がいましたら、感想などに書いてください。別で書きたいと思います。