イチャイチャ
イチャイチャする回
短いです。
「ン…ちゅ……」
少し息苦しい…。
だが、とてもいい匂いがする。
体に何か乗っているのか少し重い。
俺の胸に柔らかい感触があり、むにゅむにゅと形を変える。
ニュル
!?
口に何かがヌルっと入る感触で目が覚める。
目を開くと、目を閉じ顔を真っ赤にしながら俺の唇を貪るリーシャの顔があった。
「チュル…ン…ん?」
リーシャは何か変化に気がついたのか顔を離し俺の顔を見る。
俺も目が覚めて目を開けている状態なので、リーシャも目を開けてしまうとお互いに見つめあう状態になってしまった。
「ん…おはようシュウ…」
だが、いつも恥ずかしがるリーシャと違い、今のリーシャはとても妖艶だ。
リーシャは体をわずかに起こし、俺を見つめてくる。
顔は真っ赤に染まっているが、微笑みながら自分の唇に付いている唾液を舌で舐めとる。
「ごめんねシュウ…シュウの寝顔を見ていたら我慢できなくなっちゃったわ」
「い、いや…大丈夫、だよ」
「そう?じゃあもう少し…」
そう言ってリーシャは俺に覆い被さり、
「ぺろ…」
俺の唇を舐めてきた。
「りりりリーシャ!?どうしたの?」
「シュウの事、食べちゃいたい…」
「美味しくないよ!?」
「シュウは美味しいわよ」
そう言うと、リーシャは俺の首元にキスをして甘噛みをして吸われる。
くすぐったい。
その後、1時間ほどリーシャに拘束された。
リーシャが落ち着いて俺から離れベッドの隅に行ってしまった。
「ぁぁぁ…私は一体何してるのよ~」
さっきの事がよほど恥ずかしかったんだろう…俺も恥ずかしかったし。
「リーシャ?」
「シュウ…私は誰にでもあんなことする訳じゃないのよ…」
「うん」
「私をしっかり受け入れてくれる人はシュウだけだったの…今まで恋とか愛とか自分には関係ない、必要ないって思ってたから。その…私って362歳じゃない?」
「確かそうだったね」
リーシャが年齢の事を言うのは珍しい。
「362年も生きてれば、嫌でもそういうことの知識がついちゃうの…」
「そうだよね」
「だから、この気持ちは362年分の恋心というか、愛情表現というか……我慢したくてもできなくて…」
「我慢しなくてもいいよ」
「い、いやらしい女って思う?」
いつも自信満々のリーシャがこんなにビクビクしてるのはちょっと可愛いと思う。
「俺はリーシャの事、愛してるよ」
「シュウ…私も!私もシュウの事愛してるわ!」
「だからさ、遠慮なんてしなくていいんだよ」
「でも…」
「リーシャこっちに来て」
俺がそう言うと、リーシャはゆっくり近づいてくる。
だが、手が届くか届かないかの距離で止ってしまった。
俺はリーシャに手を伸ばしリーシャを引き寄せる。
「…シュウ?」
リーシャの顔を見ると、不安げな顔をしている。
そんな顔をしているリーシャは見たくない。
そう思い、俺はリーシャの唇に自分の唇を重ねた。
リーシャは驚いたのか、体をビクッとさせたのがわかる。
少しして唇を離す。
「俺はリーシャの事好きだから、こういうこともしたいと思っているよ。だから、遠慮しないで欲しい」
「うん」
それから俺とリーシャは今日は休みにしようということになり宿でイチャイチャしていた。
「何かしら?今凄いマズい事になった気がするわ」
「私も」
「お姉ちゃんも?」
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