表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
初代勇者を腕に  作者: 雪羅
187/430

新たな生活

その後、皆で寝る事になった。

あの後、絶対に俺に愛していると言わせると皆が気合を入れてしまい、更に俺のくっ付いてくる面積が多くなり、俺はほとんど皆に潰されるように寝る事になってしまった…。

翌朝、息苦しさに目を覚ますと…。


「んっ…美味しい…」


怜華さんの顔が間近に見える…。

どうやら怜華さんに寝込みを襲われたようだ…。

何だろう…前にもこんな感じの事があったような気がする…。

周りを見ると、皆眠っている。

そして、壁が黒くなっている。

どうやら怜華さんが魔法を使っているようだ…。

もしかしたら、皆が眠っているのは怜華さんの魔法の影響かな?

俺がそう思っていると、


「柊ちゃん、目を覚まして」


怜華さんの声が聞こえて、俺は目を開く。


「起きた柊ちゃん?」

「はい。おはようございます怜華さん」

「キスしましょう」

「ちょ…待って怜華さ…」

「ダメ…」


怜華さんによって俺の口は閉ざされてしまう…。

怜華さんの唇は柔らかく、しっとりとしている…。

俺は怜華さんとキスをしながらそう思っていると、


「柊ちゃん…リリアーナさんといっぱい色んな事をしたんでしょ?」


怜華さんが俺にそう聞いてくる。


「いっぱいって…俺とリーシャはそんなにしてないですよ」

「本当に?」

「はい」


俺が怜華さんの質問にそう答えると、嬉しそうな表情をする。


「そうなんだ…そんなにしてないんだ…」

「怜華さん?」


怜華さんに声を掛けると、


「じゃあ、リリアーナさんより私と色々な事をしましょう」


怜華さんがそう言ってくる。

すると、


「そんな事は許さないわ。シュウは私とこれからも色々な事をしていくんだから」


リーシャが、俺と怜華さんにそう言ってくる。


「リーシャ起きてたの?」

「ありえないわ。私は魔法を使って私が起きて良いと言うまで眠り続ける様にしたのに…」


俺と怜華さんがリーシャにそう言うと、


「私を甘く見ちゃダメよ。レイカさんが抜け駆けすると思って寝る前に予防しておいたのよ」


リーシャがそう答える。

どうやら怜華さんより、リーシャの方が上手だった様だ。


「シュウ」


俺がそう思っていると、リーシャが俺の傍に来る。

そして、


「ん…」


俺にそっとキスをして離れる。


「さ、今日から忙しくなるわよ」


そう言って、怜華さんの魔法を破壊するリーシャ…。

その後皆が目を覚ましていき俺と怜華さんの様子を見て、私も私もと押し寄せてくる皆をリーシャとアル、ルリィが止めて、今日の予定を皆で決める事になる。

俺はギルドの仕事があることを伝えると、皆からブーイングが凄かったが、状況を説明すると納得してもらえた。

その結果、リーシャとルリィは家の設備などの掃除など家事を担当する事になり、怜華さんと秋沙姉、春乃とアルは買い物に行くことになった。

真海ちゃんは城に帰るティアとコレットさん、エルミールさんの見送りをした後に城に置いてある怜華さん達の私物を持ち帰って来る事になった。


「それじゃあ、皆行ってきます」


俺は一足早く家を出て仕事をしないといけないと思い、皆に挨拶をして家を出ようとすると、


「シュウ!いってらっしゃい!」


リーシャが俺の事を追って来て、抱きしめてくる。


「ありがとうリーシャ。行ってくるね」


俺はリーシャにそう言って、空に駆け出す!

それからは城下町の上空を走り抜けて、草原やメイユ村を通過しヴェルーズ近くの森に着地する。

そこから走ってヴェルーズに到着すると、寄り道はしないでギルドに行く。

ギルドに到着して扉を開けると、相変わらず他の冒険者の活気が無い。

俺は受付に行き、受け付けをしている女性に溜まっている依頼を受けることを言うと、14件の依頼を頼まれた。

どうやら、どの依頼も難易度が高く、他の冒険者には安全に帰って来ることが難しい依頼のようだ。

ザールさん達なら安心して任せていたようだ。


「わかりました。では行ってきます」


俺は受付嬢にそう言って、ギルドを後にした。

俺は依頼された魔物を探すため、ヴェルーズから離れる。

少し歩いていると、依頼された魔物を見つけた。

どうやら鳥の魔物のようだ。

俺は魔素を纏い、魔物の元に一気に駆けていく!

受付の人の説明では、あの魔物の体全体に毒があり、体液なんかも毒だと言ってたな。

俺はそう思いながら、魔物の体に向けて魔素を圧縮して作った刃を飛ばし攻撃してみる。

刃によって簡単に斬られた魔物は痛みに絶叫する!

体から勢いよく出ている魔物の血は、やけにドロドロとしていて赤いと言うよりも黒い…。

しかも斬った感じ、意外に硬そうな感じだ。

ザールさんの様な一級の装備なら斬れるだろうが、並の冒険者達の装備じゃ厳しいだろう…。

それに斬った瞬間は魔物の体から血が噴き出したが、それもすぐに収まって今は魔物の体を覆う様に血が流れている…。

そう簡単に近づいて攻撃できないし、魔法も上手い人でないとあの魔物を一瞬で絶命させることは出来ないだろう…。

だから難しい依頼なのか。

魔物自体は強くないと受付嬢が言ってたが、こういう事だったんだな…。

俺はそう思いながら、魔物を遠くから攻撃し殺す事が出来た。

その後も依頼の魔物を倒していき、6件の依頼で頼まれた魔物を討伐する事が出来た。

意外に魔物を倒すこと自体は問題では無いが、見つけるのに苦労した。

そして日が傾いてきたのを感じて、俺は慌ててギルドに帰る事にした。

空を駆けて勢いを殺さないで地面に着地したせいで、地面が陥没してしまったが、今は依頼が終わった事の報告をして家に帰る事を優先しなければ…。

俺はその後、さっさと依頼の魔物を討伐してきた事を伝えてギルドを後にした。

空を走り、サンレアン王国に着く。

上空から見ると、サンレアン王国はどこも明るく人々は賑わっている。

東側、つまり俺達の家の方は宿屋や飲食店などが客引きの為に声を張っている。

だが、西側も東側と同じ様に明るいのに静かなのだ…。

何で何だろう…。

俺はそう思いながら、皆が待っている屋敷に帰るために空を走る。

明日は、リーシャと一緒に行きたいな、合わせ技とかの練習もしたいし…。

俺は明日の事を考える…。


読んで下さってありがとうございます!

感想を書いて下さった方、ありがとうございます!

ブックマークして下さった方ありがとうございます!

評価、感想、ブックマークして下さると嬉しいです!

誤字脱字などありましたら、連絡して下さい。

よろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ