告白
少し早くに更新しちゃいました…。
すみません。
真海ちゃんの言葉に、
「何言ってるの真海!?」
春乃が大きな声を出す。
春乃の声に真海ちゃんがニコッと笑い、
「だから、私も柊先輩の奥さんになりたいの。あっ!別に春乃達を追い抜かそうと思ったりしてないから安心してね」
春乃にそう言う。
「真海は、家の事情で勝手に結婚相手を決める事なんて出来ないって言ってなかった?」
春乃がそう言うと、真海ちゃんが、
「うん。確かにそうだよ」
そうはっきりと言う。
「でも、先輩が私の事を応援してくれるって言ってくれたから。私も自由にしようと思いました」
だが、真海ちゃんは続けてそう言う。
俺の事を見て、小悪魔的な笑みを浮かべる。
「先輩は私の事を応援するんですよね?ならもう受け入れるしかないですよ?」
そして、俺と春乃に近づいてきてそう言ってくる。
「俺で良いの?真海ちゃんは?」
「はい!」
俺の質問にそう答える真海ちゃん。
俺の見た感じでは無理をしている訳ではなさそうだ…。
「そっか。こちらこそよろしく」
俺がそう言うと、真海ちゃんは自身の指を咥える。
何をしているんだろう?
俺がそう思っていると、真海ちゃんが咥えていた指を俺の口に入れてきた!?
「キスはまだしませんよ~。これで勘弁して下さいね」
真海ちゃんがそう言うが、ある意味凄い事をしていると思う…。
真海ちゃんもそれを理解しているのか、顔が赤くなっている。
そんな初々しい彼女の顔とは反対に、俺の口に入っている真海ちゃんの指は俺の口内を動きまくっている…。
頬裏を撫でたり、舌の上を撫でてきたりする…。
少しして、真海ちゃんが俺の口から指を抜き取る。
真海ちゃんの指は俺の唾液でテラテラと光っている…。
真海ちゃんは光っている指を見つめて、パクッともう一度咥える。
「これ、楽しいですね…」
真海ちゃんが俺にそう言って微笑み、
「先輩、これからもよろしくお願いします」
俺にそう言ってくる。
「うん。よろしく真海ちゃん」
俺が真海ちゃんにそう言うと、
「お兄ちゃん!私との時間でしょ!」
春乃がそう言ってくる。
「ごめんね春乃」
「良いよ。その代わり、お兄ちゃんからキスして」
俺が春乃に謝ると、春乃は首を振りながらそう言い、唇を俺に向けてくる…。
俺はリーシャ以外では初めて自分からキスをする。
「ん…」
春乃の唇に俺の唇を触れた瞬間、春乃が驚いたようでピクッとする…。
それからすぐに春乃と離れると、春乃は顔を真っ赤にして床に座り込む。
そんな春乃の所に姉さんと怜華さん、真海ちゃんが傍に行く。
「どうシュウ?皆を手籠めにした感想は?」
俺が春乃の心配をしていると、リーシャが俺の側に来てそう聞いてくる。
「なんか、実感が無いというか。今だに夢なんじゃないかって思ってるよ」
俺がそう答えると、
「でも、まだいるわよ。シュウに自分を捧げたいって子が」
リーシャがそう言ってくる。
「…ご主人様」
そして、リーシャの後ろからルリィが出てくる。
「…おいでルリィ」
俺がルリィの事を呼ぶと、ルリィは恥ずかしそうに俺の傍に来る。
「ご主人様、私はご主人様と番になりたいとは言いません。でも…私の事を受け入れてくれると嬉しいです。皆様に負けない様に頑張ります」
「大丈夫だよ。俺はルリィの事も妻にする。ルリィは俺の…俺達の大切なモノを守ってくれるんだ。そんなルリィを蔑ろにしないよ」
俺がそう言うと、ルリィは嬉しそうに尻尾を振る。
俺はそんなルリィの事を抱きしめる。
すると、
「は…はぁぅ~」
ルリィは息を吐いて俺にもたれ掛かってくる。
体の力が抜けているようで、俺はルリィの体を支える。
見ると、尻尾は凄い勢いでブンブングルングルン振られている。
それから少しして、ルリィは俺から離れる。
「末永く、よろしくお願いします。ご主人様」
そして、俺から離れたルリィは笑顔でそう言った。
すると、
「じゃ次はオレだな」
アルが俺の背中に抱き付いてくる!
「え?あ、アルも?」
「なんだよその反応は。オレだけ仲間外れかよ」
「いや、そういう訳じゃないよ!ただ、アルが俺に異性として好意を持ってるとは思わなくて…」
俺がそう言うと、アルは笑って、
「シュウの事は好きだぞ。でも、それが皆みたいな気持ちかどうかはわからねぇんだ。だけど、シュウの事は好きだからよ。今の状況に乗らないといけねぇと思ったんだよ。だから…」
そう言った。
そして、
「オレに皆みたいな気持ちを分からせてくれよ…シュウ…」
俺の耳元にそう囁き、俺の耳をカプッと噛む。
ただ、痛みは無くハムハムと甘噛みしてくる…。
背中には、柔らかいモノが俺とアルの間で形を変えて、アルの吐息の音と共に耳を甘噛みされる…。
更に、
「ひッ!」
甘噛みしていた所をアルが舐めてくる…。
その状況に、背中がぞくぞくしてくる。
すると、
「アル、やり過ぎよ。貴女はもう少し愛情と欲情の判別をしっかりしなさい」
リーシャが俺からアルを引き離す。
た、助かった…。
アルのスキンシップは過激すぎる…。
俺がそう思っていると、
「シュウさん」
エルミールさんが声を掛けてくる。
「はい」
俺が返事をすると、
「シュウさんは、私の肌を醜くないと言って下さいました。私はすごく嬉しかったです」
エルミールさんはそう言って、俺に頭を下げてくる。
「どうか…私の事も受け入れて下さい。貴方に私の全てを捧げます」
「エルミールさん!そんなに畏まらないで下さい!」
俺がそう言って、エルミールさんの傍に行くと、
「私はティシール様、コレット様に救われました。そして、シュウさんにも救って頂きました。何十年掛けても返し切れないほどの恩があります。私の命が朽ちるまで…いえ命尽きようともシュウさんに忠誠を誓います」
俺にそう言ってくるエルミールさん…。
彼女の表情はどこか怯えているというか、諦めている様な表情をしている…。
「忠誠なんかにしないで下さい」
俺がエルミールさんにそう言うと、エルミールさんは瞳に涙が溜まる。
「俺はエルミールさんと対等でいたいんです。だから、忠誠なんかにしないで下さい。貴女の忠誠は、貴女の事を救い護ってきた人に。そして、貴女が護ろうとしている人達に捧げて下さい」
俺がそう言うと、
「…ありがとう…ございます…」
エルミールさんの瞳から涙が零れる…。
そして、そんなエルミールさんを見て涙目になっている2人に、俺はこっちに来てと手を振る。
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