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初代勇者を腕に  作者: 雪羅
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湯浴み

ブックマーク登録者数が500人を突破しました。

普段読んで下さる皆様、誠にありがとうございます。

何か500人突破記念で書きたいと思ったのですが、自分の頭では考えられませんでした…苦笑

そこで、こんな話を書いて欲しい!

ここをもっとわかりやすく書け!

などありましたら、言って下さるとありがたいです。

今後も「初代勇者を腕に」を、よろしくお願いします。

俺は現在、壁と向き合っている。

着ている服は無く、今着けているのは下半身を少しだけしか隠せない布1枚だ…。

後ろでは、


「アル、貴女また大きくなった?」

「あん?オレの肉体は成長しないぞ?」

「さっぱりするわぁ」

「…極楽」

「どうしたらあんなに大きくなるの…残酷だよ…」

「春乃、気にしなくて良いんじゃない?小さいのも需要があるんだよ?それに大きいと年取ったら垂れちゃうんだよ」

「もう少しここを磨かないといけませんね…少しヌメヌメしてます」

「気持ち良いです」

「ぐ…大きい…」

「何をしてるんですかコレット様?」


皆の声が聞こえてくる…。

俺はどうしたらこの空間から逃げる事が出来るんだ…。

浴室から出るには少しでも皆の方を見ないといけない…。

俺がそう思っていると、


「シュウさん、何をしているんですか?」


後ろからエルミールさんの声が聞こえる。


「その…皆の姿を見ない様にと、見られない様に…」


エルミールさんも言葉に、俺がそう返すと、


「大丈夫ですよ。シュウさんみたいに布で隠してますから」


エルミールさんがそう教えてくれる。

だが、


「でも布1枚なんですよね?」

「はい」


結局きわどい事に変わりはない…。


「仕方ないですね」


エルミールさんの呟きが聞こえた瞬間、俺と壁の間にエルミールさんが割り込んで来た!

そして、その姿は…。

白い布で体を隠しているが、お湯に濡れて布は体に張り付いて、エルミールさんの体の曲線美を強調する様になってしまっている…。

暖かい所為で、エルミールさんの肌はやや赤みを帯び、扇情的に見えてしまう…。

彼女の肌は切り傷があるのだが、それすらも美しいと思ってしまうのは、エルミールさんが本当に綺麗だからだろう…。

俺がエルミールさんの事を見ていると、


「シュウ~…。何してるのかしらぁ~?」


リーシャの声が聞こえる。


「な、何にもしてません!」


俺がそう答えた瞬間!


「何でそんな所にいるんだよ。こっち来いこっち!」


アルの声が聞こえて俺の背中に大きくて柔らかいモノが当たり、背中の方から腕が伸びてきた。

その腕が俺のお腹の所で掴み合い、俺の事を捕まえると、一気に体の向きが変えられてしまう!

慌てて俺は目を閉じるが、


「柊ちゃん、目を開けなさい」


怜華さんの声を聞いた瞬間、俺の意志に反して瞼を上げる。

目の前に広がるのは、天国だった…。

皆布で体を隠しているが、エルミールさんと一緒で皆の体に布が張り付いている…。

ただ…姉さんだけは全裸だった…。

見ると、怜華さんの魔法が展開されている。

つまりこの浴室は今、怜華さんの支配下という事か…。


「れ、怜華さん!魔法を解除して下さい!」

「解除したら目を瞑っちゃうでしょ?」


当然だ…。

俺がそう思っていると、怜華さんが目の前に立つ。

怜華さんが俺の顔を見ようと覗き込んでくる。

その際に怜華さんの体が目と鼻の先に見える…。

きめ細かくシミ一つ無い肌に、滴る水…。

これ以上見ていたらマズイ…。


「わ、わかりました。目を瞑らないので魔法を解除して下さい」


俺がそう言うと、怜華さんが更に体を近づけてくる!


「本当に柊ちゃん?約束してくれる?」

「約束します!」


怜華さんの質問に即座にそう答えると、瞬きが出来る様になる。

俺は慌てて目の前の怜華さんから目を逸らす。

だが…、どこを見ても皆の姿が見える…。

助けて欲しい…。


「…柊」

「姉さんはタオルを着けて下さい!!」


姉さんに俺がそう言うと、まさかの姉さんは俺に自身の体を見せつける様な動きをする…。

もう本当に目に毒だ。


「ほらシュウ!体洗ってやるぞ!」

「こっちに来てシュウ」


リーシャとアルが俺にこっちに来いと手を振ってくる。

だが、2人も皆と同じ格好をしている所為で、簡単に近寄れない…。

しかも、アルの体のラインは他の皆とは一線を画すモノを持っている…。

布でギリギリ隠せている2つの霊峰…、あれはマズい…。

どこを見ても皆の艶姿で俺はどうする事も出来ない。

だが、こうしている間にも皆が俺にじりじりと迫ってくる…。

俺は意を決して、リーシャの傍に行こうと歩きだす。


「ふふん!やっぱりシュウは私の事を選んでくれるわ」

「おいおい、オレもいるんだぜ。オレかもしれないだろ?」


リーシャとアルがそんな事を話している。

もう少しでリーシャの傍に行ける!

俺がそう思った瞬間!


ツルッ!


足の裏にぬめりを感じて、そのまま滑ってしまう…。

まるでスローモーションになっているかと思うほど、見えている光景がゆっくりと進む。

後ろに倒れるのではなく、前に倒れて行く…。

その先には、2人が慌てた表情をして俺の事を押さえようとしている。

だが、


「うおッ!」

「キャッ!」


俺は2人の事を押し倒すような形で倒れてしまった。


「イテテ」

「いたた」

「大丈夫2人共!ごめん!」


俺は2人に謝る。

すると、


「大丈夫だ。気にすんな」

「シュウこそ怪我は無い?」


アルは笑いながらそう言ってくれて、リーシャは逆に俺の事を心配してくれる…。

だが…。


「「あっ…」」


2人の体を隠していた布がズレて、2人の綺麗な肌が見えてしまった…。

そして、その2人の肌を隠す様に布が落ちる…。

2人の上にいる俺の防衛布が、2人に落ちてしまう…。

それはつまり…。


「シュウったら…。夜中にね?」

「やべぇな。そんなになるんだな。初めて見た」

「ご奉仕したいです」

「昔とは全然違うわ。あんなに逞しくなって…私は嬉しいわ」

「…美味しそう」

「録画したい~!」

「生は凄いですね~」

「あ、あれって…あわわわ…」

「うわ…何あれ…」

「コレット様見てはいけません。あれは性槍です」


俺の裸体を見て、皆が声を上げる。


「ギャァァッ!!!ごめんなさい!!」


俺は自分の状況に悲鳴を上げるが、この状況で悲鳴を上げるのが男の俺だけなのは気にした方が良いのだろうか…。

その後、私たちも脱ぎましょうという事になりそうになったり、皆が俺の下半身に釘付けだったり、色々と大変だったが、何とか皆で汗を流してスッキリする事が出来た。

俺はやつれたが、何故か皆はホクホク顔で肌も少しつやつやしていた…。


読んで下さってありがとうございます!

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誤字脱字などありましたら、連絡して下さい。

よろしくお願いします。

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