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初代勇者を腕に  作者: 雪羅
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ザール一行VS大魔王ガレス

様々な戦いが起きている中、ザールは剣を構えて、大魔王ガレスの動きに注意する。

彼の後ろにいるアルベールとヤニックも、いつでも攻められる様に、臨戦態勢だ。

対するガレスは、余裕そうに3人を見る。


「氷槍」


ガレスがまた氷魔法を使うと、普通の大きさではない巨大な氷の塊がザール達に向かってくる!


「烈火炎斬!」


ザールが剣を振るうと、炎斬よりも勢いよく炎の斬撃が氷の塊にぶつかり、氷を溶かしていく。

先程の炎斬とは違い、氷をどんどん溶かしていく。

やがて氷は完全に溶けて、氷だった水だけが残る。


「なかなかの火力。どこまで防げるか見物だな」


ガレスが余裕そうにそう言う。


「水激滝!」


アルベールが水魔法でガレスに攻撃する。


「また水か…。凍れ」


アルベールの水が迫っても態度を変える事は無く、氷魔法を使って迫ってきていた水を凍らせる。

その一瞬の隙に、ヤニックが加速魔法でガレスの前まで駆ける!


「両断!!」


既に刀を抜刀している状態で、斬りかかる!

だが、


「甘い!」


ガレスはそう言って、スッと横に移動する。

ヤニックの斬撃は、ガレスの横を斬り裂く。

ガレスがヤニックに触れる。

その瞬間!


「ウガッ!?」


ヤニックが吹き飛ばされる。


「オォォッ!」


ヤニックが吹き飛ばされた瞬間、ザールが大剣を振るう!


「…何度も面倒な。大人しくその剣を明け渡せば良いものを」


ガレスがそう言って、左手を前に出す。

瞬間!


「氷獄!」


アルベールが魔法を使い、ガレスの下から氷が出てきてガレスの体を覆う。


「チッ!」


ガレスが舌打ちをした瞬間、ザールが放った炎の斬撃がガレスに当たる!


「ぐ…ウゥ」


ガレスが苦悶の声を出す。


「まだだ!一気にケリをつける!」


ザールがそう言うと、


「「はい!」」


アルベールとヤニックが返事をして、いまだに燃えているガレスに近づく!


「甘いぞ!!岩壁硬化!」


だが、ガレスが土魔法を使い、自身の周りを岩で覆う。


「俺に任せろ!!」


ザールはそう言って、走りながら大剣に炎の纏わせる!

そして、


「剛竜焔!!」


ガレスを覆っている岩に大剣をぶつける!

炎と大剣が岩に当たり、炎は岩に当たりながらも周りに飛び辺りを燃やしていく!


「オォォ!!」


ザールが力を入れると、岩に亀裂が走る!

それを見たザールは、更に腰に力を入れ、岩に大剣を押し付ける。

どんどん亀裂が大きくなっていく。


「ハァァァッ!!」


ザールが大剣を岩から離し、再度振り下ろす!

大剣が当たった瞬間!

ガラガラと岩が崩れる!

だが、そこにガレスの姿は無かった。


「はぁ…はぁ、どこに行った?」


ザールが大剣を握り直しながら、辺りを見渡す。

だが、ガレスの姿は見当たらない。

その瞬間!


「ザール!後ろです!」

「師匠!後ろだ!」


少し離れた位置にいたアルベールとヤニックがザールにそう叫ぶ!

慌ててザールが振り返ると、そこにはザールを見て厭らしく笑うガレスの姿が!

そして、


「油断したな?」


ガレスはザールにそう言って、左手をザールに向ける!

ザールが距離を取ろうとするが、


「氷槍」


ガレスの氷魔法を使う方が早かった。

目の前に現れる氷の山に、ザールは為す術も無く押し潰される!


「ザール!」

「師匠!」


2人は慌ててザールを助けに行こうとするが、


「岩壁硬化」


ガレスが土魔法を使って、2人の行く手を阻む!

2人の目の前に現れる高く硬い土の壁。


「氷槍!」


アルベールが氷魔法で、壁に穴を開けようとするが全く効いていないようだ。


「加速!両断!!」


ヤニックも加速魔法で加速し、刀を振るうが、壁に傷一つ付いていない。

2人がどんなに攻撃しても傷つかない壁の中では、気を失っているザールの脇にガレスが立っていた。

そして、


「遂に、火魔法の力を手に入れた。あとは雷、聖か」


そう言いながら、ザールが握っている大剣、竜焔剣に手を伸ばす。

だが、


「この男…離さないな」


ザールの手を退かそうとするが、ザールは気を失っても竜焔剣を手放さない。

ガレスは無理矢理ザールから竜焔剣を奪う。


「くっくっくっ…。遂に手に入れた!」


ガレスが竜焔剣を握り、一振りする。

僅かに炎が刀身から出てくる。


「ふむ、魔力を注げばいいのか」


ガレスはそう言って、自分の周りにある土魔法で作った壁を解除して崩していく。

すると、壁を壊そうとしていたアルベールとヤニックが動きを止める。

2人は、壁が壊れた事に驚き一度距離を取る。

そして、崩れた壁の向こうから現れたのは、ザールの竜焔剣を持っているガレスだった。


「「ッ!?」」


ガレスが持っている物を見て、驚く2人。

だが、2人は冷静に臨戦態勢になる。

アルベールは、いつでも魔法を使えるようにし、ヤニックは加速魔法を使い、いつでも斬りかかれるようにする。


「何だ?まだいたのか?」


2人を見てそう言うガレス。


「師匠をどうした!!」


ヤニックがそう言うと、ガレスが笑いながら、竜焔剣をヤニックに見えるように突き出す。

そして、


「これを見てわからないのか?」


そう言った。

その瞬間、


「水激滝!」


アルベールが魔法を使って攻撃する。


「何度やっても同じ…」

「両断!!」


ガレスが呆れた声で言おうとすると、いつの間にか後ろから斬りかかってくるヤニック。

ガレスは竜焔剣でヤニックの斬撃を受け止める。

それと同時に、


極雪雹ごくせつひょう


アルベールが魔法を使う。

すると、空から大きい氷が落ちてくる。


「…こんなもの」


ガレスがそう呟いて、竜焔剣を振るう!

落ちてくる氷を全て溶かす炎。

そして、


「確かに受け取ったぞ!ドラゴンの力!」


竜焔剣を振るい竜の姿をした炎を出してそう言うガレス。


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