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初代勇者を腕に  作者: 雪羅
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魔法の訓練

火、水、風、土、雷、氷、聖、魔の8つの魔法を

火、水、風、土、雷、氷、聖、闇の8つに変更しました。

昨日を同じようにメイドさんに起こされ朝食を食べ終えた後、今日は昨日と違い訓練に参加する。

ただ、訓練と言っても実際に訓練場に行って見てみると勇者の人たちは結構自由にしている。

3人一組で魔法の練習をしているのだろうか、様々な魔法が見える。

俺は訓練場の端っこで1人で魔法の練習をする。

ちなみに剣を使った訓練はレデリックさん曰く、


「訓練だけじゃ俺は剣を上手く扱えるようにはならないと思うから、剣の使い方は実戦あるのみだ!」


と言っていた。

意外とレデリックさんって脳筋なのかな?

とりあえず、魔法を使えるようになろう。

魔法は強い魔法か難しい魔法ほど長い詠唱が必要らしいが、火魔法Ⅰぐらいならほぼ詠唱は必要ないだろう。

手に集中しながら、


「火よ」


ポッ…


おぉ、火が出た!でも…マッチぐらいのしか出ない。

これでレベルが上がればもっと強い火が出るようになるんだろうな。

もしかしたら、魔法のレベルは魔法を使用した数で上がるかも?

そう考え、


「火よ」 ポッ…

「火よ」 ポッ…

「火よ」 ポッ…


と何度も何度もマッチ程度の火を出し続けて1時間が経つと、


「だるい」


体に倦怠感を感じる…。

もしかすると、と思いステータスカードを確認してみると


<ステータス>

名前:シュウ・ハヤマ

Lv:5

職業:平民

年齢:17

MP:2

スキル:火魔法Ⅰ


やはり、MPがほぼ無い状態だ…少し休憩しないといけないな。

俺はその場で座りながら、他の人たちの練習を見る。

遠い所で男子が俺と同じように火を出しているが…。

というかあそこまでいくと炎だな、他の所では氷の柱とか的を切り裂く風などいろんな魔法を使っている人もいる。

凄いな~、俺も努力すればあんな風に魔法を使えるようになるのかな。


「獅子原くん、凄いな~!」


凄い魔法を見ていると、少し離れた所から声が聞こえた。

獅子原が右手に黒い煙を持ち、左手には小さい竜巻がある。


「2つの魔法を同時に使えるなんて凄いのね獅子原くん!」

「俺は天才だからこんなのすぐにできるけど、君たちも努力すればできるようになれるさ」

「俺たちも頑張らないとな!」

「獅子原く~ん!あたしにも魔法の使い方教えて欲しいな~!」

「全然かまわないよ」


獅子原と周りの人達がワイワイやっている。

獅子原って俺だけじゃなくて他の人の事も馬鹿にしてる気がするんだよな…。

俺の気のせいかな?


「獅子原くんの魔法見たこと無いんだけど何魔法なの?」

「闇魔法だよ、呪いとかを扱えるらしいんだ」

「呪いって、どんな?」

「例えば、この煙を相手に吸わせれば呪われて効果が発動するって仕組みだよ。効果は色々あるけど今は相手に大怪我とかさせられるね」

「なんか、凄いね」


凄い凄いと獅子原の周りの奴らが騒いでいる。

確かに凄い、あの黒い煙を吸わせただけで相手にダメージを負わせられるのは。

でも、勇者っぽくない魔法だな~。陰湿じゃないか?

それから俺はステータスを確認してMPが回復したので、また魔法の練習をする。

そうしているうちに、レデリックさんが訓練場に来た。


「お~い、皆聞いてくれ!明日からサンレアン国の東に行って少ししたところに洞窟ダンジョンがあるんだがそこで実戦をする事になったから準備しておいてくれ!」


レデリックさんが大声で皆に聞こえるように話す。

おいおい、まだ全然役に立たないぞ。


「俺や西の団長も護衛として一緒にダンジョンに付いていくから安心して欲しい!じゃあ、皆明日に備えて今日は訓練を終わりにした方がいいぞ!」


そう言ってレデリックさんは訓練場から出て行ってしまった。

マジか…。レベルを上げるには良いかもしれないけど人数が多いのは危険じゃないのか?

レデリックさんともう1人の団長さんが来るから大丈夫なのかな?

…いや、俺なんかが心配したところで意味なんてないか…。

とりあえず、明日のために今日は早く休もう。

そう考えて俺は1人でさっさと訓練場を後にして、それから汗を流して夕食を食べて部屋に帰る。

そうだ。今日の魔法の練習で魔法のレベルは上がったかな?

俺はステータスカードを取り出して確認する。


<ステータス>

名前:シュウ・ハヤマ

Lv:5

職業:平民

年齢:17

MP:86

スキル:火魔法Ⅱ


おっ!レベルが上がってる!

何回もだるくなったおかげでやっとⅡか~。

やっぱり魔法のレベルは回数で決まるんだな。

なら、これからやることは決まっている!何度も魔法を使用し続ければ良いんだ!

ただ、明日行くような危険な所ではこんな訓練はできないな。だるくなった状態じゃどうしようもない。

そう考えながら、ベッドに入る。

明日は何が起こるかわかんない所に行くんだ、いつもより早いがゆっくり休むためにもう寝よう。


読んでくださってありがとうございます

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