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冒険者ギルドでテンプレのようです

アルパカがいない!

ベットの素材探しに街に出る。朝食はドラゴン(80Lvのモブ)の肉でした、おいしかったです。


この世界ではアルパカ毛があまり高級ではないようで、すぐに手に入るのは僥倖だった。

1時間もすれば2万ENくらいで寝具一式もそろってしまった


インベントリで即収納するとビックリされることも分かったので、外に出てからこっそりしまっている。




……あー、近場の目標、達成しちゃったなあ。


いや違うんだよ、本当はもっと素材とかこだわって、1日ショッピングの予定だったんだよ。

 でも、アルパカの専門店見つけちゃったら、ねぇ?


花子とよしおは宿に置いてきてるし、どうしようかな。



一応マップを確認して、宿に向かいながらも周りを見渡す。


「ん、あそこって教会じゃなかったっけ」

ゲームでは大きな白い建物があった場所に、広い3階建てが現れた。

人の出入りが多く、多分一般の人や、武器を持った人が利用しているようだった。



「こんにちは、依頼の方ですか?」

暇だし入ってみた。広いエントランスには数ヶ所の受付があり、奥のほうで魔物の受け渡しなども行われているようだった。


「ここって、もしかしなくても冒険者ギルド?」


そう返すと、受付の女の人は不思議そうな顔をして、

「あぁ、旅の方ですか。ここは近隣4国の冒険者ギルドの総本部です。多くの依頼に対し、冒険者と呼ばれるむしょk…もとい便利屋さんを派遣しています」


なんか町人証がない≒世間知らず、みたいな感じで見られてるよね。いやそうなんだけど。

無職って言おうとした事には突っ込まないでおこう。

「冒険者って私でもなれるの?」


なんかクエストを受けて狩りして依頼達成!ってゲームっぽくていいよね。

たいていクリア経験値多いから、レベルアップにも使えるし。


「はい、その場合は出身に関わらず、この国の冒険者として登録されます」

「じゃあ、お願いします」


なんか記入(日本語で大丈夫だった)とかの他に、犯罪チェックとかいろいろされた。


「最後に、適性の診断を行いますか?」


「適正?」


「適性です。どんな仕事が向いているか、どんな技能を持っているかなど、ギルドカードに自動で記入されます」


便利な世の中だなぁ、と出てきた装置に手をかざす

ウィーンとカードが出てきた


「えぇと、マリーさんの適性は……え、こんなに!?」


一瞬周りが静まり返り、すぐに喧騒を取り戻す。


「あの、あんまり目立ちたくないので…」

「す、すみません。確認を進めますね」


「まず魔法適性……えっ……これは……」

なんかすっごい真顔でブツブツ言ってる。コワイ。


「はい、魔法関連に色々と出てました。使用経験は?」


「オークを吹っ飛ばすくらいなら」

こっちの世界ではアレ(・・)しか使ってないから、仕方なくそう答える。


「わかりました、戦闘が可能ということで、初期ランクをDとします。依頼などは掲示板で確認できます」

掲示板を見ると、かなりの人だかりができていた。基本的にとったもの勝ちなんだろう


さて、手続きも終わったし、カードを見てみる。


_________________


マリー RANK D


受注数 0

成功率 100%

貢献度 0


適性

 魔法(時空)

 魔法(光闇)

 魔法(属性)

 魔法(精霊)

 魔法(召喚)

 魔法(創作)

 アルパカ

 計算

 幸運


_________________



魔法多っ

多分魔法陣のおかげで何でもできるってことなんだろうけど。


アルパカって何?適性アルパカ?

計算はまぁ、日本のレベルとこっちを比較してはいけない、のだろう。

 幸運も適性ってなるとよくわかんないし……機会があったらスキル<運試し>も使ってみようかな。


「あの、適性アルパカって」

「すみません、アルパカさんがたのことは、よくわかりません」


だめそう


「マリーさんの魔法の適性を見るに、仕事に困ることはないと思います、頑張ってください」


受付を後にして掲示板へ向かう。

Dランクってのがどんなものか分からないが、ゲーマーの気質からなんとなく嫌なので、さっさとランクを上げてしまいたくなる。


[ゴブリンの一掃]

[屋根修理]

[ネズミ駆除]

[猫探し]

[アルパカさんの毛刈り手伝い]


お、おぉ、ショボいぞ。

毛刈り手伝いは惹かれるけど、募集要項に「要経験者」って書いてある

 うちは動物園と同じ職人に依頼してたからできないね、残念。


他にもあるけど全然パっとしない。

というか私は、依頼人が絡むようなのは面倒なので受けたくない。


仕方なくゴブリンの一掃依頼をかっさらうと、


「おいネーチャン、新入りが1人で討伐依頼はやめとけ」


なんだなんだ、でっかいおっさんが絡んできたぞ。


「……」

「おっ?なんだ、そんなに見つめられると…」


睨んでんだっての、無視して受付へ。

「まったまった!お前の心配をしてるんだぜ」


「こんな雑魚狩り、心配される要素は無いよ」

「いや、しかしだな…」


周囲がざわめく。


「おい、アーベルさんになんてこと言いやがる!」

うわ、柄の悪いアンちゃんまで参入してきた。


「落ち着け、周りの迷惑だろう。俺がしっかり話をつける」

アーベルと呼ばれたおっさんはそうなだめると、私に向き直す。


「俺はアーベル、こんな年だが多少は名の知れたAランクだ」


おっさん、Aランクだった。やってたゲームにランクの概念がないから、どんなレベルかは予想できないけど。


「俺は冒険者の世話役もしていてな、新人がやってけるように訓練したりもしてる」


おっさんいい人じゃん、邪魔なのが玉に瑕だ。


「で、いきなり新人で、しかも若いネーチャンが殲滅任務なんて受けやがるから…って行くな行くな!」


バレたか。なんか語ってるから行けると思ったんだけど。


面倒だなぁ、さっさとランク上げたいなぁ。


「あのさ、力量見たいならPvP、じゃなくて、あんたが直接相手になれば?」


ざわめきが、というか怒号が一層大きくなる。

おっさんは困ったような顔で。


「ううむ、俺が行けないと判断したら諦めてくれよ?でもなぁ、どう手加減したものか…」

「はやく!」

「はい、すみません」


ちょっとおっさん、弱気になっちゃダメだよ。


沢山のギャラリーを連れて、演習場に向かうのであった





おっさん、ゲームでいうと40/100レベルくらいです。

Aランクは20人くらいってイメージ

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