文字通り降り立つようです
何故か恋愛になってた不具合を修正しました
いっそこのままイケメン魔王降臨させるか悩みました
異世界に飛ばされたと思ったら、上空でしたぁぁぁぁ!!!
どど、どうしようどうしよう。
このままじゃ私だけじゃなくて、花子とよしおも危ない!
「フェー♪」
「ムェー♪」
ちょっとお2人!なにのんきな声出してんの!
声の聞こえた上を向く。
……浮いてるー、すごいフワフワしてゆっくり降下してるよーあははー。
2人は大丈夫だね、私も手持ちのスキルで……
……あぁ、転生でほとんどなくなってる
な、何かないか何かないか。
ステータスウィンドウを開く。
マリー/異世界人 Lv1
筋力:13
器用:13
敏捷:13
知力:60
感知:22
精神:45
幸運:88
パッシブスキル
【騎乗の巧】
【魔法陣知識】
アクティブスキル
【運任せ】
【空間魔法:1】
【装備:飛翔】
これだ、装備スキル【飛翔】!
アバターショップのCM撮影で貰った「アルバート・パッカード」衣装が早速役に立ったね!
スキルの使用を宣言すると、コートに付いている真っ白な翼が開き、ブレーキをかける。
ふー、ひとまず何とかなったよ。
まずは状況を確認しよう。
ここは多分、異世界。上空から見る感じ、かなり緑が残ってるね。
少し遠く、川の近くに城が見える。
城の周りには農業地帯が広がっているようで、街道も整備されているようだ。
真下を見ると、何やら広めの敷地と建物が、ポツンとあった。
花子、よしおと一緒にゆっくりと降下する。
そのまま敷地内の、白い絨毯の上に着地すると、
「お待ちしておりました、マリー様」
女の人の声で、そう呼ばれた。
「ん、もしかして案内人の人?」
「はい、神官をしているセリナと申します。召喚の理由とこの世界のことについて、話す事になっています」
そうそう、なんで呼ばれたか聞きたかったんだよね。
「じゃあ説明、3行でよろしく」
「さ、3行ですか!?とてもまとめられません…」
なかなかいい反応だ。
セリナさんは30行くらいで長々と教えてくれた。
ふむ、話をまとめると
最近アルパカ達が何かに怯えている
魔物も増えていて、魔王の仕業に違いない!
ゲームのシステムで討伐して欲しい
ということらしい。
なんだ、3行でまとまったじゃん。
「はい、ではよろしくお願いします」
「……」
「……」
……あれ?なんだろうその「説明はしたから出ていけ」見たいな雰囲気。
嫌な予感がしつつも一応尋ねる。
「えっ、それだけ?」
「他に、私に出来ることはございませんので♪」
いや、納得しないぞ!
魔王を倒すとかいう大役に選ばれて、ひのきの棒すらもらえないなんて!
「さ、私はアルパカのブラッシングがあるので、失礼します。ほら行った行った」
グイグイと外に出され、バタンと扉が閉まる
な、なんという事だ。私はこの世界に、アバターとアルパカ2匹でほっぽり出されてしまった。
どうしたものかと悩んだが……
…とりあえず城のある街を目指すことにした。
書いてみるのと読んでみるのとで全然長さ違いますね
文字数もうちょっと増やそうかと思ってます