2 入学
この学校のクラス発表は入学式の後にやるらしい。
入学式は長い長い校長の話を聞き、新入生代表のあいさつに移った。
「新入生代表挨拶。古澤美琴さん。」
「はい!」
新入生代表かー。緊張しそうだなぁ。
うぅ、私は絶対やりたくない…。
「先ほど紹介いただきました。古澤美琴です。中学校生活は、小学校とは違い、授業の内容も難しくなり、部活動や行事など新しい挑戦がたくさん待っています。
私は、この環境の中で、勉強にも部活動にも全力で取り組み、仲間と協力しながら成長していきたいと思います。
また、先生方や先輩方から多くのことを学び、礼儀や思いやりを大切にしながら、学校生活を送っていきたいです。
失敗を恐れず、挑戦する気持ちを忘れずに、毎日を充実させていきたいと思います。
最後に、私たち新入生がこの日を迎えることができたのは、家族や先生方、そして地域の皆様のおかげです。
心より感謝申し上げます。
これから始まる中学校生活を、仲間と共に笑顔で、そして誇りを持って歩んでいきます。
どうぞよろしくお願いいたします、」
ぺこり。
古澤さんはそういい、頭を下げた。すごいなぁ、大勢の前で挨拶できるなんて。
古澤さんは、私には持ってないものを持ってる。
私にはそれが、宝石のように見えた。
この人と、友達になりたい。
そう思った。
なら、どうする?
話しかける。
タイミングがあれば、話しかけよう。
そうして、入学式が終わった。
入学式が終わり中庭に出ると、クラス表が張り出されていた。
新一年生たちが感嘆の声を上げた。
「やったー!」とか「一緒だね!」とか、そんな声もあれば、「マジかよー」とか、「離れちゃった~」とか、いろんな声がある。
私も一年生の子たちの間を通ってクラスを確認する。
4クラスあって、1クラス35人。
C組に私の名前があった。18番。
そして、28番に、『古澤美琴』。
え?
え?えぇ?
ま、マジでか…。
まさか朝友達になりたいと思った人が同じクラスだとは…。
少し、どきどきするな。
『 友達?麗ちゃんのこと、みんな嫌いだよ。』
嫌な思いでがフラッシュバックした。
い、今は違うもん。やり直すんだ。
心に、決めたんだ。




