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第41話 二年目
グロリアが学園に入学して二年目、バーナードが入学して半年後のことである。
グロリアとバーナード、叔父夫婦、ケイト、世話をする平民の使用人たちに囲まれて、父は息を引き取った。
神の涙を開発した娘は〝紫の導き手〟として歴史に名を刻み、養子となったバーナードも学園に首席で入学し前途洋々。そんな素晴らしい子供たちを慈悲深く公正なことで有名な弟のコードウェル伯爵が後見する。
コードウェル公爵は後顧の憂いなく旅立った、と世間では評判である。
臨終の際にはもはや意識は虚ろであったが、父は一瞬ふっと目を覚まし、声を上げて泣く叔父をねめつけてから亡くなったのだった。
誤字報告ありがとうございました。
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