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グロリア・フォン・コードウェルの断罪と復讐(書籍版:悪役令嬢グロリア・フォン・コードウェルの断罪と復讐)  作者: 万丸うさこ


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第28話 まさか花など

 父は一命をとりとめ、アラン親子は処刑された。


 本来ならその場で殺されていてもおかしくはなかったが、あの場にいた護衛騎士はアランを取り押さえたが傷つけはしなかった。

 そして門番や執事は当主に「入れるな」と命じられていたにもかかわらずアランを邸に入れ、父親に捨てられた子供に侍女は終始同情的であった。


 公爵邸には父の子供二人のうち、アラン派とでもいうべき使用人がいたのだ。

 そしてアラン派の使用人は、あの場にいた彼らだけでないだろう。


 その他の使用人や護衛騎士たちが、アランを死んだことにして逃す可能性があるかもしれない。

 だからコードウェル公爵家でアランを殺すことはせず、その身柄を憲兵へ引き渡すことにした。


 〝公爵家当主殺害未遂犯〟という火種を抱えているのを嫌がった憲兵たちは、捕らえた翌朝には母親のシンディ共々連座で死刑を決め、その旨を公爵家に知らせてきた。


 グロリアにも、事件を聞いて飛んできた叔父にもその決定に否はなく、その日の午後にアランとシンディは首をはねられたのだった。


 彼らの遺体は死刑場の裏にある墓地へ葬られる。

 共同の墓石が一つあるだけの、引き取り手がない犯罪者のために作られた墓だ。


 ただ遺体の処理のためだけに埋められ、まさか花など誰にも供えられることはない。


 そんなのはかわいそうだから、そのうち真鍮でできた花冠でも供えてやろう。

 使用人たちが捨てていなければ、まだ公爵家の倉庫のどこかに転がっているはずだ。


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― 新着の感想 ―
悪趣味かも知れないが、コミック版でもアラン親子が破滅する場面を見てスッキリしました。善人悪人問わずに愛されない馬鹿が酷い目に遭うのはスカッとしますね。
母親はともかくアランは実際に行った所業の罪で処刑かあ、ぬるいなあ、と思いましたが、元々何も持たない平民だから社会的に殺すのも限度があるしメインディッシュも待ってるから妥当なのかなと思い直しました。
嫌がらせですね。<そのうち真鍮でできた花冠でも供えてやろう。
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