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第00000011話 夜市とVTuber

 サミットの後、夜市は夜鳴ミコとの偶然の出会いをきっかけに、彼女のVTuberとしての活動に軽い興味を持ち始めた。特に何かを期待しているわけではなく、「せっかく誘われたしな」という気持ちで、彼女のチャンネルにアクセスした。


 画面に映し出されたのは、派手さはないがどこか心地よい、ミコのセンスが感じられるチャンネルだった。シンプルだが、細部にこだわりを感じさせるデザインや色使いが、彼女の個性を表していた。

 ミコの声が、配信を通じて聞こえてきた。その声はよく響き、聞いているだけで心が和むような魅力があった。


 夜市は、ミコが配信で視聴者と交流する様子を興味深く見守った。彼女はコメント一つ一つに真摯に応えており、その姿勢が視聴者との強い絆を築いていることが伺えた。

 何気なく訪れたこのチャンネルが、予想外に彼の心を引きつけていく。


 最近は暇を見つけて彼女のチャンネルの履歴を辿ることが夜市の日課になっていた。

 ミコは最初のうちは慣れない様子で少人数相手にたどたどしく語りかけていたが、配信の回数を重ねると、だんだんと配信者として成長していくのが見て取れた。


 そんな中、ライブ配信が行われると知り、夜市は仕事を速攻で終わらせて帰路に就いた。

 初めてのライブ配信は過去の履歴と内容は変わらないはずなのに、何故かより楽しめている自分がいた。


 ライブ配信の最中、夜市はミコへの感謝の気持ちとして、投げ銭を決めた。

 彼にとってはささいな支援のつもりだったが、ミコはすぐにそれに気づき、配信中に彼の名前を呼んで感謝の言葉を述べた。

 その一瞬の交流が、夜市の心に意外なほど大きな喜びを与えた。


 配信を終えた後、夜市は自分がミコの世界に引き込まれていることに気づいた。

 始めは興味本位で覗いただけだったが、ミコのコミュニティの温かさ、そして彼女の真摯な姿勢に、惹きつけられるものを感じていた。

 サミットでの出会いが、こうして自分の日常に新たな色を加えてくれるとは思ってもみなかった。

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