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処女搾乳  作者: ……くくく、えっ?
四章:夏の終わり

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さァ、飴の時間だ!

「正直、マーケットの値動きは……まるで予想もつかなかったし。


「とはいえ……お爺ちゃんたちが住んでる あの田舎の土地なら、結構な広さの土地に畑と山。あとは……展示販売で役目を終えたモデルハウスなんかだったら、3つ4つは買えるだけの金を手にすることができた。


「でも、これを利確してしまうと税金面で……色々と面倒が発生するから


「エストニアって国にある、ネット銀行のサービスを使って……所有銘柄は全部。


「〝金〟相場と、アメリカドルと連動して値動きする ふたつの銘柄に、随時交換することにしてる。


「なにをするにせよ……当面の実弾は充分なんじゃないか?。


「もし、やりたいことでもあれば遠慮なく言ってくれ。


「あの金を使う権利は勿論、お前にもある訳だし――」



「……ふ~ん」



 澪に聞かれた内容について、過不足無く応えた……つもり。


 ――けれど彼女の反応は。


 俺の口調に得意気なものが含まれていて……それが勘にでも障りでもしたのか。


 それとも余程、虫の居所でも悪い日なのか。


 なんだか普段とは、様子も異なる希薄な反応しか返ってこない。


「お前の機嫌を損ねるようなことでも……俺、言ったか?」


「べぇつぅにぃ? たぁだァ……蔵人は、相変わらずお利口さんでぇ、なんでも できちゃうんだなァと思ってぇ」


 容易に それと分かる澪の不機嫌。


 自分の不始末はなにか? 彼女の不機嫌の理由は一体何か? と考えて、思い当たったそれは――とてもではないけど、口にし難いもの。


「……蔵人……アンタ」


 そんな俺を見上げ、見透かしたみたいに澪が眉根を吊り上げる。


「ちょおぉっと……今、考えてたことを……おねーちゃんに話してみ? ん? ん?」


「い、言えるわけない……い、いや。な……なにも考えて無かった……です」


 不快指数高めな暑さにやられた不機嫌さを隠そうともせず、面倒臭そうに立ち上がった澪が……俺に詰め寄ろうとしていたところで――庭に面したリビングのサッシがコロコロと鳴った。


「澪ちゃ、くーちゃん♪ カレーできたよ♡ 生地も捏ねておいたから、ホットプレートでナンも焼こ♫ ……どうしたの? ふたりとも」


 今まさに一触即発といった……野良猫同士の喧嘩を思わせる ささくれだった空気に、千影が首を傾げる。


「千影ぇ~!? 蔵人が……蔵人が……私に『お前生理だろぉ』って、もんの……凄く! キモいセクハラ言うぅ!!」


 小さな子が母親に泣きつくみたいな口調で、迷惑千万にも ありもしない俺の非を澪が訴えたものの


「くーちゃんは、そんなこと言わないよ……」


「そうだ……言ってない。言ってないぞ!」


 ちっぽけな俺と言う人間を知り尽くす この幼馴染は……惑わされる様子もみせずに断言。


「ちィ……このオシドリ夫婦め」


 澪の小さな悪態を笑うと、千影はダイニングに引き返していく。


 俺たちも家に入ろうと、澪の背中を叩いて促してみれば――



「――ねぇ? 蔵人……この様子だと……疑われる心配も無いみたいだしさ


「今度、千影には内緒で……、


「この物置の中とかさ? いいんじゃない? 狭くて良いから、この辺にスペース作って……


「私と、汗だくSEXしてみない? 邪魔っけな膜、適当に破りたいだけだし


「気にとか、してくれなくてイイからさ


「私が痛がっても……バックから……ガン突きしてくれてもイイんだぞぉ♡ ……ぽしょ、ぽしょぽしょぽしょ」



 耳打ちされた、その……ろくでもない提案の内容に。


「澪ちゃ!!」


 どうやら こちらの一部始終が気になって、聞き耳を立てていたらしい千影が――声を荒げてみせた。



 * * *


 

 アスファルトに熱せられた空気が、通り過ぎていく。


 ここ最近の寝不足を推しての強行軍に くたびれ果た俺は、ベンチで皆の様子をぼんやりと眺めていた。


「諸君! わたしが! 諸君らのリーダー! 蔵人氏より、全権白紙委任状を渡された……結城イオナである! 愛情たっぷりに『イオナたん♡』と呼ぶように!」


「「「「「ムリッ!」」」」」


「なんでだよ! あんたらのいつもの後先考えないノリの良さはどうしちゃったの?! ザラメくんに、おやつスティック蹴っ飛ばされるくらい心配になるわッ!!」


 麦わら帽子にオーバーオールなんて、野暮ったい恰好で――キンキンと声を張り上げるイオナを前で整列する3年たち。


 連中が声を潜めて囁き合う内容が、風に乗って流れて来る。


「……あれが……そう……かよ」


「たぶん……そうなんじゃ……」


 イオナの様子もさることながら、アスファルトを蹴立てる騒音のお陰で、連中の様子も今ひとつ捉えきれない。


 不安を覚えるなと言うのも無理な話。


 仕方もなく、ふらつく身体を起こして――皆の側へと向かうことにした。


 もつれそうになる足で、観客席の階段を降りている途中で――わっとした歓声とブレーキ音が鳴り響く。



 * * *


 

「マジか!? マジで……ぼいんライダーは……千影の(あね)さんだったんか?!」


「ひぅ?!」


「そこッ! 千影ママにセクハラかますとは何事か! それをして赦されるのは、わぁたぁしだぁけぇッ!!」


「う……うおぉ……リッターマシン……これに今から……俺たちも乗るんか」


「……なんかよ……俺たち……ひょっとして……橘くんに期待とかされてて……これ……幹部教育って奴を施されてるんじゃねぇのかな?」


「お、おおぉ……た、たまに……ヤンキー漫画でもあるよな……そんなの」


 千影が乗り付けたマシンを車座に囲んで、あれこれと見回し――

いつもブクマ有難うございます。


ここで主人公が語る暗号通貨。


種銭が、そこそこあったからと言ってもアビトラを

メインに、これだけの利益をあげられるかは疑問です……が。


その辺、お手盛りということでどうか おひとつ。

m(:__)m


と申しますか、昨日ロシアへの制裁の一環として

暗号通貨30社へ取引停止?


そんなお話も出ましたようで。


このお話の中で主人公が金の出所を誤魔化すために

手を出した理由としては、ここ最近の暗号通貨市場

の事情から考えると、少々弱いのかも知れません。


と言いますか、正直困ってます。


実の所、このあとの展開でわりと……ここ最近と

申しますか、これから起こる……かも知れない

ロシアの状況。


予想されるそれに、かなり似た話を色々と

書き溜めてきてたんですね(死)


まさかこんな事になるなんて、1か月前には

思いもしませんでした。


書き直すべきか、展開を変えるべきか

凄く悩んでいたりします。


本当にこれ、どうしましょ。


……え~もし宜しければ、お読み下さった御感想や「いいね」


その他ブックマークや、このあとがきの下の方に

あります☆でのポイント


それらで御評価等戴けますと、それをもとに今後の

参考やモチベーションに変えさせて戴きますので


お手数では御座いますが、何卒宜しく

お願い申し上げます。

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