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処女搾乳  作者: ……くくく、えっ?
一章:処女搾乳

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理解に苦しむ

 あの夜の後、直ぐに担任は学校から姿を消した。


 理由については、暈されたものの――口さがない事情通を気取る生徒に依れば、なんでも教職に就く者にあるまじき行いの様子とやらが、ネットに上がったからなのだとか。


 IPを隠すブラウザを用いて、アップロードされた画像らしく――出所は不明。


 ただ、動画の中の部屋の様子が、教師に宛がわれる社宅の内装と一致する事と、動画の中でのふたりの会話内容から、それぞれの名前が判明した事から、


 職員会議で問い詰められるや否や、直ぐに特定に至ったらしい。


 社宅の方では、所謂「焼き破り」の痕跡も見つかったものの、事態を大事にはしたくない、前時代的な隠ぺい体質蔓延る学校側によって揉み消され、その事は職員一同に緘口令が敷かれたと言う。


 半田の白い煙に目を傷めているとドアの開く音。


「蔵人ぉ~? ガスが切れたライター沢山貰って来たよ。……何に使うのかは知らないけど」


 声の方を振り向いてみれば、先日から付き纏う様になって、とうとう我が家にまで押しかけて来た来栖。


「なにしてんの?」


「……程度の良い、コンデンサを拾ったから……フルオートが利く、ガウスライフルを自作してる。中身には大して苦労はしなかったけど……逆に外側をどうするかが問題かもしれん。できるだけコンパクトにしたいしな。先日の夜、身を以て知ったけど……疲れるから、できるだけ軽くもしたい。材料自体は、それなりにあるから、故障した時の事も考えて予備も作っておきたいところだけれど……どうしたもんだろ。デザインの方には、あんまり自信がない」


「ら、……らいふる?」


 男子禁制、女子たちの間での事とは言え――校内で、あいつの胸の秘密についてを偶然知った、来栖が吹聴してくれた事から、今回の件は端を発していた。


 そして、それは担任の耳に及ぶところとなり


 良くある性の乱れからの妊娠騒動とでも、お考えになられ……肝を冷やされらしい「元担任」から呼び出しを受けた 千影は……説明の機会も与えられないまま叱責。


 学校なんかで妊娠検査薬まで手渡され


 挙句の果てには、噂を聞きつけて湧いて出た――先日の夜のアホ共に、下校途中に絡まれて、その高レアリティーな胸を悪ふざけ全開に鷲掴みされて、制服に染みを作るに至って……


 引っ込み思案かつ、大人しいあいつは。


 そんな出来事の数々にショックを受け――以来、部屋に篭る様になってしまっていた。


「てかさ……蔵人」


「……なんだよ」


「あそこまで……する、必要あったの?」 


 松脂で沁みる目を指で押さえていると、こちらの虫の居処を窺う様にしての――来栖からの御尤もな……至極、御尤もな質問。


「無かっただろうな」


「――、……、――、……え?」


 世間的に考えてみても、信じられない事をやらかして


 しかも その事に特に意味は無いと、言ってのけた俺に――来栖は絶句。


 面白い表情を浮かべる彼女が可笑しくて、笑ってしまいそうになっていると、来栖が憮然として、小さく頬を膨らませてみせていた。


 慌てて……自身の中でも、判然としない


 先日の夜の行動に及んだ感情についてを、手探りして――解らしきを導き出そうと頭を悩ませる。




「……う~ん


「結局のところは、俺以外の奴が、千影の胸に触れたのが……頭にきた


「って、所になるの……かなぁ? 


「後は……視界が真っ赤に染まって……気が付いたら、うん


「……まぁ、アレだ――


「多分、10年もして思い返せば……若気の至りって、一言で


「片付く事なんじゃ……ないの……かなぁ


「なんせ俺はホラ? まだ13才だし。リアルで中学二年な訳だし」




 総括らしきを口にする俺を――信じられないものを見る目で、茫然と眺める来栖。


「く、蔵人……ヤバい……あんた超ヤバいよ。マジでヤバい」


 何故か言葉とは裏腹に その表情に――賛辞の色が浮かぶ様に感じるのは……俺がオカシイからなのか。


 非難とも称賛とも取れる、そんな……なんとも知れない物言いで


 先日、切った二の腕が痛むのか、傷を押さえて来栖が顔を赤くしていた。


「それより、言えた義理じゃないけど……大丈夫か? 怪我して日も経ってないんだし……熱でもあるんじゃないか?」


 入り口に立つ彼女に近づいて、額に手をやろうとした――ところだった。


 飛び込んで来るみたいにして、身体を預けてくる来栖を


 倒れた――のだと思った。


 首にまわされた、女子の細い腕。


 遅れて、ふわりと漂ってきたクロエのボディ・ローションが香る肌。


 少し色の抜けた明るい色の長い髪が、こちらに向かって……たなびいた後で


 ラメの入ったリップに艶めく、唇で口を塞がれて


 ――俺は初めてを奪われていた。


 それ自体は……なにであるのかは、理解できないほど頭は悪くも無い。


 けれども、来栖の理解できない その行為と思考。


 こちらを向いて嬉しそうに微笑む その表情に


「……澪って呼んでよ」


(何故……そうなる)


 俺は酷く、困惑させられていた。

……はい。


このお話は、先日なろうのR-18タイトルで

行われました。


【春短編2021】にノクターンから投稿しました拙作。

【処女搾乳】を改題して加筆修正したものとなっています。


元々、その時点におけるエロ成分は押さえていたために

レーティング変更に伴う修正箇所は存在していません。


このお話を書いている途中で、続きを書き

たくなったと言う事もありまして


お引越しと相成りました。


もし宜しければ、お手数では御座いますが


ブクマ、評価等戴けますと

有難く存じます。

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