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処女搾乳  作者: ……くくく、えっ?
三章:モラトリアム

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ひにょー!

 よほど 今日の夕食がお気に召したのか――この会食で(かも)された空気に、千影も上機嫌な御様子。


「……そうだな。今日は髪も可愛く切って貰えたし良かったな」


 そして何気なく俺が口にした、幼馴染に対しての一言に――何故か、水を打ったかの様な空気に。


「……く、くーちゃん」


 先程までとは異なる――気恥ずかしそうな空気を湛え、


 たった今、皆で賞味した……蒸した蟹みたいに顔を赤く染める千影。


 妙な空気を入れ替えるみたいに澪が、柊先輩に話を振った。


「そう言えば! ……えぇっと? 話は蔵人と紬の方からある程度は……聞いてはいるんだけど……先輩って、どーいう馴れ初めで蔵人と?」


「……あーそれ、興味あるぅ……蔵人が、わたしたちの知らないところで、黒髪清楚系美少女のツムギーに唾付けたり……周りに女子囲い込むのは、今に始まった事じゃないけどぉ……食後の猥談に是非、聞きたいでぷぅ」


「おまえらの中で俺は……一体、どう言う風に思われているのか、じっくり話し合わんと……いかんようだな」


「つ、唾……か、囲い……込む――あ?! え!? 美少女とか! ないです! 無いですから!?」


「どうです? 澪さん……これが『清楚』って奴な訳ですよ……絶滅危惧種の」


「……見ちゃダメだってイオナ……私たちみたいなヨゴレとは、住む世界も種族も違うんだから……お目々眩しい眩しいで――潰れちゃうよ?」


「千影ママは! わたしたちみたいな……ヨゴレじゃないもん!」


「うんうん、私 イオナちゃのママじゃないよ?」


「ママだもん! ママじゃなかったら、どーしてわたしに おっぱい飲ませてくれたの!」


「それはイオナちゃが、無理矢理してきたからでしょ!」


「……お、おまえら……まさかとは思うけどレズとかって言う奴じゃねぇよな……結構……今、あたしドン引きしてんだけどよ……マジかよ? ……(蔵人です)……おまえらやっぱ……なんか……スゲぇな……色んな意味で。……あ、ちなみに一応言っとくと――わ、ワリぃんだけど、あたしは そっちの()は無ぇからよ。その辺り宜しく頼むな?」


 腹も膨れて、まったりとしだして……退屈を始めたのか――


 聞き捨てならない皆の言葉のオンパレードに……気色ばむ俺の傍ら


 ――イオナと澪の言葉に、あたふたと泡を食ってみせていた一ノ瀬さんが


 脳の処理が追い付かなくなってしまったのか、顔を俯かせて――デッドロックしたコンピュータみたいに固まってしまっていた。


「んー? 橘との馴れ初めぇ? そんなん聞きたいんか?」


 イオナからの質問に――先輩が間を開けて、暢気な声。


 俺たちにとって、完全に未知の聞茶(もんちゃ)とか言う作法に則って、茶器をテーブルに置きながら、先輩が――つまらなそうに。


「んーなんかよぉ? 『カぁマキリ女ァ!』とかって……喧嘩売られてさぁ? こっちも……まぁ、かちん! と来てよ?」


「「……うぅわ、蔵人……最っ低」」


「そんなもんで、おっし! いっちょ(しめ)てやるかッ! って突っかかったら……バリッ! って電気で気絶させられて……放置されてたんだけどよ? ――何日かしてから、屋上に呼び出されてな? ひにょーき(ちょく)で触られた『迷惑料込みで……身体で払って貰うぜぇ?』みたいな感じで」


「「「ひ! ひにょーきッ!!!」」」


「く! くーちゃんッ!」


「……橘くん、わ、私は……信じてる……信じてるから。大丈夫……大丈夫」


 あまりに悪意満点に――誤解を招きすぎる、先輩の悪ふざけ全開の物言いに


 ……誰か、俺を殺してくれと、一瞬……虚ろな目をしてみたものの、女子たちからの追及の矛先はその程度では躱しきれそうには無かった。


「パイセン! パイセン! パイセン! ひ、ひ、ひにょーきって! ど、ど、ど……どんな感じで! どんな感じで蔵人に?! 触られたん!? 教えて! 律っちゃん! おーしーえーてーッ! 頼んます! いや、マジで頼んます!」


「おぉ? イオナつったか? さっきまでとは違って……えらくグイグイくるじゃねぇの? ……律っちゃん……悪かねぇな。んー……でも……どんな……って聞かれてもなぁ。屋上の階段んトコに……橘に呼び出されてさぁ? 半裸に剥かれたところで、こう……パンツの中に? ズバッ! っと、強引に手ぇ突っ込まれて……グバッ! ガッ! ってな感じか? いやぁ~、あん時の……血走った橘の目ぇ……ヤバかったわぁ。まさに飢えたケダモノって感じでよ? 『食指は動かねえが……イイぜ。もよもよ もよもよと……もよおしちまったから、テメぇは今日からを便所代わりだ。毎日、朝から晩まで犯しまっくってやるゼぇ』とか……キメぇこと言ってきてよぉ」


「っほおぉぉ……なんつう鬼畜系薄い本の手垢に塗れたテンプレ展開! わたしたちが知らない所で!? 千影ママの学校を舞台に――そ、そんな事がっ!」


「……く、蔵人……あ、あんた……もう、この お店継がせて貰っちゃいな? 時々は私たちも食べに来させて貰うしさ? ……な、なんか色々もう……おめでとう。衝撃過ぎて言葉も出てこんわ。柊先輩に一生かけてお詫びするんだよ? そんで地面に額をゴシゴシ擦りつけて……コンクリートだろうが、アスファルトだろうが、それで耕せるくらい頑張って……温かなご家庭築いちゃってさ? ご家族の皆様をもれなく、お腹一杯食べさせてあげられるくらいの立派な家庭菜園を築きあげちゃいなよ。ね?」

いつもブクマ有難うございます。


隣県の特級点心師が居た3000円も

出せば お腹一杯食べられた お店。


無くなってるとか……。


あのとんでもない速度で点心を包む

お手並みをみるのが好きでした。


もし宜しければ お読み下さった御感想や


その他にもブックマークや、このあとがきの

下の方にあります☆でのポイントに代えて、


御評価戴けますと、それを元に今後の参考や

モチベーションに変えさせて戴きますので、


お手数では御座いますが、何卒宜しく

お願い申し上げます。

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