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処女搾乳  作者: ……くくく、えっ?
一章:処女搾乳
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ぼいん&蔵人 【Picture】

挿絵(By みてみん)


 春眠暁を覚えず。


 睡眠不足で眩む頭をアラームが、叩き起こす。


 目を擦って時刻を見れば6:12。


 少し寝坊してしまったらしい。


 大急ぎで身支度を整えると、朝食もすっぽ抜かして家を飛び出した。


 今日は、クラス替えの日。


 なにかと、こまごまと用事が立て込む節目の日。


 悠長にしている時間はあまりない。


 幼馴染のあいつが……俺の手助けを必要としている。



 * * *



 もはや、実家の離れと言った感じの気安ささえある、隣の家に合鍵で上がり込むと、


 幼馴染がベッドに掛けて俯き加減に俺を待っていた。


「……ごめんね。こんな日まで」


 少し色が付いた程度のリップ・クリームすらも、つけることを躊躇う、化粧っけ皆無の顔を申し訳無さげに曇らせて。


 詫び事は良いからと――いつもの小道具を出す様に伝えると


 溜息をついて、それを俺に手渡して


 千影はブラウスのボタンを、もたもたと外し始めた。


 途端に飛び出す今や見慣れた巨乳。


 女物の下着メーカー事情なんてものは、中学2年になったばかりの俺に、知る由もないものの――


 メーカーも持て余す、規格外のKカップ。


 アルファベットの歌をもじって作られ一時期ネットで流行ったとか聞く、おっぱいの歌。


 直接それを聞く機会は……ついぞ無かったけれど。


 きっと延々、出番が廻って来るのは後回しにされるであろう……ふざけたサイズ。


 短く括ったおさげを垂らして背中に廻した手で、


 海外のハイブランドの商品リストの中から、漸く見つけたというブラのホックを外すと


 彼女は大ぶりな乳暈と、野イチゴの様な先端を――いつもの様に、俺にさらけ出した。



 * * *



 受け取った物を手早く、左右の先端に取り付けて電源を入れる。


「……ん」


 毎朝恒例となったルーチン・ワークにも関わらず、漏れる声。


 小学校2年生の頃にはDカップ、6年生の頃にはGカップ。


 それから順調にカップ数を増やしに増やして――男子から揶揄われる様になった頃には、思春期 真っ盛りとなったコイツは


 思い詰めて……胸にサラシを巻くなんて、真似をしたこともあったものだけれど。


 ある日、突然受けたカミングアウトは……そんな程度のものでは、どうしようもない内容だった。


「おっぱいが……出る様になっちゃった……」


 最初は下らない冗談かと思って、笑って済ませた。


 けれども家に帰って、よくよく考えてみれば――


 頼んでもいないのに繰り返される ネットを埋め尽くす成人漫画の広告みたいな出来事が、アイツの身に起こったのだろうかと……悶々とする羽目になり。


 翌日改めて、意を決して訊ねてみれば


「だから……おっぱいから、ミルクが……出るようになっちゃったの」


 悲壮感たっぷりに、千影は声を震わせて目を伏せたのだった。



 * * *



 一時間近くをかけて


 カートリッジ一杯に絞った幼馴染のミルクをジプロックに流し容れ、いつもの様に冷凍庫に放り込むと――改めて身支度を整え終えた彼女が、2階から降りてきた。


「……いつも、ごめんね」


 これまでに何度も耳にした、詫びの言葉に――少しだけ


 少しだけ エスプリの響きを利かせて


「いい加減、自分でできるようになってくれよな」


 そんな風に返して ふたりで家を出た。


 時刻は、7:32。


 なんとか、遅刻せずに済むかと言った時刻。


 学校に向かうバスの中で、前後に分かれて席に着くと――


 車窓に流れる、見飽きた景色を眺めながら、この毎日の日課となってしまった事についてを考えていた。



 * * *



 仕方も無しに……他に相談できるアテも思い付かなかった事もあって


 渋る彼女を必死に言い聞かせ


 滅多に家に帰って来る事のない、広告代理店勤めだとか言う、おばさんに打ち明けてみれば――


「マジで?! なに、ちょ……そっかぁ。とうとう……私も……おばあちゃんかぁ。相手は、あんたなんでしょ? 言う事無し! 心配せずに産みなさい! 心配するほどの事じゃないから。ぽんっ! って、出てくるから。ぽんって!」


 当事者感、皆無な……投げやりな頼もしさも満点に――なんだか、もんの凄い勘違いをしておられる気配を……ひしひしと漂わせる おばさん。


 ふたり顔を見合わせた後で――息も切れる程に必死になって……否定の言葉を並べ立ててから


 千影に、その手の覚えが無い事。


 妊娠した訳でも無いのに突然、母乳が滲み出す様になり


 毎日のブラはおろか、制服までも濡らす程で、難儀していることを打ち明けると、から喜びに声を上げた おばさんは。


「……なんだ。星山家にニュー・フェイス登場かと思って、大喜びして損しちゃった。フェイク・ニュースじゃない」


 ――突然、素面に返って。


「おばさん、お仕事放り出して来たから会社に戻るわね? おっぱいの事は……まぁ適当に考えてみる……から?」


 甚だ心許ない台詞と――


「あ、お金渡しておくから、ふたりで お寿司でも取って食べなさい? ……後ね。ぬか喜びしてバカみたから、ついでに ふたりで間違いでも犯して、あんたはウチの千影を激しめに犯しちゃいなさい。この子が絶対、他所にお嫁に行けない様に。ゴムとか色気の無いもの要らないから……イイわね? ……犯れ、ヤってしまえ」


 この人は……本当にコイツの実の母親なのかと、疑問符しか湧かない言葉を残して、おばさんはタクシーで会社へと戻って行った。

イクスクラメーション・マーク等の

使い方につきましては。


!?→⁉


申し訳ありませんが、こうすべきところ

では、ありますが


スマホで目にした際に、文字が小さく成り

過ぎますので内容証明郵便さながらの形を

とっております。


悪しからず、ご了承下さい。


もし宜しければ お読み下さった御感想等を

戴けましたら、大変有難く存じます。


その他にもブックマークや、このあとがきの

下の方にあります☆でのポイントに代えて、


御評価戴いても それを元に参考にさせて

貰いますので、何卒宜しく


お願い申し上げます。

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