序章
初めて投稿します。
最近妄想している世界観を、拙い文章ですが話にしてみました。
お目汚しかと思いますが、最後まで書き切るつもりなので、大目に見てください。
よろしくおねがいします。
2000年危機。
国際魔術テロ組織、オブシディアンによって引き起こされた全世界同時テロを指す言葉だ。
『黒曜石会』を名乗る彼らは、既存の文明社会を完膚なきまでに破壊し、世界の再創造を画策。有史以来最大規模の魔術を行使したテロ攻撃を全世界に対して敢行した。
各国主要都市上空に出現した、直径10kmの黒曜石製の円環。
円環の内側の空間は歪み、そして空に亀裂が走った。
粉々に砕け散った空間の奥は夕焼けに染まった空のように赤かった。
異界の門。
オブシディアンが作り出した別世界に通じる巨大な門からは、それまで空想や幻想、都市伝説として語られてきた存在や、人類に類する人型種族、――――そして、地球外の魔法概念が流入してきた。
世界は、否応無く変革を迫られたのだった。
――これは、魔術が現代まで存在し続けた世界の物語。
――そして、ある少年の物語の始まりでもある。
タイトルの「呪い鴉」は「まじないからす」と読みます。
あと、あらすじにある「鴉宮機関」は「あみやきかん」と読みます。
今後頻出するので、読み方を覚えておくといいかもしれませんね…(お節介)