表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
<R15>15歳未満の方は移動してください。

歯医者

作者: イケサキ

これも短編集に入っていた


とある、歯医者さんに、私は通っていた。

その歯医者さんは腕が良くて、私以外にも人が来ていた。

むろん、予約は一週間先であり、三日以内はまずない。

それほど腕が良くて、すぐに終わってしまう。

麻酔も、痛みは小さくあるも、震えない手からは私を安心させる。

歯医者とは、昔から怖かったが、実際、行ってしまえば何の事もない。

待ち時間に聞こえる音は怖いが、いざ自分がやられる時にはもう何の気にならない。

15分程度で、終わり、私は帰る。


そして数ヶ月後、虫歯ができてしまった。

あぁ痛い…奥歯の方であるから、噛むと共に痛みがやってくるのはとてもきつい。

私は悶え苦しむ。

あの時、予約して行けばよかったと今でも私は後悔している。

痛いには痛いが、仕事がとても忙しい私は、歯医者に行ける時間なんて、なかった。

家に帰る頃には、もうヘトヘトでシャワーを浴びずベッドかソファに倒れてしまう。

酷い時は、玄関に寝ていた時もあった。

歯医者に行かなかったせいか、虫歯が進行してしまい、ついには神経まで侵された。

激痛が、酷い、痛い、大人であるのに、泣いてしまった。

涙を流しながら、私は奥歯をぐらぐらとさせながら取ろうとしていた。

次の日、私は虫歯の事を話し、なんとか二時間ほど休みを貰った。

この会社は、ここまで進行しなければ休みをろくにもらえないほど、きつい会社なのだ。

あの歯医者は予約してない為に、私は、色々な歯医者を探したが、どこも混んでおり、ようやく見つける頃には、一時間経っていた。

私は急いで中に入り、虫歯のを事を言うと、すぐに取り掛かろうと言われ、案内された椅子に座った。

その歯医者はとても古いのか、私以外誰もおらず、女も少し老けて美人ではない。

不安で一杯な私は、安心できずにいたが、この言葉で少しは安心した。

「大丈夫。…あぁでもね、こりゃ全身麻酔する必要がある」と医師は言った。

私は全身麻酔という言葉で安心した。

何故なら、痛みが無いと、治療時間は眠っていられるから、私は安堵した。

早速、私は麻酔ガスを入れられて眠ってしまった。

何時間経っただろうか?私は眼を覚めると白くて所々カビがあるカーテンに囲まれていた。

服も背広ではなく、患者衣を着せられていた。

カシャとカーテンが退かされて、医師がむっつりとした表情で入ってきては、

「安心しなさい。無事、神経を取り除いたよ」と言って、私は非常に安心したと同時に、口の中に何か、とてつもない違和感に襲われた。

なんだ、この柔らかい…歯なのか?

私は言葉を喋ることができずに、酷い頭痛に襲われた。

痛い、何か、歯を噛みしめると、グニュっとした不快な感触に襲われた。

「か…かみ」

鏡が欲しい。医師はむっつりとした表情のまま、両手を後ろに組んでいるのに、私は恐怖心を抱いた

横の台に鏡を見つけた私は、早く見たいと手に取り、鏡を見て、口を大きく開けた。

下と上の歯が全て無くなっている。そしてその抜かれた穴全てに、ウヨウヨとうごめく緑色の芋虫がいた。

蜂の子のように、頭を動かしては逃げようとしている。

私はパニックになり、芋虫を指で摘み、取ろうとするも、穴の奥に縮んでは、取れずに、前の方だけでもと、なんとか摘んでは離そうとするも、頭の部分だけが取れて、後ろ部分は穴の奥に縫われていては、くっついていたのだった。


もう少し…私に表現と描写力があったら…

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ