神と人間
あれは楽だ
異世界ならではのコンビが見れる異世界漫才グランプリィィイ!
本日のゲストは人間と神の異色のコンビ?
イッツショータィームーーー!
テッテッーン♪テッテッーン♪テッテッーン♪
「どーも!人間です」
想像主たる神の私が産み落とした大地からはいくつもの生命が生まれた。
遊ぶために作った水池は海と呼ばれ多くの生命を芽吹かせ
眺めるために作った青は空と呼ばれ多くの生命の憧れとなり、
休むために作った森は生物が生きるための物を産み出した。
私が作り出した遊び場には多くの物が勝手気ままに生命を育んでいる。
時間の感覚は鈍くなり正確かは計りかねるが先に話した人間と言う種族は増えすぎると害になる虫ではあるが、見ている分には面白い
そんな人間の言葉に耳を傾けるのも一興だ。
「私人間なんですけどね、ちょっと特殊能力ありまして地の文が読めるんですよ!なのでなんか神っぽいのに突っ込み入れたりしてます!」
私の声が聞こえているなど矮小な愛玩具の人間にはあり得ないのだ。この人間の力量計ってみるのも一興かも知れぬ
「おお!なんか試されてる気がしてますね!」
男の風貌は私の心に冬の寂しさを感じさせる風を吹かせる。
人の容姿は神の悪戯だと人は言うようだが、この男に関しては本当に悪戯だろう。
醜く肥えた体は、年が移り変わる時に私達に奉納される幾重にも積み重ねられた餅のように下に広がり、
肌は死んだ大地のような色をしていた。目は長く生きた貝のように開いているかも判断が付かなく、
鼻は怠惰に身を預け、昼間から寝ている肥えた成人の意識よりも低い
口は私が作った砂漠よりも渇き、眉は人と人の愛よりも固く二つが繋がっていた
この男に春が来たことはないだろう寂しい冬の風は強まりまるで吹雪のようだ
「私は神の存在を信じてないので!自分はイケメンですから」
現実とは厳しいものである。
厳しい現実なのか優しい周囲なのか彼は己の醜悪を知らず知らずに生きたのだ
しかし気がついて無いのであれば無理矢理教えるのも野暮
趣向を変えて私の言葉で誘導し操るもの一興か
望んだ通りに動けよ人間は、できたならば認めてやる
地に住み、地の色をした星のような丸みを帯びた物は、多くの物の飢えをしのぎ救った。その名誉ある物を称え水で体を流してやり、服を抜かし大きな真珠ほどの形へと変える
「うわ!ややこしい神ってこんな表現するんですか!?
たぶんジャガイモ洗って、剥いて、一口サイズにってことかな?」
そして土に住まうのにも関わらず、太陽のような赤さを得た強き物を水で流し秋の訪れと別れを感じさせる葉の形に揃えられた
「えっ?ニンジンをイチョウ切りかな?」
醜悪で臭いも酷いと思われたそれの服を一つ脱がれせば現れたのは絹のような肌。
それを切り続けると悲しきはずもないのに涙が流れ続けた。
「玉ねぎ切りましたー!醜悪って言われるとドキッとするな」
太く強く固く長い棒は少し黒く生命の強さを感じさせる根を丁寧に洗い皮を剥く
「ち◯こですか?」
えっ、ちがっ、違うもん!汚い!なんでそんな変なことゆうの!
ちゃんとやって!汚いの嫌い!
「なんか急に本性が見えた気がする。絶対かわいい女の子じゃん」
そっそれを細かく嫌いなガラス細工のような大きさに切り揃える
「うわっ、痛ったっ!僕まだ使ってないので切りたくないんですけど!?」
違うもん!ゴボウきって!好きなの!
「好きなの!ってもう一回いってもらえませんか?」
なんで?好きなの!
「おほっ結婚しましょう!」
愚かな人間は身の程を知らず破滅に進んでいった。
己の価値を知りできる事をするのも美徳である
高すぎるものを求めすぎ足元が見えていない者はいずれ朽ちる
「持ち直した神にひどく断られた」
そして自然に愛され真っ直ぐに伸びた棒は傘の所で色を変え天に向かってたっている。
千度も切るかのように薄く並べられるそれは芸術のよう
「またち◯こですか?千切りはさすがに」
だから!違うもん!キノコだよ!下品なの嫌いなんだよ!サラダ油で炒めて水で煮込むの!
「神萌え」
煮る度にでるあくはこの醜悪な人間のように汚く腐くキモい死ね!丁寧に取り除く!
「女の子に罵られてると思うと興奮してきた!あとはカレー粉入れて完成ですね」
そうだけどなんで最後までやらせてくれないのよ
「ねぇ神様最後までヤらせてってもう一回言ってくださいよ」
死ね!
「神様の言う通り出来たんだから認めてくださいよ付き合ってくださいよ」
死ね!帰る!
「あぁ帰っちゃったどうもありがとうございました」
下ネタは楽だ