第三章 自分という存在(6)
眩しい……。
太陽の光が瞼越しに眩しいのが分かる。ゆっくりと目を開けると雲一つ無い綺麗な青空と元気に輝く太陽があった。草むらのベッドのおかげで冷えていた身体も暖かさを取り戻していた。
どれだけの時間横になっていたのだろう。
大きく深呼吸をしながら屈伸をして、身体の調子を調べた。
うん、大丈夫そうね。
〝意識の私〟にシャドーとの出来事を話そう。民家に戻ろうとしたが、どの方角から歩いてきたのか判断できなかった。〝シャドー領域〟への障壁に向かう時は確か風が吹いている方向に向かって歩いてきたが、今私がいる〝シャドー領域〟への障壁の近くでは風が止んでいる。
どうなっているの……。
〝意識の私〟は民家の周りの障壁みたいなもので外に出られないし、私が行かないといけない。
手掛かりを失って考えた末、自分の直感のまま進む事にした。
私も〝意識の私〟の位置が分かれば良いのに……。
脚に纏わりつくぐらいの草を掻き分けて進んでいく。
それにしてもこんなに草が生えていたかな?
良く見ると見渡す限り深緑色の草原が続いている。
この〝意識領域〟に来た時は草が燃えてできた黒い灰の積もった光景が広がっていたはずなのに。
民家が見えてくるのを祈りつつ、先を見渡しながら歩いていると、ふと黒い小さな影が草原を通り過ぎていった。
空を見上げると、何かが空を飛んでいるのが目に入った。
ん? 何だろう?
動きが速くて目で追うのがやっとだったが、目を凝らして良く見てみた。
鳥だ。小さい黄色い鳥だ。
前にどこかの橋の上にいたあの黄色いインコかな……。
飛んでいくのをじっと眺めていると、突然空中を飛んでいたインコの姿を見失った。
あれっ? どこに行ったのだろう。消えた? 目の錯覚だったのかな。
別の所を飛んでいないか、もう一度周囲を広く見渡してみたがどこにもインコの姿は見つからなかった。
本当に不思議な事が起こる世界ね。私の精神世界だけど。
歩けど歩けど民家は全然見えてこない。
こっちの方向だと思ったのだけどなぁ……。
方向音痴ではないが同じ風景がどこまでも続いていると自分の位置さえ分からなくなってきた。迷わないようにできるだけ真っ直ぐに進んでいった。
ちょうどインコが消えた辺りに近づいた瞬間、目の前にフラッシュが起こった。それはいつも精神領域の境界で起こる障壁のフラッシュよりも強く長かった。
ううっ……。
貧血の立ちくらみのように目の前が真っ白で何も見えない。しゃがみ込んで目をパチパチさせていると徐々に視界が回復してきた。
今のは障壁だったの……?
驚く事に周りは先程の草原ではなく、い草の香る三十畳ほどの広い和室にいた。そして、五メートルほど先に二人の女性がいる。一人は私に似ているショートカットの女性が立っていて、もう一人は私とは容姿が全然違う別人の女性が座っていた。その女性の細い手先には黄色いインコが羽根を休めにとまっている。
三人とも時が止まったかのように驚いた表情のまま暫く時を止めていた。
最初に動いたのは私だった。
「何が起こったの? でも、なんで?」
突然の和室の空間にキョロキョロしていると、立っていたショートカットの女性が話し掛けてきた。
「貴方は〝本体の自分〟ね。偶然とはいえ、ここを見つけるなんてさすがだわ。やはり導かれているのかもね」
「貴方は〝無意識の私〟! こんな所にいたのね。やっと見つける事ができたわ」
私は恐る恐る二人に近づいていった。
それにしてももう一人の女性は誰だろう……。
でも、それは後で聞くとして先に〝無意識の私〟に聞いておきたい事があった。
「ねえ、貴方に聞きたい事があって、貴方を探していたの。私、気がついたらこの精神世界にいたのだけど、現実世界に戻るにはどうすればいいの? 戻る方法は〝無意識の私〟が知っていると聞いたのだけど」
「現実世界への戻る方法? それは私も分からない。今までそんな事をした者もいないし、それが可能かどうかも分からない」
〝無意識の私〟は横に首を振ってそう言った。
私は唯一の希望が砕けてしまった事に目の前が真っ暗になってうな垂れた。このままこの世界から一生出られないのかな……。どうしよう……。
「どうして精神世界に来ていたのかも謎だな。ん? 貴方、首に怪我しているじゃないか」
〝無意識の私〟はうな垂れている私に駆け寄ってきた。
「まさかシャドーに?」
シャドーに首を掴まれた時に爪が刺さってできた傷だ。今は血が止まり、その部分がかさぶたになっているようだ。自分では首にできた傷は見えないので実際にはどんな傷になっているかも分からなかった。私はまだショックでクラクラする頭をゆっくりと上げて、うんうんと頷いた。
〝無意識の私〟は驚いた表情で私に再び問い掛けてきた。
「じゃあ、貴方がシャドーを治めてくれたのか?」
「えっ? 治めるって?」
「怒り狂っていたシャドーを納得させて追い払ったって事よ」
「追い払った訳ではないけど、怒っていたシャドーはどこかに行ってしまったわ。それからどうなったのか分からない。それに治めるなんて無理だって〝意識の私〟は言っていたけど」
「それがついさっきから治まってきているのよ。〝無意識領域〟も元の姿に戻りつつあるわ」
私は〝無意識の私〟と目を合わせた。
そういえば、さっき橋の上での嵐が止んでいた。それに〝無意識領域〟が焼け野原から草原に、曇り空から秋晴れに変わっていた。シャドーが去ってから何かしらの変化が周りに起きていた事が頭の中で繋がった。
「本当に私がシャドーを治めたの?」
「確かにシャドーとまともに対峙できるのは貴方ぐらいだから」
「でも、私はシャドーに首を締められただけで、シャドーには何もしていないわ。口論で逆に怒らせてしまったし」
「そうなの? どうして治まったのだろう。てっきり思いっきり殴ってやって反省したのかと思ったけど」
すると、傍観していたもう一人の女性が静かに口を開いた。
「シャドーは自分の中にある悪となる存在。人を殺そうとする残虐的な部分や、嫌な事から逃げたいと考える怠惰的な部分といった、人として道理に反した観念を持っています。それは現実世界では当然、不道徳であり、不誠実とされます。そんなシャドーでも精神世界では存在を認めてあげなければいけません。シャドーが存在するからこそ現実世界で悪とされる行動は行わないように抑制されているのです」
あんな酷いシャドーでも私には必要な存在なのね。でもあの時、私はシャドーに何を言ったのかまったく覚えていない。シャドーの鋭く光る目を思すと背筋が寒くなった。
私はシャドーを認めた事になるのかな……。
シャドーが去る前に一瞬、シャドーの頬を伝わって落ちた水滴を思い出した。
目の前の女性は黄色いインコの頭をゆっくりと撫でながら話した。
「申し遅れました。私は〝ノノ〟と言います。私も〝無意識の私〟として貴方の精神世界に居ます」
ノノと名乗った女性はとても美しく気品があり、どこかの国のお嬢様のような顔立ちをしていた。年齢も見た目は私と同じぐらいで二十代前半という所だろう。
「えっ? でも、私の〝無意識の私〟は二人いるの?」
私は二人の〝無意識の私〟を交互に視線を送った。
沈黙を破るかのようにノノが話をし始めた。
「そうです。〝無意識の私〟には、貴方の精神人格である〝個人的無意識〟と、今まで生物の連鎖として永く受け継がれてきた精神人格である〝普遍的無意識〟がいます」
「〝個人的無意識〟と〝普遍的無意識〟がいるの……。全然知らなかった」
「本来はそれが普通です。〝本体の自分〟は無意識領域のさらに奥にいる私の存在までは知る事はありません。私の存在を知っているのは〝個人的無意識〟のみです。〝ペルソナ〟も〝意識の私〟も〝シャドー〟も知る事はありません」
「どうして? どうして〝個人的無意識〟以外は知らないままなの? 他の精神人格に会う事はないの?」
「貴方の〝無意識領域〟の精神人格はあくまで〝個人的無意識〟が舞台に立つものです。〝普遍的無意識〟はこの部屋のように障壁によって存在が常に隠れていて干渉する事はありません」
「じゃあ、〝個人的無意識〟は何故ここにいるの?」
私は次々と湧いてくる疑問にいつの間にか質問攻めをしてしまっていた。
ノノは微笑みながらこう言った。
「それを答える前に今回、この精神世界で起こった事を話しましょうか。そうする事で分かりやすくなるわ」
「それも知りたかった事なの、教えてお願い」
私が見てきた精神世界で起こった事を思い出してノノの話を聞いた。
「まず現実世界で貴方は毎日いつも以上にストレスが溜まっている状況が続いていた。それは上司や先輩、理不尽なこの世の中に対して深い嫌悪の環境の中で仕事をしなければいけなかった事が大きな原因の一つだった」
「そうね、毎日嫌な思いをして仕事をしていたわ」
私は現実世界での日々を思い返すと、ノノが言った通りだったので深く頷いた。
「その積み重なるストレスは解消される事なく抱えていなければいけなかった。それは現実世界との繋がりが比較的近い〝ペルソナ〟や〝意識の私〟に最も影響が大きかった」
「ペルソナも〝意識の私〟も辛かったのね……」
「そして結果的に〝意識の私〟は心の負荷が多すぎて疲れ果ててしまった。〝ペルソナ〟もその大きすぎるストレスを消化する事ができず、ついに許容範囲を超えてしまい、ストレスを〝無意識の私〟と〝シャドー〟に投げてしまった。その結果、〝シャドー〟が激怒して、〝意識の私〟でさえもコントロールできないほどに暴走した」
「確かに最近ストレスは溜まっていたわ。それで旅行に出掛けたようなものだし」
私は日頃から自分に溜まっていたストレスが〝シャドー〟に向かっていたなんて思ってもみなかった。
「その後、〝シャドー〟は〝ペルソナ〟を怒りの矛先を向け、〝ペルソナ領域〟へ突撃しようとしたが、〝無意識領域〟と〝意識領域〟の障壁を越える事ができなかった。何度も何度も障壁へぶち当たったがそれでも無理だった。それだけ〝意識領域〟と〝無意識領域〟の拒絶障壁はとても強固だったの。〝無意識領域〟や〝シャドー領域〟といった〝深層領域〟から〝ペルソナ領域〟や〝意識領域〟といった〝表層領域〟にシャドーを出てしまうとこの精神世界は崩壊するわ」
「精神が崩壊するなんて……」
「そうならない事を祈るだけだった。精神世界が〝シャドー〟の暴走に堪えるだけの精神力がある事を。障壁を越えられず怒りが治まらない〝シャドー〟は〝無意識領域〟で暴れだした。闇の獣と化した〝シャドー〟は草原を焼き払い、あらゆるものを破壊した」
「酷い……」
「〝無意識の私〟はその巻き添えをくらわないように、この〝普遍的無意識〟の空間へ避難させたの。ここは外からは見えず、破壊の影響を受ける心配も無いから。もちろん拒絶障壁で〝シャドー〟も入ることはできないわ」
「それで〝無意識の私〟はここにいたのね」
点と点が線で繋がり、ようやく納得する事ができた。
ノノはゆっくりと頷き、一呼吸おいて話を続けた。
「でも、〝無意識の私〟が暫くここにいた事で、〝意識の私〟を支える力が極端に弱まってしまって、〝意識の私〟は気を失って倒れてしまったの。〝シャドー〟は〝意識領域〟に行く事ができなかったけれども万が一、障壁を越える事があれば〝ペルソナ〟と〝意識の私〟は成す術も無く狙われてしまうわ。それだけは絶対に避けないといけない。だから、〝シャドー〟の動きが弱まった時を見計らって〝無意識の私〟に〝意識の私〟を〝無意識領域〟に運んでこさせたの。そして小さな民家の中に寝かせて周りに特殊な障壁を張った。これで狙われる事はなくなったわ」
「なるほどね、それで民家の周りに障壁ができていたのね。何故こんな所に障壁があるの、と思っていたわ」
「精神世界がこんな非常事態でも、それを知らず現実世界で貴方は働いていた。とりあえずの応急処置ができた状態でね」
「こんな大変な事になっていたなんて全然気がつかなかったわ」
「でも、各々の精神人格が本来の精神領域におらず、精神世界がこんなに荒れた状態が続いていた訳だから、現実世界でも〝本体の自分〟に何かしら影響があったはず。最近、ノイズが聴こえたり、忘れっぽい事が多かったりしなかった?」
「そういえば、ここ最近、耳鳴りのようなノイズが酷かった。それに何かと忘れちゃうからメモに書いていたりICレコーダに録音したりしていたわ」
「それは現実世界の知覚や記憶を司っている〝意識の私〟が倒れて〝意識領域〟にいなかったのが原因で起こったのよ」
「なるほどね。そういう事だったの」
「貴方が旅行に出掛けて良かったわ。そうでもないとストレスが少しも解消されず、増幅していくばかりでもっと酷い状況になっていたのかもしれないわ」
「気がつかなかったけど、旅行に出掛ける事で徐々にストレスが和らいできていたのね」
ノノはその後の出来事を続けて話した。
「〝シャドー〟が暴れ疲れて少し落ち着いてきた事もあって、ペルソナに今の状況を伝えに〝無意識の私〟を〝意識領域〟へ行かせたの。ペルソナが〝意識領域〟に来ていると〝無意識の私〟と話せるから。だけど、途中で帰ってきたのよね」
「帰ってきた? えっ、どうして? ペルソナがいなかったから?」
不思議そうに質問をする私にノノは〝無意識の私〟を見ながら少し微笑んだ。
傍で今まで黙って会話を聞いていた〝無意識の私〟は口を開いた。
「ちょうどその時に私と会ったよな?」
私はすぐに記憶の糸が張り詰めた。
「あっ、あーーーー会った! 霧の草原で!」
「私も貴方の存在を知らなかったから、まさか〝シャドー〟が目の前に出てきたかと思って急いで逃げてしまった」
「それで突然驚いて走っていったのね」
私と〝無意識の私〟はお互い笑みが零れた。
再びノノが話をし始めた。
「その後、これからの〝シャドー〟の暴走に備えて、〝無意識の私〟も再びここに避難して留まらせていたの。また本格的に暴走する可能性がない事も無いから。それから暫くして貴方が精神世界に現れた。そして〝ペルソナ〟と会い、意識領域と無意識領域の橋を渡って、〝意識の私〟と会い、〝シャドー〟を治めた。そしてここで私達と会った。これで今に至るわ」
今までの出来事が走馬灯のように頭の中を駆け抜けた気がする。しかし、まだ引っかかる部分が一つあった。
「でも、どうして私は突然この精神世界にいたの?」
「それはね…… たぶんトトが行なった事だと思うわ。本当の理由までは分からないけど……」
「トト? トトって誰?」
また聞いた事の無い新しい名前が出てきた。
「トトはね、貴方が一番愛していたチャロの〝普遍的無意識〟なの」
「えっ!? チャロの〝普遍的無意識〟って……。チャロは二年前に亡くなったのに」
「〝普遍的無意識〟は次に宿る人格が決定するまで現実世界に存在しているの。正確には〝普遍的無意識〟だからという訳ではないけどね」
なんだか良く分からなくなってきた。私の〝普遍的無意識〟がノノで、チャロの〝普遍的無意識〟がトト……。
私が頭を傾げているとノノは優しい顔でこう言った。
「さきほどの貴方の質問、私からはまだ答えてなかったわね」
「質問って何だったっけ?」
私は斜め上に目線を上げて思い出そうとしたが、頭の中は色々と聞いた事がひしめきあって整理しきれていなかった。
「私は貴方を現実世界に戻す事ができます」
「ほ、本当に!? 現実世界に戻れるの? それを早く言ってよ」
現実世界へ戻れると聞いて、目の前が一気に明るくなった。
ノノは軽く指をパチンッと鳴らすと、かまくらぐらい大きな白い風船が一つ目の前に現れた。
「この風船の紐に掴まれば現実世界へと連れて行ってくれるわ」
「風船で? これでやっと戻れるのね」
風船で空を飛んだ事もないのでちょっと半信半疑で心配な思いはあったが、やっぱり藁にもすがる思いの方が強かった。
「シャドーが治まった事で精神世界も正常に戻りつつあります。後は〝意識の私〟のいる民家の障壁を開放して〝意識領域〟へと移動してもらうだけです」
「じゃあ、もう戻っても大丈夫よね?」
「何も問題ありません。現実世界に着く頃には正常になっています」
私はノノと〝無意識の私〟の顔を見てから、そっと風船の紐を握った。すると、ふわりと足が地面から浮いて私の身体もヘリウムを入れた風船のように空に向かってゆっくりと上昇し始めた。自分の体重が無くなったみたい。それは初めての感覚だった。
「さようなら。ありがとう!」
私は遠ざかっていくノノと無意識の私に大きく手を振った。
高度が上がっていくと〝無意識領域〟に広がっている草原が遠くまで見えるようになった。さらに上空へと上昇していく。
真下を見るのが怖いぐらいの高さになり、落下する事がないようにしっかりと風船の紐を両手で握り締めていた。ジェットコースターや絶叫マシンは得意だけど、こういうのは苦手なので現実世界に戻るまで目を瞑っている事にした。
ふと精神世界での出来事を思い返していると、最初に出会ったペルソナの事が浮かんできた。
ペルソナとの会話の中で心に残った言葉があった。
「ワタシは現実世界で貴方が生きるために必要な人格です。貴方自身を守るために頼って頂いて当然の存在です」
そう言ってくれたペルソナは自分の存在を理解し、現実世界で盾となって私を守ってくれている。しかし、現実世界から受けるストレスがあまりにも大きすぎたからシャドーにストレスを投げてしまった。
次にシャドーの言葉を思い出した。
「馬鹿め! いいか、この世の中は怠ける人間が得をし、真面目な人間は常に損をして生きている。怠ける人間は誰しもが自分さえ良ければ良いと考え、真面目な人間を利用して生きている。それがこの世の中では正しい。事実、お前の周りでもそうだろうが」
そう言ったシャドーは言っている事の道理は間違っていたものの、世の中の真実の姿を確実に見抜いていた。人間という生物が構築した社会というのは、これほどにもドズ黒く淀んだドブ川のようなものでしかなかった。私がもっと不真面目に生きていれば、ペルソナにこれ程までストレスが溜まらず、精神世界が滅茶苦茶になったりしなかったのだろうか。
いいえ、それは違うわ。
私の中で結論は出ていた。
「真面目に生きている私が間違っているのではない。この理不尽な世の中が間違っているのよ」
こんな世の中だから……。
風船はどこまでも止まる事なく上昇を続けていた。




