表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
女勇者:真美子  作者: コクテン8
3決戦へ
73/74

72 キス

私は付き合い始めた男性と5回目のデートに行ったわ。


最初に聞いたけど、その男性はやっぱり”テツ”という名前じゃ無かったの。


その男性が付けていた認識阻害のアイテムは、私が最初に付けっぱなしでいいと言ってしまったので、外してって言う機会がまだないの。


だって、すぐに別れるかも知れなかったから。


それでも、デートしているってことは私、その男性の事、気に入ってるんだわ。



今日は、遊園地とか行ってみたかったのだけど、その男性は静かなところがいいと言ったので、交渉の末、とりあえず劇を見てきたわ。


全く、デートで女性の意見を蔑ろにしたらフラれちゃうんだから。


でも、なぜか私は付き合っちゃってるわね。


「真美子さん、これから飲みに行きませんか?」


どうしよう。こっれってそのままあれよね。でも、もう私も25才、不老だから22才だけどね。

あと、そろそろいいかな。とも思ってる。この人とも気が合うし。

まあ、嫌な時は力づくで帰るわ、LV9999の私に勝てる者はいないから。


「そうね、いいわ。」


そして、酒場で飲んだわ。


男性は私に勧めてあまり飲まないのよ。

魂胆が見え見えよ。


「もう帰るわ。」

「それじゃ送っていくよ。」


そして、私達は公園に行ったわ。この人に2度目に会った所よ。


月がとても綺麗な夜だったわ。


この日初めてこの男性に手を握られたの。まあ、私がいままで握らせなかったんだけど。


そして、男性は私の腰に手を回したのよ。この人手が速いわね。


でもなんか嫌じゃなかった。酔っているせいもあるのかしら?


そして、いきなりキスしようとして来たの。


な、ダメよまだ。


私は腕を振りほどこうとしたの。


でも、動かない。


うそ!私LV9999なのよ。力で対抗できるのは腕力で勝る男性のLV9999のみのハズ。


そして、男性の唇が私の唇に触れた。


私はその唇の感触に目をつぶってしまった。


「んん。」


そして、男性の舌が私の舌に入ってくる。


懐かしい甘美な感触。


私も舌を絡める。


くちゅ


「んんん」


ちょろ。


ぺちゃ。


「んん」


痛っ!


私の頭が痛む。


そして、辺りが真っ白になった。


気が付くと私は男性の胸に抱かれていた。




月明かりの中、私は男性の顔を見つめた。


そう、この人は”井中哲次郎”通称”テツ”


私の旦那様よ。


何故今迄忘れていたのかしら、私の人生を変えた人なのに。


私は抱き付いた。

あの抱き心地と懐かしい匂いだ。


「テツさん。」

「ああ、そうだよ。」

「テツさん。」

「真美子。」

「テツ」

「真美子」


目じりに涙が溜まっていたわ。


そして、テツさんを見つめて言ったの。


「テツさん、何でもっと早く自分がテツって言ってくれなかったの?」


そうよ、なんでよ。


「いや、迷ったんだ、真美子が本当に幸せなのは何なのかを。」


何で迷うのよ。


「テツさんが居なくちゃ私の幸せは無いじゃないじゃない。」

「でも、最近は”井中”と幸せだったんじゃないか?」


な、正体を隠して口説いたのは誰よ。


「それは言わないでよ。そもそも、猛烈に口説いたのは”井中”さんじゃない。」

「そ、そうだよ。ごめん。」

「それに、こんな回りくどいことして。何してるのよ。もう。」

「いや、本当は真美子を諦めて次の異世界に行こうと思っていたんだけど。真美子を見たらつい。」


え、もしかして、本当に捨てられる可能性があったの?


「”つい”って何よ。それに、なんでこの公園で会った時、酒なんか飲んだくれていたのよ。」

「酒を飲んだくれていたのは、真美子を諦めきれなかった俺のストレスからだよ。」


それって、私にべた惚れで、未練たらたらだったからって事なのね。


「なによ。それ、もう。」

「あと、もう一回真美子と恋がしたかった。」


え、それってもう一度口説けるか試したの?


「口説けなかったらどうしたのよ。」

「その時は力づくで俺のものにした。」


そんなに私のこと好きなんだ。


「ばかね。そんな事しなくても、私はあなたの物よ。」


私は、そう言いながら抱き付いたの。


もう離さないんだから。



その後また、濃厚なキスを堪能したのは言うまでもないわよね。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ