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女勇者:真美子  作者: コクテン8
3決戦へ
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70 それは私の青春だった。

私は宿屋に帰って、考えを整理してみた。


考えるとたまに頭痛に襲われたけど続けたわ。


①この世界で魔王を倒すためにどうして頑張ってきた理由が曖昧でわからない。

②願いが何故”不老”なのか分からない。

③私は誰かと暮らしていた痕跡がある。しかし思い出せない。

④何処か別の異世界に探しに行かなくちゃいけないような気がする。

⑤この世界に何か忘れ事がある。


もし、”テツ”さんという恋人が居た場合はこの5つについて


①テツさんととも生きるって事なら、魔王を倒す理由って?

②テツさんも一緒に”不老”じゃなくちゃいけないわよね。

③一緒に暮らして居た人物が”テツ”さん。

④これは分からないわ。

⑤テツさん関係かな?


ますますこんがらがっているわ。



とりあえず、明日から”広範囲生物探知”で世界中を探してみましょう。




私は飛行魔法を使いながら”広範囲生物探知”で”テツ”さんを世界中飛び回り探した。


しかし、見つからなかった。


魔法通信機で結果を愛美さんに報告する事にした。


「もしもし、愛美さん、私、真美子。」

「はい。わたくし愛美ですわ。」

「”広範囲生物探知”で”テツ”さんは見つからなかったわ。もしかすると認識阻害アイテムを付けているか、ダンジョンの中にいるとかかも知れないわ。」

「真美子さん”テツ”じゃ”広範囲生物探知”で探せないのではありませんか?」

「え、どうしてですか?」

「本名で探さないと。」


あ、そうだわ。”テツ”ってもしかしてニックネーム?


「え、”テツ”って本名じゃ無かったのね。それじゃ本名はどんな名前?」

「わたくしにはわかりませんけど、以前真美子さんが、ダサイ名前だって言っていましたわ。」

「そう。それじゃ”テツ”さんの本名、知っている方は居ないの?」

「そうね、”テツ”様は”テツ”で通していたから、真美子さんしか知らないと思うわ。」

「そう、それじゃ仕方がないわね。」

「わたくしの方で少し調べてみますわ。」

「ありがとう愛美さん。助かります。」

「それじゃ。頑張ってね。」

「はい。」


まいったわ。本名じゃ無かったのね。これじゃ近くにいても”広範囲生物探知”は無意味ね。




その後、私は記憶にある”一人で旅行した場所”を回ってみた。


たまに頭が割れるように痛む。


その度に、誰かといた感触がわずかだけどよみがえったわ。


でも分からないの。



そして、”勇者試練のダンジョン”にも入って攻略を始めもしたわ。”テツ”さんが居るかもしれないから。


その後、頑張って”勇者試練のダンジョン”も攻略して覇者の剣Ⅹも手に入れたわ。



結局、ダメだったわ。



そして、2年が経ったの。




今、私は愛美とお茶をしてるの。


愛美が最近経営を広げて作っている店のうちの一つ、隣の小国の喫茶店よ。


西洋風のレンガで出来た、とても上品でロマンティックな店内にうっとりしちゃうわ。


「真美子さん、わたくし結婚するかもしれなくてよ。」

「え、愛美さんいい人見つかったの?」

「いい人じゃないけど、もう私も24才後半なのよ、身を固めなくちゃいけない年なの。だから、最近お見合いしていますのよ。」

「そ、そうね。でもまだ24才よ。」

「真美子さん、この世界では、25才過ぎは行き遅れですのよ。」

「そ、そうだったの!」


え、もう私行き遅れ!


「ええ、真美子さんも、もうあれから2年になるわ。誰かいい人探さないと、皺くちゃのおばあちゃんになってしまいますわ。」


あ、でも私”不老”だから22才後半のままよね。

でも、そうね、もう”テツ”さんの痕跡は無いし思い出せないし。

そろそろ、いい人探さなきゃね。


「そうね。私も前向きに考えるわ。」


そして、私は中央国家の宿屋に帰ったわ。


愛美も結婚か私も考えちゃうわね。




部屋に帰ると、いろいろ食料が切れていたから買い出しに町に出かけたわ。


買い物が終わって、公園に立ち寄ったの。


たまにこの公園を歩いていたのよね。たぶん”テツ”さんて人と。


そう、もうフっきらなくちゃね。魔王を倒すために頑張った日々は、なんか味気ないけどそれが私の青春だったのよ。


今後は、その味気ない青春を過去に変えて、ハッピーな人生を送らなくちゃ。



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