68 魔王レオナス倒し、神のもとへ
私は少し遅く目覚めた。
ベットはシングルだったわ。こんな部屋だったかしら?
最近疲れているのね。ここのところ、戦闘やレベル上げばかりだったもの。
そして、今日はいよいよ。魔王を倒しに行くんだわ。
沢山努力してきたものを出し切るの、負けないわ。
勝って神様に望みを叶えて貰うんだから。
そう、勝って”日本”に帰るんだから。
私は昨日設置した転移ゲート魔法陣で、ひとり、魔王の待つ城へ向かったのよ。
◇
そして、私は魔王の城で魔王と向かい合っている。
魔王の名前はレオナスLV6660よ。玉座にドカッと座っているわ。
対して私はLV8014、この間魔将軍3人倒したけどあまりレベル上がらなかったの。
「勇者よ、よく来た。どうだ?ワシの片腕にならないか?」
「嫌よ。」
「そう言わずに、片腕となれば、世界の全部をやろう。」
え、普通半分じゃないの?でも、
「要らないわ。」
「そう言わずに、な、なあ。」
なんか情けない魔王ね。
「さあ、勝負よ。」
「いや、その、レベルで負けてるし、ワシが勝てる見込みないんだけど。」
「そうね。でも、貴方を倒して、”魔神の欠片”を手に入れたいのよ。」
「そうか、仕方がない。いでよ。我が僕たちよ。」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!
大きな魔法陣が3つ現れて、何かが這い出て来ようとしたわ。
私は、それが魔法陣から出現する、前に人造聖剣で魔法陣を切りまくった。
そして、魔法陣は消滅し、出てきた足とかも細切れになって床に落ちた。
「な、そんな魔神が出てくるまで待つのが礼儀であろう。女勇者よ。ち、ちょっとまて!」
無理ね。
シュン!
ぼとん。
私は、瞬歩で近づき魔王の首を落とした。
そして、魔王の体から欠片の様なものが光って現れた。
これが”魔神の欠片”ね。
私はそれを手に取った。
そして、私は神様のいるあの真っ白い空間に転移した。
◆◇
目の前には神様がいた。
「よくミッションをクリアしましたね、真美子さん。」
「はい。頑張りました。」
「それでは、願いを叶えてあげます。どんな願いがお望みかな?」
「はい。日本・・」
あた、頭がちょっと痛いわ、
あれ?何で私日本に帰りたいの?もうあれから4年から5年経つのよ。
帰っても、もうクラスの友達はいないし、学校だってこの年じゃね。
そうね、違う願いがいいわ。どうしよう。そうよ。私の願いって”不老”じゃなかった?
「間違えました。願いは”不老”がいいです。」
「それだけが望みですか?今回のミッションならもっと望みを追加しますよ。」
え、ほんと?それじゃ。うーんと。
と考えていると神様がまた話してきた。
「願いを決めかねている所、いいですか?」
「はい、なんでしょうか?」
「”不老”になってあの世界に残るのですか?それともどこかに行きたいですか?」
え、そう言えばそうよ。なんで私は”不老”になりたいの?確かに不老になれば、いつまでも若いから女としては最高よ。
でも、私1人で”不老”じゃ、あれ?他に誰かいたような、痛い。ちょっと頭痛がする。
ふう、頭痛がおさまったわ。
そういえば、何処か別の異世界に探しに行かなくちゃいけないような。
それにあの世界に何か忘れ事したような。
「えっと、あの世界には残りませんが、忘れ事したので少しだけ行きたいです。」
「そう、ちなみに、貴女どこかで頭とか打っていないですか?」
「え?どうしてですか?」
「私は、貴女の表層意識だけは考えが読めるのです。だから何故か貴女の思考が、不安定のように思われるからです。」
え、私の今考えてる事ばれちゃっているの?
でも、確かに自分でも良くわからないわ。
「真美子さん、もしかすると、今回のミッションで大切な人でも亡くしてしまって、そのショックで記憶も混乱しているのではありませんか?」
そうなのかな。
「私には、分からないです。」
「その亡くなった人が分かれば、ミッションの褒美として会わせてあげるんですが、わからないようですね、残念です。後、貴女の脳をいじって思い出させると言う手もありますけど、どうしますか?」
そうね。私の大切な人か、あの世界に戻れば分かるかも。それに、脳をいじるって嫌よ。自分で思い出して探すわ。
「神様。それでは、”不老”、”次元空間転移”、あと広範囲で探知できる能力が欲しいです。」
あれ?”次元空間転移”ってなんですぐ出てきたんだろう?あ、あれだ吹雪裕也が持ってたんだわ。たぶん。
「わかりました。それでは、”不老”、”次元空間転移”、”広範囲生物探知”を与えましょう。」
そして、私の体が光ったと思ったら、ステータスに”不老”、”次元空間転移”、”広範囲生物探知”が増えていたわ。
「それから、真美子さん、あの勇者ミッションへ一旦真美子さんを戻します。だけど、10年以内に”次元空間転移”で他の異世界に移ってください。」
「どうしてですか?」
「次のミッションの準備をするためです。絶対10年以内に”次元空間転移”で別の異世界に行ってください。そうしないと命の保証は出来ません。」
え、なにそれ怖い。でも、”次元空間転移”で別の異世界で移ればいいのよね。
「わかりました。後、能力の使い方って教えてもらえませんか?」
「使い方はステータスの取説を見てください。」
「はい。これですね。」
取説あったわ。
「最後に注意事項として、他の異世界に行った時、そのミッションの妨害をしない事、特に勇者や魔王、正義の味方、悪役のボスなどを殺さない事。」
「それって、どうやって見分けるのですか?」
「”広範囲生物探知”で見分けることが可能です。取説を見て活用してください。」
「もし、間違えて妨害してしまった時はどうなりますか?」
「罰を与えるか消去します。」
消去って怖いわ。
「はい。分かりました。」
「それでは、勇者ミッションの世界へ転移させます。今後、神はミッションから離れた貴女に感知しません。注意事項のルールに従って生活してください。」
「はい。」
そして、私は光に包まれた。
意識が無くなったの。
◇
意識を取り戻した時は、私は、魔王城の魔王の玉座の前にいたわ。
魔王の死体も無かったの。
私はステータスを確認した。
LV8014変わらないわ。
そして、”不老”、”次元空間転移”、”広範囲生物探知”が増えていたわ。
夢じゃなかったのね。
この世界での私の”忘れ事”って何かしら?
分からないけど、何か引っかかるのよ。
とりあえず、宿屋に戻って考えましょう。
私は転移ゲート魔法陣を使い中央国家の宿屋に戻った。




