65 シルダファンよ永遠に
辺りは城の壊れた残骸で埋め尽くされている。瓦礫がそこら辺に転がっていて足場も悪い。
私はそんな足場の悪い場所立ち、バラダーに向かって構えた。
バラダーはもう回復魔法で傷を治していた。
「私が相手よ。」
「なんだ?そこの男はどうした。」
「ちょっと、訳ありなの。」
バラダーは不満そうな顔をした後、ニヤリと微笑み言った。
「そうか、アイテムかなんかで動きを速めていたんだな。すると、もう息切れか。」
まあ、そう思わせておきましょうと思ったけど、しゃくに障るので言ってあげたの。
「いえ、貴方なんか私で十分なのよ。一番弱い4大魔将軍!」
ニヤケた顔が、真っ赤になったわ。
「何だと小娘!後悔させてやる。食らえ!超業火爆裂」
シュウウバゴオオオオオオオ!
私の目の前に炎が収束して弾けようとした。
私は人造聖剣を振る。
シュン!
パアアア!
瞬時にその攻撃魔法が霧散する。
「なんだと!オレの超業火爆裂が一瞬で無くなっただと!」
私はたわごとを言っているバラダーに瞬歩で近づき切り込む。
そう実戦は、たわごと言っている間に死ぬのよ。どっかの勇者英雄譚の劇じゃないんだから。
ガキーン!
バラダーは間一発で私の剣を止めたわ。
「ぐっ。」
しかし、バラダーは体制を崩している。
相当私を舐めていたのね。さっきのテツさんとの打ち合いの時はもっと隙が無かったわよ。
私は連続で切り込む。テツさん直伝なの。
ギンギンギンギンギン!
しかし、すべてバラダーに受けられたわ。
そして、バラダーはバックステップを取って構えなおす。
しかし、そこでバラダーが気づくの。槍の先が無いことを。
「な?オレの魔槍の先が無い!」
あれだけ防御すれば壊れるわ。この人造聖剣の剣撃に耐えられる武器は限られているのよ。
終わりね。
私は、瞬歩で近づき燕返しを2回連続で放った。
ズシュンシュン!シュンシュバン!
ぶしゅうううううううう!
バラダーの手足が切られ血が飛び散る。
「ぐあああああああああ!」
そして、私は止めにバラダーの心臓をついた。
ズブン!
どさん!
バラダーは倒れて死んだ。
シルダファン、仇は取ったわ。
◇
テツさんが私に近づいて来た。
「真美子、ありがとう。シルダファンの仇を取ってくれて。シルダファンも喜んでいるよ。」
「ええ、相手が私を舐めていたおかげで楽に勝てたわ。でもテツさん、シルダファンには可愛そうなことしたわ。」
「ああ、もっと早く着ければよかったよ。」
「でも、こんなことだったら、妖精の国に寝泊まりするんだったわ。」
「そうだな。シルダファンが、大丈夫そうなこと言って無ければな。」
「そうね。」
もっと考えるべきだったわ。
なんか今頃、目じりに涙が溜まってきちゃった。
「わらわのせいか?テツどの」
「そうなるかな?」
「え?」
とシルダファンの声が聞こえたのでテツさんの肩を見たら、シルダファンの幻が居たの。
「シルダファンの幽霊?」
「何を言ってるのじゃ、真美子、霊体と呼ぶがよい。」
私は目を丸くしたわ。
何これ?私どうかしちゃったの?
「ああ、真美子、言い忘れたけど、間に合わなかったので並行魔法術式起動改の契約で、シルダファンの魂を俺が取り込んだ。」
何よそれ?泣きそうになっちゃったのどうしてくれるのよ。
って、結局シルダファン死んでいるのよね。
不思議な気分だわ。
「真美子、またよろしくな。」
「はい。こちらこそ、シルダファンさん。」
「しかし、真美子があんなに強いとは思わなかったな。」
「そうね。たぶんこの人造聖剣のおかげよ。」
「テツ殿、ちょっと妖精の国の再興を生きてるものに託すので、一緒に探してはくれまいか?」
「ああ、いいよ。」
「ええ、私も。」
ということで、私達は妖精の生き残りを集め。シルダファンが次の女王を決めました。
◇
新しい女王が決まった後、宿屋に転移ゲート魔法陣で転移した。
「これでわらわは自由じゃ。テツ殿と永遠に一緒じゃ。」
「え?それどういうことよ。」
「あ、それは、魂が契約でつながれたので、解除しない限り、死んでも一緒なんだよ。だから禁呪扱いなんだ。」
「何それ聞いてないわよ。」
「契約解きなさいよ。」
「いやじゃ。」
「そうだよ。真美子、そんなことしたらシルダファンが消えちゃうじゃないか。」
「うううう。」
そうすると、テツさんに一番近いのはシルダファンなの?
でも、霊体じゃエッチ出来ないから、大目に見るわ。
と思ったんだけど、霊体になったシルダファンは私と合体できるの。
以前のように妖精合体にはならないんだけど、例えば2回に1回はキスするとき、テツさんは私とシルダファンを合体させてキスするのよ。
もうやんなっちゃうわ。でも私がキスしてるのよね。その時の意識もあるし。変な感じよ。




