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女勇者:真美子  作者: コクテン8
3決戦へ
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63 西南の魔女

その後も、私とテツさんは”勇者試練のダンジョン”でレベル上げをしていたわ。


しばらくして、テツさんは、ある魔導書を書いた西南の魔女に会いに行きたいと言い出したの。


「テツさん、何でその西南の魔女に会いたいの?」

「実は、”勇者試練のダンジョン”攻略でちょっと行き詰っちゃって、並行魔法術式起動改を学びたいんだ。」


でもテツさんなら魔導書を読めば出来るような気がするんだけど。


「それって、その魔導書を読んだだけじゃ分からないの?」

「そうだな、出来れば実際の使用を直接見てみたいんだ。」

「その並行魔法なんたらってなくちゃダメなの?」

「ああ、”勇者試練のダンジョン”のガーディアンがその並行魔法術式起動改を使っているみたいなんだ。」


それじゃ、私もその段階で足止め?でも人造聖剣なら魔王も倒せるはずよ。


「それ、人造聖剣があっても厳しいの?」

「いや、人造聖剣があれば要らないが、今後別の世界に渡った時必要になるかも知れない。」

「わかったわ。」


そして私とテツさんは、西南の森の中にいる西南の魔女に会いに行ったの。


魔女の屋敷は結界やガーディアンで守られていたけど、テツさんには意味が無かったわ。


その魔女の屋敷の入り口のフロアで、私達は40代と思われる魔女に出会ったの。



そして、テツさんとその魔女が話し始めたわ。


「降参だよ。あんた凄いね強いし、それに、あたしゃの結界術がこうも簡単に破られたのは初めてだよ。しかも逆に結界に囲まれちまうとはね。」


そう、テツさんは結界に囲んで、魔女を逃がさないようにしたのよ。


「そうかい。それはありがとう。ところで西南の魔女って貴女でいいのか?」

「そうよ、あたしだわよ。あたしが西南の魔女ダロシーネさ。何が欲しいんだね、私の命?それとも財産?」

「いや、俺は、貴女の魔導書を読んで、並行魔法術式起動改を教わりたいと思って来たんだ。」

「ほう、並行魔法術式起動改かい、でも、あんたの技量ならあの魔導書を読めば出来るんじゃないか?」

「いや、細かい感覚とかが分からない。実際、使ってみたが、取り込んだ魂がすぐ離れてしまうんだ。」


え、なに?魂って。


「そこまで出来てりゃあたしゃ要らないわね。あんた、恐らく注意事項の②を守っていないね。」

「ああ、そうだな。だけどありゃ無理だ。何か方法が無いか?」

「無理だねわね。お互いが同意しないと無理なのさ。もしくは波長が合っていれば出来なくもないが、そうじゃないと使い切りだわね。」

「やっぱりそうか。」


何言っているの?と思ったけど、私は口を挟まないで、テツさんにあらかじめ言われた通り黙って見てたの。


「せっかくだから、並行魔法術式起動改を見せてくれないか?あ、俺が触れた状態でね。」

「それを見せたら、帰ってくれるのか?」

「ああ、それが知りたかったんだ。」

「わかったよ。見せてあげるわね。」


テツさんは西南の魔女ダロシーネの肩に触れた後、ダロシーネは、並行魔法術式起動改を使った。

造形魔法などだわ、その魔法を使い一瞬で人形を作ったのよ。


そして、テツさんが手をダロシーネの肩から離し言った。


何だか見ていると嫌な感じね。帰ってからテツさんに問い詰めましょう。


「ありがとう。ダロシーネさん参考になりました。」

「ちょっと待ってよ。あんたもしかして転生者かい?」

「いいえ、違います。」

「そうかい。」

「お互い。あまり深い所は、踏み込まないようにしましょう。ダロシーネさん。」

「そうだね。」

「御礼に、この宝石を置いて行きます。」


とテツさんは、ブラックダイアモンドの小さい原石を置いたの。

ダロシーネは結構、喜んでいたわ。


その後、私とテツさんは宿屋の部屋に戻ったのよ。




部屋で私はテツさんを問い詰めたわ。


「テツさん、それじゃ、並行魔法なんたらって、危険なんじゃない?それに取り込んだ魂とか、お互いが同意とか波長とか?」

「わかった解説する。」


テツさんは以下のことを説明してくれたわ。


並行魔法術式起動改

①同時にいくつもの魔術、技能等を行使できる。

②その行使には、外部の魂を取り込んで、魂を使役して実行させる。

③魂の数だけ、魔法や技能が同時に行使できる。

④魂と行使者のお互いの同意があるか、波長が合うかしないと、一度きりで、取り込んだ魂が離れてしまう。


という事だったわ。


なんか気味が悪いわよ。


それで、テツさんは、倒した敵の魂を使っていたらしいんだけど、すぐ離れてしまったらしいの。


「真美子、俺は、並行魔法術式起動改は保留にする。今後は、魔獣大陸でレベルアップを考えるよ。」

「わかったわ、それ、使わないのね。安心したわ。」

「いや、危険じゃないから。」

「でも気持ち悪いもの。」

「そ、そうか。」

「そうよ。」


そうよ。テツさんに変な魂がくっ付いてるなんて気持ち悪いわよ。キスもしてあげないんだから。


「あと、真美子が”勇者試練のダンジョン”Eパートクリアして、覇者の剣Ⅴを手に入れてくれたら、もしかすると俺が”勇者試練のダンジョン”の攻略が出来るかしれない。」

「テツさん、Eパートクリアしてなかったの?」

「いや、覇者の剣Ⅴを取ってないだけだ。Eパートから覇者の剣を取ると、神に情報が行ってしまうらしい。」

「そんなこと誰から聞いたの?」

「ダンジョン作成者にだよ。」


初めて聞くわ、もう。


「そのダンジョン製作者って、何処に居たのよ。」

「ちょっとダンジョン内で会ってね。今はもう会えない。」


まだ、色々と隠してるんじゃないかしら。


「後まだ、色々隠してない?」

「隠してないよ。」

「ほんと?」

「ほんとだよ。」

「それじゃ嘘だったら、しばらくマッサージもさせてあげないから。」

「わ、わかった。後は、たまに俺が作る食事に精力剤をタンマリ入れてある事は黙っていた。そんな事くらいだよ。」


え?何それ、またまた初耳だわ。


「え、その精力剤って私も食べてるわよね。」

「ああ、食べてるよ。」


何か作用があるの?もしかして、確かテツさんの変な料理食べた後って、私、あれだったわよね。


「それって、どういう作用があるのよ。」

「精力増強と、ちょっとムラムラするだけだよ。」

「もう、次から食べないから。」



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