55 人魚をナンパ 練習編
私とテツさんは人魚のハートをキャッチするため”冒険者ギルドにイケメン募集:内容は人魚のナンパ”の依頼を出しに、冒険ギルドへ向かったの。
人が多く集まる中央国家の冒険ギルドで募集したわ。
すぐに、連絡があったのだけど、イケメンじゃなったり、イケメンでもテツさんと気が合わなかったり、お金を高額に請求されたりで大変だったわ。
そして、ギルドでもめていたら、吹雪裕也が来たの。
「テツさんと真美子さんじゃないですか。なにかトラブルですか?」
「お、裕也か。ひさしぶりだな。トラブルじゃないから大丈夫だ。」
あれ、この間喧嘩したわよね。仲良くしゃべっているわ。
まあ、テツさんは裕也のこと最初から嫌いじゃなかったしね。
前回で、吹雪裕也もテツさんの凄さ認めたって感じだし。
「そうですか。えっと、テツさん、あれからオレ強くなりました。LV1701です。まだまだテツさんには届かないので、今は勝負をしませんが、オレが強くなるまで死なないでくださいよ。」
え、もうそんなに?
「ああ、大丈夫だ。死なないさ。」
「それじゃ。また。」
「あ、裕也、いや、裕也さん。ちょっと待って。」
なに?テツさん何で引き止めてるの?
「なにか?」
「実は、俺たちイケメン募集してるんだ。この仕事だけど一緒にやらないか?」
とテツさんは吹雪裕也に、仕事の依頼書を渡したのよ。
まあ、確かにイケメンだけど、吹雪裕也に頼むのはどうかと思うの。
そして、吹雪裕也は考えてから話し始めた。
「この仕事手伝ってもいいけど、オレ、ナンパしたことないから。あとナンパした後、そ、そのどうするんですかテツさん。」
と言ってきた。
へえ、ナンパしたことないんだ。でも、イケメンだから女の子が寄ってくるから必要なかったのね。
ちなみに、依頼書の内容は
”人魚のナンパして、いい気分にして、直径2センチ以上のブルーダイアモンドを数個持ってきてもらう事”
だからよ。”いい気分”が本当は、一夜を共にして惚れさせるなんだけど。
「おお、そうか、ナンパしたことないのか、それは俺が教えてやる。あとその後は、そうだな、実戦あるのみだけど、裕也は夜の運動のテクニックは自信あるか?」
私はテツさんを引っ張り小声で耳元に言った。「ちょっと、テツさんナンパしてたの?あと、教えるって何やるのよ。」
すると、テツさんは小声で私に言った。「ナンパは昔やったけど成功してはいない。しかしやり方は知っているつもりだ。それを教える。」
って、それじゃ、たぶん失敗するんじゃないの?
「あの、テツさん。夜の運動のテクニックってなんですか?」
え、とぼけてるの?
「えっと、」
テツさんは吹雪裕也に近づいて、小声でごにょごにょと話し始めた。
なんか楽しそう。でもあれな内容よね。夜の運動のテクニックだから。
しばらく話した後に、テツさんは吹雪裕也の肩を叩き。
「よし、裕也、それならいけそうだ。」
何がいけるのよ。
「はい。師匠!」
何で、師匠なの?
「真美子、ちょっと今から裕也と出かけてくる。」
いや、それ、あやしいから。
「どこ行くのよ。」
「ちょっとレベル上げに。」
「私も行くわ。」
「いや、今回は女性はレベルアップしない・・・・じゃなくて、げほげほっ」
何のレベルアップよ。
「いいから私も行くわよ。」
とテツさんはしぶしぶ私も連れて、町に吹雪裕也とナンパの訓練に行ったの。
私とテツさんは、少し離れて吹雪裕也に指示をだして、ナンパを手伝ったわ。
私、なにしてるんだろうと思ったわよ。
私が付いてないと、絶対テツさんもナンパしてるわコレ。
でも、人魚のハートを射止める為だもん仕方がないわよね。
あ、1人かかったわ。
吹雪裕也はこっちに軽く目線で合図して、夕方の街に消えてしまったのよ。
「くっ!イケメンはやっぱ違うな。もう、成功しちゃったよ。」
「何、悔しがってるのよテツさん。」
「仕方がない、真美子、俺たちも夜の街に溶け込もう。」
「わかったわよ。」
ということで予定通りナンパが成功したから、吹雪裕也とは明日落ち合うことになっているの。
私達は、夜の街に飲みに行ったわ。
しかし、吹雪裕也はこの間は私のこと好きだって言っておきながら、私の目の前でナンパとかないわよね。女は私以外でもいるんだぞって感じよ。これだからイケメンっていやね。
◇
次の日、公園の隅で吹雪裕也と会って、昨日の成果をテツさんが聞いたわ。
2人でごにょごにょ話してたんだけど、吹雪裕也の表情が暗いわ。
あ、大きな声になったわ。
「そんなに長くですか?オレ持ちませんよ。」
「持たせるんだ、そして、若さに任せるな。もっと、ねとっと、丁寧にゆっくりだ。」
「でも、本当にそれで効果あるんですか?」
「ほんとうだ。真美子はメロメロになる。今、キスの実演を見せてやる。」
「ま、真美子さんが?お願いします。師匠。」
え、実演て何言ってるのよ。まさか
テツさんは、私を引き寄せ抱きしめた。
ちょっと、吹雪裕也が見てるわよ。
しかも吹雪裕也は、私とテツさんがキスするっていうのに、期待している表情よ。
私を好きなんじゃ無かったの?
「真美子、お手本を見せることになった。頼む。」
「え、そんな。」
でもテツさんの真剣な表情で私は頷いた。
テツさんはゆっくり私の唇を奪う。
ちゅっ!
「んん!」
そして、テツさんの舌が入ってきた。
にゅるん!
「ん!」
私もつい舌で応える。
くちゃ!
テツさんが腰に手をまわし滑らせる。
「んあっ!」
更にテツさんの舌が私の舌を絡める。
ねちゃん!
「んんん!」
私もテツさんに抱きよる。
そして、私の舌とテツさんの舌が絡まり続ける。
くちゅ。
「んんあ!」
くちゅん。
「はふんん!」
そして、十分に堪能した後2人は唇を離し、見つめ合った。
気が付くと、吹雪裕也だけじゃなく通行人も足を止めて私たち2人を見ていたの。
やだ、恥ずかしい。
私はテツさんの後ろに隠れた。
通行人は「ヒューヒュー熱いね」と冷やかしながら、行ってしまった。
「師匠、感動しました。オレ頑張ってみます。」
「おう、裕也頑張れ!」
「それじゃ、師匠、1週間練習して来ます。1週間後また連絡しますから、その時、人魚の仕事をしましょう。」
「おう。」
「では。」
と吹雪裕也は行ってしまった。
「テツさん何やってるのよ。あれじゃ、泣く女の子が出ちゃうじゃない。」
「まあ、それは女の方が男を見る目が無いということで。」
「まあ、そうだけど。」
でも、私もテツさんに会って無かったら、イケメンになびいちゃうわよ。
女にはイケメンがいい人かどうか優しくされたら分からないわよ。
まあ、今回は人魚のナンパだから仕方がないわ。
あと、ちょっと寂しいけど、吹雪裕也が私を諦めてくれたみたいなのはいい事だわ。
と思っていたら、
「俺もイケメンだったらな。」
とテツさんは言い出したわ。
「イケメンだったらどうするのよ。」
「いや、何でもないよ。」
コレ、テツさんがイケメンだったら絶対ナンパしまくってるんじゃないかしら。
でも、今のテツさんって愛美達とかにモテてるけど浮気してないし。
テツさんは今の言葉、言ってみただけよね。




