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女勇者:真美子  作者: コクテン8
2人造聖剣
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53 海 1

エルフの国から帰った私とテツさんは、”勇者試練のダンジョン”でレベル上げをしながら、冒険者ギルドの依頼の連絡待ちと、海中装備完成待ちをしていたの。


数週間後、海中装備が完成したと言う連絡が魔法器具店あったわ。

人魚の国用に作ってもらった海中へもぐる為の装備よ。

注文から4カ月以上かかったことになるわね。出来がいいのかしら。


私とテツさんは、店に行って購入して、宿屋の部屋の床に広げたわ。


それは、スキューバダイビングで背負うポンプのような形で、中に転移ゲート魔法陣と魔石が配置されていたの。

対の転移ゲート魔法陣を陸地のどこかに設置することで自動的に空気を引き込む形になっているわ。


テツさんは、興味津々でその魔法陣を見ているのよ。


あと、全身のスキューバダイビングスーツも一緒にセットになってたの。

どうも作成者が転移者みたいわね。全てしっかりした作りで日本のアニメキャラが刻んだあったわ。


「真美子、この装備のテストをしなくちゃいけないな。」


あ、そうか、テストしないとダメよね。命がかかってるから。


「そうね。」

「南の観光地の”ワハイイ”なんかどうだ?」


え、あの有名な恋人のビーチ!


「うん、そこ行く行く。」


と私は子供みたいに返事してしまった。


「それじゃ、明日水着を買って明後日に行こう。」

「はい。テツさん。」




私は今、南の観光地の”ワハイイ”の浜辺に立っているのよ。


ここは、大きな結界で囲まれた浅瀬の海と海岸で、魔物が入って来れないようになっているわ。

浜辺には、豪華なホテルや、飲食店、お土産やが立ち並んでいるの。

そして、右の端にある恋人のビーチには、カップルが一杯なのよ。

昼間から、みんなチュッチュッしてるわ。


テツさんが誘ってくれるなんて思わなったけど。



だけど、なんで愛美達がいるのよ。


「真美子さん、すごい、綺麗な海ね。」

「それよりも魚のいい匂いがするにゃ。」

「アタイもう、お腹空いたよ。」


愛美、ミミ、アンがビキニなんか着て私の横に立っている。


どうも、私が予約したホテルが、愛美が最近買い取ったホテルだったみたいなの。

その予約の窓口も愛美が経営していた店だったのよ。


愛美はLV1500以上になった後、レジャー施設の建設や領地の開拓など幅広く事業を広げる事をしていたの。

今では、相当幅広く経営してるのよ。

恐ろしい才能ね。それ、もう勇者じゃないから。


とにかく、私とテツさんが海中装備のテストと称した旅行に行く事がばれちゃったのよ。

もう、2人っきりの夜の海岸のロマンティックが!



今なぜ浜辺に愛美達3人と立っているかというと、私が不機嫌になって、テツさんにあたっちゃったの。

それで、テツさんはそそくさと、海中装備のテストを一人でまずやってみる、と言って転移で行ってしまったわ。


「真美子さん、テツ様は時間がかかるのかしら?」

「そうにゃ。時間がかかるなら、ご飯にゃ。」

「そうだな。腹減ったな。」


みんな言いたいことを言っている。

まあ、テツさんもさっき、先にみんなとお昼にしてくれって言ってたからお昼べちゃおうかな。

愛美達といると、いつもテツさんが愛美達から食べさせられて、私がふてくされてるからテツさんが気を利かせたのね。


「そうね。テツさん遅くなるから、先にお昼食べてって言ってたわ。」

「そうなの。それでは、わたくしたちは、お昼にしましょう。」

「そうだにゃ。」「お昼だ。」



お昼は、愛美の買い取ったホテルのレストランで取ったの。つまり、私とテツさんが予約した部屋があるホテルよ。


凄い豪華な海産物の料理が出てきたの。テツさんと2人で食べたかったわね。


「真美子さんテツ様と旅行なんて、わたくしに言ってくだされば、もっと豪華な部屋をご用意いたしましたのに。」

「そうだにゃ。黙っていくにゃんてずるいにゃ。」

「そうだ。」


いや、愛美達に報告義務ないから。


「ところで偶然来た、愛美さん達は、いつまでこちらにいるの?」

「ええ、しばらくですわ。真美子さんとテツ様は、1泊2日でしたっけ?」


良く知っているわ。経営者特権なの?


「ええ、そうです。」

「それでは、今晩お楽しみですわね。」

「そ、そうですね。」


愛美は何か考えているのかしら。何処かで割って入って来るとか。


その後、たわいない話をしながら、お昼を食べ終わったの。


そして、食後のコーヒーを飲んで窓から外を眺めていたら、テツさんが帰ってきたわ。


「てつにゃ。」「テツ様だわ。」「テツだ。」

「やあ、みんなお昼食べたんだね。」

「テツさん、お昼は?」

「そこの屋台で食べたから大丈夫だよ。」

「あら、テツ様、屋台なんて駄目ですわ。口直しにこちらのレストランで何かお食べになります?」

「いや、大丈夫だよ、愛美さん。そうだ、紅茶をもらえるかな?」

「はいテツ様。ウエイター!紅茶を御1つ。」


とテツさんが食後のお茶会に参加した。


「テツさん、海中装備はどうだった?」

「バッチリだ。頑丈に出来ているので、戦闘も問題ないよ。」

「そう、それは良かったわ。」

「ただ、真美子のウエットスーツのテストだけ出来なかったよ。」


そりゃ、テツさんだけ行っちゃったから。


「テツさん、お茶が終わったらウエットスーツのテストするから連れて行ってよ。」

「わかった。」


これで、2人きりになれるかしら?

そこに、アンが話し込んできた。


「テツ、そういえば、その海中装備は何に使うのさ。」

「え、人魚の国に行くためだよ。アンさん。」

「どうして、人魚の国に行くんだよ?」

「魚の国でブルーダイアモンドを取るためだ。」

「それって、人魚に頼めばいいんじゃない?」

「直径2センチ以上のブルーダイアモンドだぞ、高くつくんじゃないか?」

「テツさん分かってないな。人魚は、気に入ったイケメンなら一晩の契りを躱す代わりにどんな大きさでもブルーダイアモンドを取って来てくれるだ。」

「そうなのか?アンさん!」


え、なにそれ、もしかして、この装備無駄?


「そうだ。それに、人魚の国に無断で侵入すると、ガーディアンの大王タコと戦闘になるし、倒しても人魚の反感をもらうぞ。」


それは嫌ね。


「そうか、それじゃ、人魚をナンパするのがベストか!」


何言い始めてるのテツさんは。


「でも、テツにゃんイケメンじゃ無いにゃん。」


そうそう。


「ぐっ、それはそうだが。」

「そうよ、テツさんじゃ無理よ。それに人魚との一晩の契りなんて私が許さない。」

「そ、そうだよな、真美子。」

「そうすると、ガーディアン対決しかないぜ。」


そうね、仕方がないわ。


「どこかから、イケメン連れてくるといいにゃ。」


その手があったわね。でも、愛美に頼むことになっちゃうわね。

そうすると、愛美に借りができるわ。ちょっと嫌ね。


「冒険者ギルドにイケメン募集って依頼してみようか、真美子。」

「そうね。それで行きましょう。テツさん。」


テツさんいいアイディアだわ。


「あら、わたくしがイケメンを用意して差し上げましたのに。」


それはマズいわ。止めておきましょう。


「愛美さんには、冒険者ギルドで頼んで駄目だったらお願いするわ。」

「わかりましたわ、真美子さん。」

「ところで、テツにゃんは夜何か用事あるにゃんか?」

「特に無いけど。」


何言ってるの、テツさん、私を夜の海岸に連れて行ってくれるんじゃないの?


「まあ、それでしたら、今晩わたくし達と花火などいかがですか?」

「お、いいね。真美子もいいよな。」


良く無いわよ。


「いや。」

「なんで?」

「テツさん、夜の海岸は?」

「あ、そうか。」

「あら、そうでしたの。では花火をやめて、みんなで夜の海岸ですわね。」

「そうにゃ。夜の海岸にゃ。」

「いいね、夜の海岸。」


ああ、もういいわよ。みんな夜の海岸についてくる気満々ね。



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