表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
女勇者:真美子  作者: コクテン8
2人造聖剣
51/74

50 エルフの里へ

愛美のレベルがLV1500を超えたので、私とテツさんは、人造聖剣の材料採取に出かけられるようになった。


ブラックダイアモンドは手に入れたから、残りは


・人魚の国でブルーダイアモンド

・エルフの里でグリーンダイアモンド

・妖精の国でイエローダイアモンド

・竜の国でレッドダイアモンド


の4種類よね。


・人魚の国は、海の底にあるから、海中へもぐる為の装備を特注しているわ。

・エルフの里は西の大森林地帯の中にあるのだけど、結界が張ってあってなかなか見つからないそうなの。試しに、冒険者ギルドで登録しているエルフ数人にグリーンダイアモンドの採取を依頼してみたわ。

・妖精の国は、妖精の半島にあるわ。妖精女王シルダファンもいるから、これはすぐ入手できそうよ。

・竜の国は、東の島国にあるわ。でも、島には竜の結界が張ってあって、竜族人が許可しないと入れないのよ。竜族人の知り合いを作らなきゃね。これも冒険者ギルドで登録している竜族人数人に竜の国の入国案内依頼を出したわ。



私とテツさんは、一番容易に入手できそうなイエローダイアモンドを求めて、妖精の国へ向かった。


妖精の国は、おとぎ話の妖精とか、ユニコーンとか住んでいて、とてもロマンティックな所だったわ。テツさんとちょっとしたバカンスを味わえたの。

目的のイエローダイアモンドは、事前に妖精女王シルダファンを呼び出し、原石の場所を聞いていたのですぐに入手出来たのよ。


「真美子、これで後は3つだな。」

「そうね。テツさん。後は冒険者ギルドの依頼待ちと、海中装備完成待ちね。」

「それまで、時間があるな。レベル上げして待ってようか、真美子。」

「はい。テツさん。」


妖精の国から帰った私とテツさんは、”勇者試練のダンジョン”でレベル上げをしながら、冒険者ギルドに出した依頼を受けてくれる人を待ったわ。


そして数カ月が経ったの。


エルフの里のグリーンダイアモンドの採取を引き受けてくれるエルフが現れたわ。


そのエルフの名前は”エルミアル”さんと言うの。女性の冒険者だそうよ。


私達は、エルミアルさんが住んでいるという町の外れの家に向かった。




その家はしっかりした作りで、壁の周りに蔦が沢山垂れ下がっていたの。そして家の周りには、結界が張られていたわ。


私は、冒険ギルドから借りた専用の魔法通信機で連絡をしたの。


「こんにちわ。冒険者ギルドの依頼の件で来ました。真美子とテツです。」

「はい。確認しました。今、行きます。」


そして、家からスレンダーな美人エルフの冒険者が出て来た。


その女性が近くまで来たので、私は上から下まで目線を動かして見たわ。

髪は金髪、耳は尖っている。肌の色がすごく白い。

エルフの女性ってやっぱり綺麗ね。女の私でも見とれちゃう。


「どうぞ。」


そのエルフの女性は、結界を開けて家の中に案内してくれたの。


私達は家の中に入った。


そこには数人のエルフが住んで居たわ。


そして、エルフの女性は入り口脇の小部屋に案内してくれたの。


その小部屋で、仕事の話が始まったわ。


「はじめまして、わたしがエルミアルです。そちらの、男性の方がテツさんで、女性の方が真美子さんですね。」


と、さっき私達を迎えに出てくれたエルフの女性が言ったのよ。このエルフの女性が、依頼を引き受けてくれたエルミアルさんだったのね。


「はいそうです。」

「依頼は”グリーンダイアモンドの採取”ですね。」

「はい。」


しかし良かったわ。”グリーンダイアモンドの採取”の依頼を受けてくれるエルフが居てくれて。もうあきらめて別の方法を考えていたところなの。


「それには条件があります。」


そうよね。条件くらいあるわよね。


「条件とは何でしょうか?」

「今から質問に答えてもらいます。その内容で依頼を受けるかどうか判断します。」


えーと、それって回答に嘘が入っていた場合どうするのかしら?私なら真偽眼があるからテツさん以外の嘘は分かるんだけど。


「はい。」

「それでは、真美子さん達は、何故グリーンダイアモンドが欲しいのですか?」


エルミアルさんは、私の顔をじーっと見ているわ。一応本当のこと話しましょう。何か表情とかで、嘘を識別する能力があるかもしれないから。私、ポーカーフェイス出来ないのよ。


「それは、人造聖剣の材料になるからです。人造聖剣を作る材料を集めています。」

「今後、グリーンダイアモンドを定期的に必要になりますか?」

「いいえ、今回で終わると思います。」

「聖剣の材料集めをしているということは、勇者に知り合いがいますか?」


知り合いって言ったらいるし、そもそも私が勇者だわ。


「はい。」

「その勇者は、善人ですか?」


えーっと私は善人。愛美は?


「善人だと思うけど分からないわ。」

「勇者に信頼出来る強い方がいますか?」


なんか仕事と関係ないわよね、この内容。まあ、でも強いって言ったら、愛美でも強いし信頼も出来るわ。


「はい、います。」

「その方を紹介頂けませんか?」


もしかして、信頼できる強い勇者を紹介するのが条件なのかしら?


「いいですよ。」

「最後に、わたしが依頼を引き受けたことは、この仕事が終わった後、黙っていてくれますか。」


そうよね。そうポンポンと”グリーンダイアモンドの採取”を引き受けたら、エルフの里の山にある原石が無くなっちゃうわよね。


「はい。もちろんです。それで、料金はいくらになりますか?」

「料金は、その紹介していただいた強い勇者が、ある仕事を成功することで代わりの対価とします。」


え、ちょっとまって。それじゃ、その勇者が仕事成功しないともらえないじゃない。随分ひどい条件ね。

あと、もしかするとエルミアルさんは、この依頼はどうでも良くて、本当は強い勇者を探してた可能性があるわね。

私は真偽眼を発動させた。


「エルミアルさん。それだと、紹介した勇者が仕事を成功しなければ、グリーンダイアモンドはもらえないんですよね。」

「ええ、申し訳ありませんがそうなります。」


本当ね。


「それと、もしかして私に勇者の知り合いがいる事を、あらかじめ知っていたのですか?」

「え、いえ、さっき話に勇者の話題がでたもので、つい聞いてしまいました。」


嘘だわ。そうすると、この依頼を受けようと言い出したのは勇者目的ね。そうよね。こんな質問攻めにする警戒心が強そうなエルフが”グリーンダイアモンドの採取”を簡単に引き受ける訳ないもの。

でも、どうしよう。


「その勇者への依頼の仕事の内容って教えてくれませんか?」

「そうですね。勇者にある魔物を退治してほしいのです。」


内容が具体的じゃないわね。嘘は言ってないわ。


「エルミアルさん、その魔物を倒せる強い方はエルフにいなかったのですか?それと、その魔物の種類は?」

「ええ、男性のエルフが倒しに向かいましたが負けて帰ってきました。魔物は魔棘大亀の変異体です。」


一応その魔物は、逃げられるくらいの強さなのね。あと、エルフの男性ってレベルいくつなのかな?エルフは高齢だからレベルも高いハズよね。それに変異体か。


「その男性のエルフの一番高い方のレベルと、魔棘大亀のレベルを教えて下さい。」

「男性で一番はLV1400くらいです。魔棘大亀は、レベルが読み取れません。」


正しいわ。そうすると、愛美1人じゃギリギリか無理ね。テツさんなら勝てると思うけど。


「テツさんどうする?」

「そうだな。魔棘大亀は勇者ミッションに関係ないんだよな。」

「ええ、そんな話し聞いたこともないもの。」

「真美子、その仕事やってみるか。」

「テツさんがいいのなら。」


とその私たちの話をじっと聞いていたエルミアルさんが話し出した。


「ちょっと、すみませんが、その話の内容だと、もしかして、あなた方は勇者ですか?」


どうしよう、黙っておきましょうね。


「いえ、違いますよ。」「そう、俺は勇者じゃない。」


エルミアルさんは、難しい顔をしたわ。


「少し質問してよろしいですか?」

「はい。」

「先ほどのLV1400を聞いても、お二人は、魔棘大亀を倒せる自信があるのですか?」

「ええ、たぶん。だって、それに、私の知り合いの勇者は私より弱いわよ。」

「そ、そうなのですか。では、真美子さんとテツさんのレベルを教えてもらえませんか?」


そうよね。レベルも分からないのに依頼できないわよね。


「私はLV1681、テツさんは、テツさんどうする?いってもいい?」

「いや止めてくれ真美子。エルミアルさん、俺は真美子以上のレベルとだけ言っておく。」

「そう、わかったわ。」


あれ?認識阻害のアイテム取ってないのに簡単に信じたわね。もしかして真偽眼持ち?


「エルミアルさん真偽眼持っていますか?」

「え、いえ。」


なるほどね。エルミアルさんは真偽眼持ちだったんだ。

そうすると、さっき私が勇者じゃないって言ったのばれてるわ。信用回復のためにも、訂正しておこう。


「エルミアルさん、さっき私は勇者じゃないって言ったけど。訂正するわ。私は勇者よ。秘密にしてくれると助かるわ。」

「え、あ、はい、それは、秘密にします。」


テツさんは私に小声で「いいのか?勇者だってばらして。」

私は小声で返した。「だって、エルミアルさん、真偽眼持ちよ。気をつけてよ。」

「わかった。」とテツさんは小声で返してくれたわ。


「あの、いいですか?真美子さんとテツさん。」

「はい。」

「それでは魔棘大亀退治を依頼したいのですが、少し、質問よろしいですか?・・・」


と私達についていろいろ質問されたわ。たぶん余所者だからエルフの里に連れて行くことが不安だったのね。

結構な質問攻めにあったわ。


魔棘大亀退治の依頼内容は以下の通りよ。


①エルフの里の西洞窟奥に魔棘大亀の変異体がいるのでその魔物からエルフの姫を救い出してから退治してほしい。

②エルフの姫は、その魔棘大亀の甲羅に乗っている魔水晶に閉じ込められている。


更に詳しく、いきさつを聞いたら、


①ある日突然、西洞窟から魔棘大亀の変異体が現れた。

②その魔棘大亀は、里を荒らした。

③魔力の強いエルフの姫とエルフの王子とその他実力者が退治に行ったが、返り討ちに会い、エルフの姫が魔棘大亀の背中の魔水晶に閉じ込められてしまった。

④魔棘大亀はその戦いで怪我を負い、西洞窟奥に逃げてしまった。

⑤エルフの王子とその他実力者がエルフの姫を取り戻そうとして、洞窟に入り戦ったが敗れて帰ってきた。


という事だったわ。


私達はその依頼を受けたわ。





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ