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女勇者:真美子  作者: コクテン8
2人造聖剣
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47 テツ魔獣大陸へ

それから4カ月。


テツさんは結構早く、魔獣大陸へ向かうのかと思ったのだけど、レベル上げをしっかりやっていたのよ。

意外と慎重派なのね。


テツさんはLV3478になった時、私に魔獣大陸に行くと言い出したわ。

魔将軍のレベルがLV3000以上という噂だから、魔獣大陸で魔将軍に出会っても大丈夫ね。


そして、テツさんは愛美にも”回復の指輪”と”自動MP回復の指輪”を渡してくれたの。最近見つけたそうよ。

愛美はちゃっかり薬指にその指輪をはめてるの、まったく仕方がないわね。


以前だったら、愛美がテツさんからもらった指輪を薬指にはめたりしたら、猛烈に抗議したけど、4カ月も愛美と一緒だったので、私は愛美の気持ちが分かるようになっていたわ。だから大目に見たの。でも、テツはあげないけど。



そして、愛美が帰ってからテツさんは私に言った


「それじゃ、真美子、しばらく帰らないから、慌てないで待っていてくれ。」


え?テツさんには、転移があるわよね。


「しばらくって、どれくらいよ。転移で帰れるじゃないの?」

「そいうだな、1週間から3週間は見て欲しい。」

「何かするの?」


女?女なのいつの間に作ったの?愛美が私と一緒だから安心してたのに!


「いや、だって初めて魔獣大陸に行くんだ。飛行魔法で最初行くだろ、ここからだと、この星の裏側だから結構な時間と魔力がかかる。転移も同じく距離によって魔力が大量に必要になる。戦闘に魔力は温存しておきたいから。」


確かにそうだけど。


「日帰りで、帰れないの?」

「流石にそれは無理。」

「こまめに転移ゲート魔法陣を設置して、移動を繰り返して、魔獣大陸に着いたら日帰りで探せばいいじゃない。」

「まあそうだけど。」

「女なの?」

「何故そうなる。」

「だって、1晩でも嫌なのにそれ以上だと私不安よ。」

「わかったよ。そうする。」

「そうよ。テツさん。」




そしてテツさんは、日帰りで毎日帰って来てくれたのよ。おかげでなかなか進まないってボヤいてたわ。仕方がないので夜はテツさんのご機嫌をとっていたのよ。


私と愛美は相変わらず”勇者試練のダンジョン”に入ってレベル上げをしているのだけど、最近はレベルが同じくらいになってしまったの。

私(真美子)がLV1392、愛美がLV1311なので、もう2人で”勇者試練のダンジョン”攻略という形になったわ。


2人だけど、なんか久しぶりにパーティって感じで悪くないわ。


とそんな日々が続いていたのだけど、


いつものように愛美の家に転移で迎えに行くと、そこには吹雪裕也がいたわ。


愛美さんのところに、私を訪ねて来たのよ。


私とテツさんが、愛美さんと関係があることを突き止めたみたい。


「こんにちわ。真美子さん探しました。」


吹雪裕也はあれから、中央国家のお抱え勇者となったわ。だけど、前回の魔族の残した被害は大きくて、まだ中央国家は人材を募集しているの。


中央国家の戦力が不足しているから、テツさんをスカウトしに来たのかな?


「裕也さん。何か用ですか?テツさんに用事ですか?」

「どちらかといえば、真美子さんの方です。」


え、私なの?私を中央国家の戦力にスカウト?


「私にどういった御用ですか?」

「ずっと探していました。好きです。あの輝く姿が忘れられませんでした。」


え、やだ!なにそれ。だってテツさんが夫だって言ったわよね、私。

私は、心臓がどきどきしてきちゃったの。


愛美をみると、ニヤニヤしながら私を見ているわ。


「裕也さん。私にはテツさんという夫がいます。」

「真美子さんにテツさんという夫がいることも知っています。でも、頭から離れないんです。」


そんなこと言われても、どうしましょう。ちょっといい気分だけど困るわ。


「あの、困ります。私、人妻なのよ。」

「すぐにとは言いません。こんなご時世です。テツさんともし何かで別れたらオレを頼ってください。」


随分と好条件よね。でも、テツさんが私を捨てるとか・・・・無いと思うわ無いと。


「あの、その・・・」


私が、返事に困っていると


「それから、”勇者試練のダンジョン”でレベル上げをしているそうですね。オレも一緒に行っていいですか?」

「え、でもLVが違うとキツイから。」

「オレはLV1302。愛美さんから聞いたんだけど、同じくらいのレベルみたいだからちょうど同じ階でレベル上げ出来るよ。」


と吹雪裕也は認識阻害の指輪を外した。本当にLV1302だった。

恐らく、吹雪裕也も毎日レベル上げをしていたのね。しかもとても努力して。


更に言葉に詰まっていたら、愛美が横槍を入れてきた。


「あら、真美子さん、裕也さんと一緒にレベル上げをしましょうよ。断る理由なんてありませんし、もとクラスメイトじゃないかしら?」


む、これは、事前に吹雪裕也が私に気があることを知っていて、今日この場でお膳立てしたんじゃないの?

私は真偽眼を発動させた。


「愛美さん、裕也さんを恨んでたんじゃなかったの?」

「いいえ。恨んでいませんわ。」


嘘ね。


「今日は、もしかして、裕也さんと打ち合わせしてこの場を作ったのではないの?」

「あら、真美子さん真偽眼は卑怯ですわ。」


くっ、真偽眼は○か×かだからこういう答えは無効になるのよ。


「そうね。でも、そういう手を愛美さんが使うんだったら、もうテツさんを近寄らせないわよ。」

「いやですわ。そう言うつもりじゃありませんわ。ただ、裕也さんの真剣な心に打たれたましたので、チャンスを作ってあげたのですわ。」

「そうです。愛美さんに無理言って、オレがお願いしたんだ。真美子さん。」


まあ、仕方がないわね。


「でも、レベル上げは一緒に出来ないわ。ごめんなさい。」

「わかった。困らせてるみたいだな。オレ。」

「わかってくれたのならいいわ。」

「今日は帰るよ。じゃあ!」


といって吹雪裕也は転移してしまった。


あれ、この転移テツさんの転移に似てるわ。そう言えば、吹雪裕也が神様にもらった能力の1つが転移だったわね。


その後、愛美をダンジョン内でこ1時間問い詰めたわ。

やっぱり、今日私と吹雪裕也が出会うようにセッティングしたみたい。




その日帰ってテツさんを待っていると、テツさんはボロボロの服で帰ってきた。


「どうしたの。大丈夫?」

「ああ、大丈夫だよ。回復魔法かけたから。」

「まさか、魔族と遭遇して戦ったの?」

「いや、魔獣とだ。ブラックダイヤモンドのある場所がようやく解かった。そこまで行くのに強力な魔獣を倒さなくちゃいけないんだよ。」

「そんなに強いの?」

「まあ、強いが所詮は魔獣だ。攻撃に技とかないから、数日戦えば数も減っていくさ。」


何かよくわからないけど、強い魔獣が数多くいるのね。


「無理しないで”勇者試練のダンジョン”で、レベルを上げてからにしましょうよ。」

「大丈夫だ。”勇者試練のダンジョン”と大差ない。」

「本当に?」

「ああ、それより疲れた。着替えて風呂入ってくるよ。」

「わかったわ。テツさん。」


その日はテツさんが疲れていたので、吹雪裕也のことについて、話すタイミングを逃してしまったの。



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