46 温泉で疲れを
3週間くらいしてから、テツさんは疲れを癒すため温泉に行こうと言い出したの。
それで、あのシンシーアの領地にある温泉に私とテツさん、そして、愛美の3人で出かけたわ。
本当は2人だけのほうがよかったのだけど。
今日の温泉は、町の外れの温泉街で一番大きい宿屋の温泉よ。
お湯は、この地域特有の乳白色で美容にいい温泉の湯なの。、
広い岩風呂で、混浴、男湯、女湯があるわ。
私と愛美は、温泉の女湯に浸かって並んでいるわ。
愛美の胸も湯船に浮かんでならんでいる。私の胸は、どうでもいいわ。
「ねえ、真美子さん、真美子さんはレベル上げとかはしていないのかしら?」
「ええ、ここ最近は愛美さんのレベル上げを手伝っているので、私自身のレベル上げはしてないわ。」
「それでは、真美子さんのレベルにすぐに追いついてしまいますわね。」
そう言えばこのままだと、そう成りかねないわね。
「でも、私はLV1258だから、愛美さんLV967が追い付くには、まだ2カ月以上はかかるわよ。」
「そうね。でも、テツ様がサポートでしたら、もっと早くレベルアップしてたのに。」
「愛美さんは、あの回復魔法かけまくりのレベル上げ大丈夫なの?」
「ちょっと厳しいですが、テツ様が介抱してくださるのなら、大喜びですわ。」
全くテツさんの妻が目の前にいるのに、いつもながらよく言うわね。
最近はもう慣れちゃって当たり前になっているけど、やっぱり、冗談じゃなく愛美さんはテツさんの事、本気なのかな?
「ところで、愛美さんは、まだテツさんを狙ってるわけ?その妻がここにいるのに。」
「ええだって、テツ様みたいな強い人いないのですもの。それに、わたくしは、真美子さんも好きですわ。わたくしは2番目でいいので、3人で仲良くなりませんか?」
えっと、昔の私と同じようなこと言ってるわよ。よっぽどテツさんを好きなのかしら?
「愛美さんは本当にテツさんのことが好きなの。」
「ええ、そうよ。」
「あの小国とその地位を捨てても好き?」
「そうですわね。小国と地位は捨てても構いませんが、生活水準は保ちたいですわ。」
愛美の生活水準って、貴族並みよ。地位捨てたら無理だわ。
「それじゃ、テツさんには無理ね。」
「どうしてですか?」
「だって、テツさんの稼ぎじゃ私みたいに宿屋暮らしよ。」
「そうですの?てっきり好きで宿屋かと思ったのですが。」
まあ、それもあるけど、テツさん基本的にレベル上げして、倒した敵の素材は置いてきちゃう人だから。
「まあ、宿屋暮らしに耐えられないとテツさんと一緒は無理よ。」
と私が言ったら、愛美は少し考え込んだわ。
「真美子さん、その、わたくしに宿屋生活できると思いますか?」
えっと、そこまでテツさん好きなの?愛美。
「いえ、無理だと思います。」
「それでは、テツさんに貴族になってもらうのはどうでしょう・・・・・・」
と、その日は愛美と湯船で話をずいぶんとしたわ。
◇
当初は宿泊予定は無かったんだけど、愛美が泊まっていきたいと言い出したわ。
部屋を借りようとしたら、ツインの一部屋しかないの。
「テツ様。わたくしがお支払い致しますので、3人でお泊りになりませんか?」
「何言ってるのよ。愛美!」
「あら、ダメですの?」
「ダメに決まっているじゃないの。」
「わたくしは見ているだけにしますから。」
何を見ているだけなのよ。
「真美子。見てるだけならいいんじゃないか?」
「何言ってるのよテツさんまで。」
その場は私がむくれて「ダメ」と言い通したので、転移で帰ったわ。




